「魔術書(ノート)の力を引きだすために協力しろ。さもなきゃ死ね」オウカと名乗る薄紅色の髪を持つドS魔女は、そうのたまった。 誰もが持つ黒歴史――僕・新堂真道(しんどうさねみち)の場合は、幼い頃に考えた、いわゆる「ぼくのかんがえたさいきょうのまほう」がぎっしり書かれた痛いノート……。 高校生になり、そんな悶絶級の過去は忘却の彼方に追いやっていたはずが、突然現代に現れた彼女は僕のノートを何故か持っていて、魔女界を救うために協力しろという。僕の黒歴史に世界を救う力がある? んなバカな!? 人前で僕の呪文を詠唱……だと!? もうやめて! 僕のライフはゼロよ……とその時は思っていた。でも違った。なぜなら彼女は――。 これは黒歴史ノートが繋ぐ、痛い過去を持つ少年とドSな暴君魔女の絆の物語。