「よければ……お礼がしたいです」 社会人として充実した日々を送る一悟は、ある夜、酔っ払いから女子高生のルナを助ける。彼女は生き別れた初恋の人、朔良と瓜二つだった。「お母さんを知ってるんですか?」 ルナは朔良の娘で、朔良は死去していると知らされる。そして……。「釘山さんは、心の中で慕い続けてきた、──理想の人だったんです」ルナが朔良から聞かされていた思い出話の中の一悟に、ずっと淡い憧れを抱いていたと告白される。「私を恋人にしてくれませんか?」『イッチの話はいつも面白いね』一悟はルナに在りし日の朔良の思い出を重ねて、許されない。止められない。二度目の初恋に落ちてゆく。※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください