大正時代の女学生、東西でグルメ対決!?時は大正十四年の秋。朝香中学男子野球団との因縁の試合を終えた、東邦星華高等女学院に通う女学生たちは、いつもの学園生活に戻っていた。そんなある日、「公園音楽を演奏する楽隊を桜花会をあげて応援したい」という川島乃枝の思いを叶えてあげたいと、鈴川小梅は教室でうまく立ち回ろうと決意するが、なぜだか結果は、学園一の美貌を誇る月映巴とのランデヴーに。しかも巴は、不良のたまり場として有名な町・新宿へ市電に乗って行きたいとまで――。ランデヴー当日、級長の宗谷雪の家で仕立ててもらった、まだ一度も袖を通していない洋服をまとって出かけた小梅は、恐る恐る巴と一緒に市電に乗り、なんとか無事に新宿に到着。さっそく屋台の団子を楽しんでいると、驚くことに、乃枝とそっくりな女学生が目の前に現れた。なんと、その女学生は、大阪のアーミナ女学校に通う長滝紅葉で、乃枝の従姉妹というではないか!いったいなぜ、紅葉は上京して来たのか……。東西「屋台」グルメ対決に、大正モガが熱戦を繰り広げる、話題沸騰のシリーズ第三弾!