突如コーヒーが人々を襲い始めた。死後の世界「二界」。その二界を武力により征服したメジャー帝国がその侵略の魔の手を地上界に伸ばし始めたのだ。先祖・由井正雪の霊よりその危機を知らされた正雪は、授けられた宝刀を手に、メジャー帝国の怪物どもに戦いを挑む。…がまったく歯が立たない。だが正雪には奥の手が残されていた。‘困ったときにはこれを開くがよい’と刀と共に渡された秘伝書があったのだ。さっそく開けてみると、そこにはただひとことだけ書かれていた。―お好み焼きを焼け―…ご先祖さまは正雪に何をさせようというのか。そして地上界の運命は。第六回ファンタジア長編小説大賞特別賞受賞作。日本一の「お・馬・鹿・さ・ん」コメディ推参。