【ルポ・エッセイ・自叙伝】タグのライトノベル・小説
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。【内容紹介・目次・著者略歴】人生論や哲学のみならず、山岳文学、画集、小説、翻訳など多岐にわたるジャンルで活躍した著者の、エッセイ集。この著者の心には科学者と芸術家が同居していて「もの」を見たり考えたりするとき、科学者と芸術家は一つになる。不思議な才能だ。北天の夜空に煌めく琴座のヴェガも、さまざまな四季の事象も、動物も植物も、山も街も--あらゆる有形無形の対象が著者の麗妙な筆にかかると、中世の錬金術師のように、たちまち美しい芸術作品に仕上げられてしまう。【目次】午前の光黄金の蝙蝠写真二つの器速達帝塚山の朝午前の光夜の九時交響曲第三番三本の管稽古夏と音楽美術品西風ドゴーダ幼稚園古い日の姿訪問フランス人の匂い毛糸電話の声食べる姿弁当頓死街鉄骨鳥はなぜ歌う自然歩けない道放送原稿額泥人形名刺湖畔の宿変身譚西風の歌西風の歌夜の扉新しい駅街の鳩私の娘小刀母の日記半切高級車包装波止場春を摘むカタログ高地牧場色紙またたび人造湖山の泉靴粘土の手鼠の足音旧友蝶番運搬目覚めよと修理と治療小遣帳花婿修行交番設計図見学厳禁残雪贋夫婦断末魔教師贈物外国語火傷と指紋長靴顔蒐集拾いもの朗読舞台短脚車暗闇泥棒レモンの葉文房具休憩季節の散歩道啓蟄花だより街の緑原っぱ飯桐年ごとの緑田植雨の街郭公の挨拶六月蚊夏雲線香花火散歩道夕暮の川草原の朝磯の昼街の日暮貝の箱秋口初秋の日記赤い実欅晩秋の訪問初冬の蒲公英転調曇った元日火鉢外套冬暖かき海辺後記串田 孫一1915〜2005年。詩人、哲学者、随筆家。東京帝国大学文学部哲学科卒。上智大学、東京外国語大学で教鞭を執る。著作は、詩集のみならず、人生論、哲学書、画集、小説、翻訳など多岐にわたっている。創文社の山岳雑誌『アルプ』の責任編集者も務めた。著作には、『漂泊』『音楽帖 詩集』『南京玉の指輪『光と翳の領域 随想集』『文房具』『自然の断章』などがあり、100冊をゆうに超える。主著は、詩集『羊飼の時計』、随筆集『山のパンセ』など。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。【内容紹介・目次・著者略歴】人生論や哲学のみならず、山岳文学、画集、小説、翻訳など多岐にわたるジャンルで活躍した著者の、エッセイ集。山と旅の随想27編を収録。わかりやすく、明瞭な表現で、人間と自然との関係を綴る。深遠な知が豊饒な世界を描く。【目次】雲の憩う丘苹果の木翳る麓白い家北の湖朝の驟雨雲と夕陽海辺の断草流れる時晩夏の丘朱色の山芒稲刈の頃甃夕映え冬の訪れ夜更け冬の光雑木林にて古い手袋霙の降る林枯野の朝街の雪家何在雲雀貝殻草六つの小篇あとがき串田 孫一1915〜2005年。詩人、哲学者、随筆家。東京帝国大学文学部哲学科卒。上智大学、東京外国語大学で教鞭を執る。著作は、詩集のみならず、人生論、哲学書、画集、小説、翻訳など多岐にわたっている。創文社の山岳雑誌『アルプ』の責任編集者も務めた。著作には、『漂泊』『音楽帖 詩集』『南京玉の指輪『光と翳の領域 随想集』『文房具』『自然の断章』などがあり、100冊をゆうに超える。主著は、詩集『羊飼の時計』、随筆集『山のパンセ』など。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。【内容紹介・目次・著者略歴】人生論や哲学のみならず、山岳文学、画集、小説、翻訳など多岐にわたるジャンルで活躍した著者の、エッセイ集。僕が生まれた時の家から、いま住んでいる家まで、一つ一つ書いて行った。--現在、都心から離れて住んでいるが、僕はやっぱり東京が好きである。移り変わって行くけれど、古く懐かしい思い出が狭まい街角だの、橋の上に沢山見当る。【目次】僕の古い家陽のあたる縁先花火の見えた家木洩れ日たんぽぽの咲く芝生古風な洋館父を失った家満点星田舎ずまい蛍のあかり夏草の匂う頃田園生活都会に近く僕の新しい家雀の引越泊り客隣り新しい秋あとがき串田 孫一1915〜2005年。詩人、哲学者、随筆家。東京帝国大学文学部哲学科卒。上智大学、東京外国語大学で教鞭を執る。著作は、詩集のみならず、人生論、哲学書、画集、小説、翻訳など多岐にわたっている。創文社の山岳雑誌『アルプ』の責任編集者も務めた。著作には、『漂泊』『音楽帖 詩集』『南京玉の指輪『光と翳の領域 随想集』『文房具』『自然の断章』などがあり、100冊をゆうに超える。主著は、詩集『羊飼の時計』、随筆集『山のパンセ』など。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。【内容紹介・目次・著者略歴】人生論や哲学のみならず、山岳文学、画集、小説、翻訳など多岐にわたるジャンルで活躍した著者の、エッセイ集。自然と人間とのふれ合いを描く。【目次】春の空白芽福壽草きあげは孤獨な蝶雉屋敷鼠伊吹麝香草小綬鶏ほたる出目金銀座の雑草恙蟲恋文貝を眺めた日に輪鋒菊はなうりくさ菊荒れた花壇首なしの恋影あおじエリカヘンデルと林檎兎物語冬眠灯のともる樅あとがき串田 孫一1915〜2005年。詩人、哲学者、随筆家。東京帝国大学文学部哲学科卒。上智大学、東京外国語大学で教鞭を執る。著作は、詩集のみならず、人生論、哲学書、画集、小説、翻訳など多岐にわたっている。創文社の山岳雑誌『アルプ』の責任編集者も務めた。著作には、『漂泊』『音楽帖 詩集』『南京玉の指輪『光と翳の領域 随想集』『文房具』『自然の断章』などがあり、100冊をゆうに超える。主著は、詩集『羊飼の時計』、随筆集『山のパンセ』など。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。【内容紹介・目次・著者略歴】人生論や哲学のみならず、山岳文学、画集、小説、翻訳など多岐にわたるジャンルで活躍した著者のエッセイ集。この著者の心の内側では、いつも自然は生き生きと呼吸し、ゆたかに、そして無限に拡がる。本書は、四季折りおりの草木・鳥虫・天体・気象など著者の自然への鋭い観察と清洌な詩心が織りなす掌篇45。【目次】1 蒲公英2 小鳥が運ぶ春3 散りはじめた梅4 可憐な緑の歌5 春の喜劇6 菫の束7 感謝の歌8 爽やかな祈り9 藤花の宴10 松の虫の鳴く丘11 夜明けの露12 無言の挽歌13 言葉のない夜14 花咲く枝の下15 可憐な羞恥16 深い森での夢17 無色の美18 谷間の聖歌19 不作法を咎める声20 馬の鈴草の生えた道21 貝に託す想い22 南の風の吹く港23 山百合の花粉24 真夏の夜25 交叉する生命26 幻想に酔う27 忘却の晩夏28 悲痛な叫び29 憂いの美30 永劫の風31 朱色の糸32 秋の散歩道33 月光の曲34 赤蜻蛉35 空の鰯の群36 雨あがりの朝37 一枚の落葉38 虫の声細る39 後庭秋色40 海を撫でる光41 峠の道42 冬の夜風43 冬に埋まる村44 枯野45 欅の夢串田 孫一1915〜2005年。詩人、哲学者、随筆家。東京帝国大学文学部哲学科卒。上智大学、東京外国語大学で教鞭を執る。著作は、詩集のみならず、人生論、哲学書、画集、小説、翻訳など多岐にわたっている。創文社の山岳雑誌『アルプ』の責任編集者も務めた。著作には、『漂泊』『音楽帖 詩集』『南京玉の指輪『光と翳の領域 随想集』『文房具』『自然の断章』などがあり、100冊をゆうに超える。主著は、詩集『羊飼の時計』、随筆集『山のパンセ』など。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。【内容紹介・目次・著者略歴】人生論や哲学のみならず、山岳文学、画集、小説、翻訳など多岐にわたるジャンルで活躍した著者を代表する詩集で最重要著作の一冊。【目次】夜の草原この頬私と私夜道小さい秘密顔牧場の夢枯草の尾根小鳥と女王様茨の實モディリアニが通る小鼠が死んだ沼への径雨の日の窓邊落葉松の林余分の情熱春のあらし夢風花の匂ひ緑の独房夜の海えれじい・こみつく燈台守たまあぢさゐ花と星蛙の聲雨あがり白い犬山小屋の夜兎葦の根丘低気圧が去る杖が倒れる河原のつむじ風三十年バブスの誕生雪の日の午後おとしぶみぼくもゆれる貨車に積まれた牛それから霧雨旧い町紺絣今日の夕陽串田 孫一1915〜2005年。詩人、哲学者、随筆家。東京帝国大学文学部哲学科卒。上智大学、東京外国語大学で教鞭を執る。著作は、詩集のみならず、人生論、哲学書、画集、小説、翻訳など多岐にわたっている。創文社の山岳雑誌『アルプ』の責任編集者も務めた。著作には、『漂泊』『音楽帖 詩集』『南京玉の指輪『光と翳の領域 随想集』『文房具』『自然の断章』などがあり、100冊をゆうに超える。主著は、詩集『羊飼の時計』、随筆集『山のパンセ』など。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。【内容紹介・目次・著者略歴】生きることと自然に対する柔軟で滋味溢れる思い。そして漂泊する心がこだまして、自由なる想像力が人間のもっとも深いところへと至る。随想文学の傑作。【目次】海の古い歌赤い手帖夜明けの声筆洗点滅波打ち際埠頭駅の椅子蛇のいた山荘鵯初冬の疲れ捨てられた海辺後記串田 孫一1915〜2005年。詩人、哲学者、随筆家。東京帝国大学文学部哲学科卒。上智大学、東京外国語大学で教鞭を執る。著作は、詩集のみならず、人生論、哲学書、画集、小説、翻訳など多岐にわたっている。創文社の山岳雑誌『アルプ』の責任編集者も務めた。著作には、『漂泊』『音楽帖 詩集』『南京玉の指輪『光と翳の領域 随想集』『文房具』『自然の断章』などがあり、100冊をゆうに超える。主著は、詩集『羊飼の時計』、随筆集『山のパンセ』など。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。【内容紹介・目次・著者略歴】静かに昨日の山を回想する菫色の時間。「山想」「山の博物誌」「山の手帳」「踏みあと」の4部構成からなる珠玉の山のエッセイ集。「山が菫色に染まるのは夕暮である。風もなく、やわらかに暮れていく時である。山を下りながら、ここで煙草を吸って行かなければと思う時である。私には大切な菫色の時間である。」(「あとがき」より)【目次】山想三等三角点水楢の林にて雨の終曲憂鬱翌日の夕暮風の中の亡霊雨夏の山夏の旅冬の山山と旅薄雪の林にて緑の山線山の博物誌停滞の日雷鳥めぼそ鹿の爪あと樹の物語山毛欅の肌高嶺の花輪〓ピッケル帽子山の手帳大源太山中禅寺湖二箭山釜無山剣の八ッ峯北鎌尾根鹿島鑓釣尾根地蔵峠御嶽山小黒部谷カンバ沢山丸岳子持山踏あと山の裏にて霧の山念場ガ原鳥甲山外ノ川雨飾山老いた山の姿あとがき串田 孫一1915〜2005年。詩人、哲学者、随筆家。東京帝国大学文学部哲学科卒。上智大学、東京外国語大学で教鞭を執る。著作は、詩集のみならず、人生論、哲学書、画集、小説、翻訳など多岐にわたっている。創文社の山岳雑誌『アルプ』の責任編集者も務めた。著作には、『漂泊』『音楽帖 詩集』『南京玉の指輪『光と翳の領域 随想集』『文房具』『自然の断章』などがあり、100冊をゆうに超える。主著は、詩集『羊飼の時計』、随筆集『山のパンセ』など。
藝もあります学もある、御存知、丸谷エッセイ。黙って読めばクスリと笑える。天丼の諸問題から孔子伝まで、時には政治家をからかい、時にはスポーツ選手を褒めちぎり、時には男の威厳を考える。縦横無尽、痛快無比。随筆の贅沢ここにあり。■目次の一部お茶のすゑ方新聞記者嫌ひシルクの下着剣豪の盛衰チームの名前東京の悪口首相執務室世紀末の藝術最初の女猫のスカーレット相合傘金のつかひ方
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世の中、おかしなことばかり。たとえ、年寄りの世迷い言と煙たがられようと、でも、これだけは言っておきたい!●「江戸しぐさ」というのがある。雨の日に道ですれ違うときは互いに傘を外側に傾けるとか、土間に下駄を脱ぐときは後から脱ぐ人のためにそろえ、道の掃除は隣家の半分までとか、江戸人の日常はいつも他人のことを考えて行動していたというのも、根底の地域の結束があったからである。また、親なし子が近隣の情けで養われることもあったし、いたずらや不行儀をした子は近所の大人に遠慮なく叱られるという構図があった。今は何があろうと他人に無関心が定着してしまったのが恐ろしい。(本文より)
隠れた異才にスポットを当てる澁澤流文学史。 隠秘学を追究し女性崇拝者でもあったエリファス・レヴィ、あえて強盗や殺人を犯し、断頭台の露と消えたピエール・フランソワ・ラスネール、独特のナンセンス詩を書いた発明家シャルル・クロス、そして50歳以上も年の離れた少女を偏愛し、死の3日前まで愛の行為をつぶさに日記にしたためたサド侯爵――。 正当な文学史なら話題にのぼらないであろう’狂気’の人物13名を、独特の感性で発掘、評論した澁澤龍彦ならではの文学史。
女の四十代は、子育ても仕事も社交もおしゃれもとなると、本当に忙しくて大変だ。だが「楽しく有意義な四十代を迎えれば、その延長としての五十代がやってくる」。(「はじめに」) そう、女の人生、勝負はいつも四十から。ここでの積み重ねが、その後の人生を豊穣にする。10年以上にわたって「STORY」の巻頭を飾る人気エッセイ、平成最後の5年分収載。
人生100年時代、老いを感じてからが、人間、真剣勝負のとき。老いは学びの宝庫。長い「老いの時間」を軽やかに生きるための処方箋。
短歌に興味をもつてゐるがどうしたら筋道がわかり且つ実作できるやうになれようかと、今後訊ねる人のある毎に、わたしは本書を一冊づつ渡したいと思ひ、それをたのしんでゐる。(「はしがき」より)(※本書は1983/1/1に発売された書籍を電子化したものです)
石臼手挽きと機械挽きでは粉はどう違うか。のど越しの一瞬で感じるかすかな、はかない蕎麦の香りと味わいを求めて、奥深い蕎麦の道にわけいる。(※本書は2005/10/1に発売された書籍を電子化したものです)
もっとおいしい蕎麦を探す。いま、日本各地で手打ち蕎麦の新潮流がぞくぞくと生まれている。その名人たちの味を訪ねて日本中を食べ歩く。蕎麦は昔より今のほうが絶対においしい。(※本書は2000/12/1に発売された書籍を電子化したものです)
素晴らしき蕎麦の世界。のど越しの一瞬で感じるシンプルにして高雅な味覚…。そのはかなく、かすかな本物の味わいを求めて自分でそばを打ち、日本各地を食べ歩く。蕎麦好きを駆り立てる蕎麦の魔力を探求する旅―。(※本書は1999/5/1に発売された書籍を電子化したものです)
京格子の内の、古くから伝えられる生活文化、年中行事を紹介しながら、日々の営みを写真とともに、詩情豊かに綴るエッセイ集。(※本書は2000/12/1に発売された書籍を電子化したものです)
彗星、憲法発布、園遊会、観覧車、辻占売り、アイスクリーム、烟草の広告、鐘の音、コックリさん、ゴム風船等々、百五十余に及ぶさまざまな事物、風俗、主題によって明治を語った随筆集。博覧強記にして滋味横溢。事物起原の考証から懐かしい日常風景まで、多種多様な話題をめぐって、漱石、鏡花、子規、緑雨らの文章を縦横に引き、また文化人、政治家、ジャーナリスト等の興味深い逸話を数多く収めた。(※本書は1986/1/16に発売し、2022/7/12に電子化をいたしました)
「人魚のくつ」(1956年作)始め数百編の作品より自ら選んだ26編の花。心にやさしく触れるファンタジーの世界。(※本書は(2013/11/1に発売された書籍を電子化したものです)
思いがけずニューヨークに住むことになった筆者。ある日、自宅に突然ターミネーターがやってきたり、街中でやたらほめられたり、スーパーでおせっかいな地元民に忠告されたり。地下鉄で歌う人、踊る人、ドラァグクイーンの英会話講師、ヴィーガンの友人、ダウンコートにビーサンで闊歩する奔放な街の人々――そんなニューヨーカーたちと触れ合い、生活するなかで、いつしかのびのびと生きられるようになっていった。ニューヨークがきっと好きになる。人生が今よりちょっと自由に感じられる、書き下ろしエッセイ。
《80歳への積極宣言》明るい色の服を着る。いい音楽や芝居をめでる。ひとりで小さな旅に出る。--かけがえのない「ひとり時間」を縦横無尽に楽しむ方法 残りわずかな人生を消化試合にしてしまっては面白くない。 生きる実感も持ちたい。日常を離れて冒険したい。 幸いまだ元気な身ならできそうだ。 大好きな〈焼油揚〉で一杯やりながら。 --「おわりに」より《居酒屋作家の楽しい老年案内》-------------------------------------- 豆腐は食べ物の大発明と思う。大豆を茹でて絞り、にがりを打って固まった、ゆるやかにして純白、自在にどんな形にもなる清浄無垢な姿は、もともとを想像できず、料理の脇役、ときに主役として、懐の深さをみせる。 融通無碍、毎日でも飽きない、栄養もある。村にも町にも豆腐だけをつくって売る専門店があり、自転車でラッパを吹いて売りに来る日常に欠かせないものとなった。人も年齢を重ねたら、このように在りたい。 その豆腐を油で揚げた油揚は、姿も食感も味も一変。新たに生まれた独自の個性は、煮てよし、焼いてよし、包んでよし。稲荷神社に供えられて手を合わされ、トンビにさらわれる品にまでなった。これは豆腐の劇的進化、いや昇華だ。 人生にも進化や昇華はあるだろうか。経験が昇華して新たな境地に至るのなら、長く生きる価値がある。そうなれるか。そうありたいか。--「はじめに」より--------------------------------------【目次】はじめにI……いまの自分を楽しもうII……続けたら見えてきたIII……生きる実感を求めて旅へおわりに--私の徒然草--------------------------------------【おすすめ】太田和彦『70歳、これからは湯豆腐』</a>高望みどころか望みなし。もうひとりでいい。夜一杯飲めればじゅうぶん。これは楽だ。--本文より居酒屋作家のうたかたエッセイ。豊かな「ひとり時間」の過ごし方。太田和彦『酒と人生の一人作法』</a>70すぎたら愉しくなった!「老後」を受け入れて初めて、大切なものが見えてくる。粋と喜びに彩られた’オオタ式’享楽人生論。
「母娘の闘いは、大変だ。笑えるくらい、愛が噛み合わないことがある」(町田そのこ)――それは北海道に住む母と二人きりで向かった鳥取へのご先祖様墓参ツアーから始まった。二人の旅路はトラブル満載。結婚問題をめぐる数年来の母娘デスマッチのゴングが鳴る。話すほどに事態は混迷。母親がテレビの結婚相談に出演したことを知った娘は憤り、ついに絶縁状をたたきつけ……。自立した社会人として生きたい小説家の娘と、「人並みの女の幸せ」を望む専業主婦の母。恋愛、結婚、離婚、オンナの仕事、友情、そして世間。人生観をめぐる母と娘の衝突と和解の数々を、笑いあり怒りあり涙ありで綴るパワフルエッセイ。待望の復刊!
『戦艦武蔵』『破獄』などの作品で知られる作家・吉村昭(一九二七―二〇〇六)は、公私ともに独自のスタイル貫いた。「一流料亭より縄のれんの小料理屋を好む」が、「取材のためのタクシー代には糸目をつけない」。「執筆以外の雑事は避けたい」一方、「世話になった遠方の床屋に半日かけて通う」。合理的だが義理人情に厚く、最期の時まで自らの決断にこだわった人生哲学を、吉村自身の言葉によって浮き彫りにする。目次第1章 毎日の暮らしの中で――日常の作法第2章 これは小説になる、を探して――仕事の作法第3章 生活の中に文学を持ち込まない――家庭の作法第4章 食と酒と旅を味わう――余暇の作法第5章 幸せだなあ、と毎朝つぶやいて――人生の作法
「サヨナラ」も言えぬまま別れた若き兵士との一瞬の邂逅、防空壕で友と感想を語り合った吉屋信子の少女小説、東京大空襲の翌日に食べたヤケッパチの〈最後の昼餐〉……戦時にも疎開や空襲以外の日々の営みがあり、青春があった。太平洋戦争開戦時20歳未満、妻でも母でもなく〈少女〉だった27人の女性たちが見つめた、戦時下の日常。すぐれた書き手による随筆を精選したオリジナル・アンソロジー。〈目次〉若い日の私●瀬戸内寂聴美しい五月になって●石井好子私を変えた戦時下の修学旅行/十五日正午、緊迫のNHK放送室●近藤富枝「サヨナラ」がいえなかった●佐藤愛子空襲・終戦・いさぎよく死のう●橋田壽賀子海苔巻きと土佐日記●杉本苑子続 牛乳●武田百合子半年だけの恩師●河野多惠子はたちが敗戦●茨木のり子人間が懐しい●石牟礼道子親へ詫びる●森崎和江戦争/敗戦の夜●馬場あき子「田辺写真館」焼失 母は強し●田辺聖子めぐり来る八月●津村節子葦の中の声●須賀敦子被爆前後/一個●竹西寛子にがく、酸い青春●新川和江ごはん●向田邦子か細い声●青木 玉国旗/終戦の日●林 京子よみがえる歌●澤地久枝夏の太陽●大庭みな子子供の愛国心●有吉佐和子スルメ●黒柳徹子サハリン時代●吉田知子戦争の〈おかげ〉●中村メイコ青い空、白い歯●佐野洋子
SNS登場で激変! 「恥ずかしがり屋の日本人」はどこに消えた?古来「恥の文化」を生きてきた日本人。SNS上で「自慢したい!」欲望が溢れ出し……古今東西の恥の感覚を陳列する抱腹絶倒の一冊。※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
※電子書籍版の写真はカラーです。「マイ遺品」とは、「死ぬまで捨てるもんか!」と強い意志を持って収集し続けているモノのこと。還暦過ぎても生前整理や断舎離は一切やらず、人に見せて笑ってもらうためだけに倉庫まで借りて集め続けている「マイ遺品」を一挙大公開!ヤシの実を使ったキャラ人形やヘンな掛け軸など、もらってもうれしくないみやげ物(「いやげ物」と命名)、街で見かける「Since○○」と書かれた看板の写真、世界各国盤のボブ・ディランのレコード(デザインはほぼ同じ!)、子供の交通事故防止のために立てられた「飛び出し坊や」の写真、名所があまりない土地に発生しがちなカスみたいな風景の絵葉書(「カスハガ」と命名)、カニの表紙がおいしそうな旅行パンフレット(「カニパン」と命名)、冷蔵庫にはられがちな水道工事などの宣伝マグネット(「冷マ」と命名)……。著者ならではの視点でカテゴリーを作り、独自のセンスで名前をつけて、「メディアで発表することを前提」で集めまくった「自分にとっては大切なモノ」たちを「遺族は困るだろうけど、死ぬまで捨てられないマイ遺品」として、熱い文章と集めた証拠写真で紹介。コレクションや趣味の域をこえてもはや「集めることが癖になってしまった」という著者の「マイブーム」の集大成!※この電子書籍は2019年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。「サイコパス人生相談」とは「普通の回答はすでに検討済みのはず」「相談者の隠された事情がある」「相談者の望む回答については一切考慮しない」という思考から導かれる目から鱗のアドバイス!人生の悩み、仕事の悩み、恋の悩み、家族の悩み、社会に対する不満、就職に関する不安、そしてオタク特有の悩みまで全50種以上の多種多様な悩みを岡田斗司夫氏が回答します。『炎の転校生』『アオイホノオ』で知られる漫画家・島本和彦氏のイラストが、さらに悩みをスッキリさせてくれます。悩みを抱えるそこのアナタ、心の処方箋にぜひ。
堀江敏幸さん推薦!《二度の戦乱を生き、精神の危機を見すえていた詩人の声に耳を傾けながら、著者はそこに諦念ではなく希望を上塗りして、二十一世紀に生きる人間への信頼を言葉で回復しようとつとめた。稀有なユマニストの思索の跡がここにある。》「わたしはおよそ四十年ぶりにパリにもどって来た」。一生をパリに捧げたフランス文学の泰斗が邂逅する、さまざまな時代の、記憶のなかの人々。みずみずしい最後の随想集。「わたしを東京にひきとめるどんな係累も、どんな仕事も、すでになかった。そのときわたしは、古来稀なり、といわれる年齢に近づいていたけれど、歳など問題でなかった。残りの人生を賭けるつもりで、半分は運命のめぐりあわせを受け入れて、もう半分は自分の意志で、力が衰えはじめたからだを、若さの盛りにあったわたしを見守ってくれたパリの懐にもういちどゆだねてみようと、こころを決めたのだった。ある年の四月、わたしはおよそ四十年ぶりにパリにもどって来た」(本文より)