【ルポ・エッセイ・自叙伝】タグのライトノベル・小説
心に残るさまざまな言葉を思い出とともに綴った愛のエッセイ集。毎日の平凡な生活の中で、ふと聞いた言葉や面と向かって言われた言葉が、心に残って消えない時、その言葉もまた肉体に刻まれた傷跡と同じように、その時の状況が瞬時に甦ってくる…。感動した言葉、おりにふれて思い出す言葉、自らを戒めるものとして受け入れた言葉、力と希望を与えてくれた言葉、愛の言葉などをまとめた心に残るエッセイ集。「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏によるエッセイ「妻を語る」を収録!
愛、信仰、人生について語りかける珠玉のエッセイ集。「私たち人間は弱い。金銭の誘惑に負けやすい。(中略)が、私たちは知らなければならないのだ。人間には、金銭よりも、もっと愛すべきものがあるということを。尊ぶものがあるということを」―。読者の悩みに答えるコラムを交えながら、人との出会いの感動を通して、愛、信仰、人生について語りかける珠玉のエッセイ集。「三浦綾子電子全集」付録として、朝日新聞朝刊に寄せた「自分と出会う」がテーマのエッセイを収録!
著者の琴線にふれた短歌を通し、真摯に生きる人間の姿を綴ったエッセイ集。短歌とは生活の中での呻きであり、嘆きであり、喜びである。第1部は、有名・無名を問わず、100以上の短歌を読んで喚起された思いを綴ったエッセイ集。第2部は昭和24年から36年の間に詠んだ、著者自身の241首の短歌集。ふだん短歌になじみのない人も、生きた人間の熱い血や涙、真摯に生きていく姿に共感できる、感動の書。「三浦綾子電子全集」付録として、『旭川アララギ会報』に掲載した短歌鑑賞への批評を収録!
母子家庭に育った浜野清美は、いじめや母の愛人の性的虐待などから人間不信に陥り、絵を描くことだけが救いとなるが、信仰深い叔母と一人の少年に出会い……。暗い環境に育った少女の、信仰に目覚め、生けるものすべてに愛を向けるまでの一人称で書かれた真摯な告白の記。「三浦綾子電子全集」付録として、雑誌連載を終えてのインタビュー記事「看護婦さんって愛のある人たちだと思う」を収録!
神によって生かされている著者が、日々の生活への思いをやさしく綴ったエッセイ集。「目が覚めると、外が死んだように静まりかえっていたとする。(中略)その静けさが無気味に深まるばかりだとしたらどうだろう。そう思うと、どこかの玄関の戸を開く音、子供の泣き声、自転車のベルの音、何か言う若者の声、車の走り去る音などの聞こえることが、ひどく貴重に思われた」―。「神の恵み」によって生かされているとする著者による、「生」を底流にした日々の生活への思いを綴った、日記形式のエッセイ集。「三浦綾子電子全集」付録として、キリスト教系冊子に牧師が書いた三浦綾子への謝辞を収録!
作家としてものを書く姿勢、自作に寄せる思いなどを綴ったエッセイ集。「私は精一杯力をこめて書いた。その災難に死んで行った人のことを思い、後に残された人の辛さを思い、時には声を詰まらせながら口述した。筆記する三浦も涙をぬぐいながら筆記した。」(「小説『泥流地帯』を回顧して」)。自作を書き終わっての感想などを綴った「作品と私」、小説のタネ、登場人物の名前など執筆時の裏話などを綴った「私にとって書くということ」、文学者論などを集めたエッセイ集。「三浦綾子電子全集」付録として、夫・光世氏のエッセイ「戦後六十年と企画展」を収録!
聖書の中に示される罪深い人間の姿を記しながら、その意味を探る聖書の入門書。「神の前に露わにされた人間の罪の姿に注目して書きすすめた。聖書に現われたスキャンダル、もしくは人間の底に流れるどすぐろい姿を記した。なぜなら、人間の罪深い姿を知ることは、神の高い清い愛を知ることでもあるからである」(「まえがき」)。人間の暗部から読み解いた聖書の入門書でもある。「三浦綾子電子全集」付録として、朝日新聞夕刊(1982年7月27日)に載せた転機についてのエッセイを収録!
さまざまな苦難を乗り越えてきた著者が、すべての人の胸に希望の灯が点されるようにと願って書かれた愛のメッセージ。「私が絶望しないで生きて来ることができたのは、『それでも明日は来る』という希望があったからだ」(あとがき)。いろいろな病気もし、さまざまな人にも会い、抗しがたい悲しい事件にも遭遇など、幾山河を越えてきた著者が、すべての悩める人に贈るエッセイ集。1977年から1988年に書かれた随筆をまとめた読者の胸に希望の灯が点されることを願った愛のメッセージ。「三浦綾子電子全集」付録として、北海道新聞の読者欄に投稿した一文を収録!
太宰治らとの交遊から芥川賞受賞までを随想。昭和49(1974)年、62歳にして『月山』で芥川龍之介賞を受賞した著者だが、弱冠20歳で華々しく文壇デビューした後、筆を擱(お)き長い長い流浪の旅に出たのは何故か。あまり世に知られていない、空白の40年間が垣間見える随想録である――。菊池寛に見出され、横光利一の推輓により、毎日新聞で『酩酊船(よいどれぶね)』を連載するなど前途洋々、将来を嘱望された若手作家だった森。同時代を生きた朋友・太宰治、壇一雄との交遊、太宰が『走れメロス』を執筆したエピーソードや、井伏鱒二や尾崎一雄、川端康成、谷崎潤一郎、志賀直哉らの名も日常生活を語る中で登場する。奈良や山形月山などで暮らした日々も綴られている。主に新聞の文化欄に掲載された文章だが、どんな短文にも筋が通った森流論理が窺える。
自分本位の生き方へのテーゼから、「私」ではなく「我ら」のための祈りのあり方を説く入門書。「私たちの心は、本当に自分中心で、人をねたみ、恨み、憎しみ、一日として人を責めない日のない、情けない状態にあるのではないだろうか」。だからこそ「主の祈り」や「神との対話」が大切であると説く、著者が心をこめた生き方の解説書であり、入門書になり得る随筆集。「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「妻を語る」のエッセイを収録!
キリスト者としての西村久蔵の一生を克明に描いた伝記小説。札幌の小さな牛乳販売店の長男として生まれ、札幌商業学校の教師となり、洋菓子店ニシムラ(後の西村食品工業)を創業した西村久蔵。わけへだてなく人々に大きな深い愛をもって尽くし、著者・三浦綾子にとっても心の師であった久蔵の、キリスト者としての一生を克明に描いた伝記小説。北海道銘菓「ユカたん」「レモンケーキ」などを作り上げた、初期の試行錯誤の様子も描かれている。1981年(昭和56年)日本テレビ系列で、西村食品工業とそれに携わった人々をモデルにしたヒューマンドラマ「百円ケーキの店」を放送。聴覚障がい者のためのケーキ店を描いた。「三浦綾子電子全集」付録として、「忘れ得ぬ人 忘れえぬ言葉」のテーマで書かれた主人公・西村久蔵についてのエッセイを収録!
人間の強さと脆さ、愛憎、生と死を厳しくも優しい視点から描いた傑作中短編集。作家活動の最盛期にあった著者が、長編執筆のかたわらで、何気ない日常の中に垣間見える、底知れぬ闇を抱えた人間の弱さを描き出した傑作中短編集。平穏な家庭に忍び込んでくる死の影を背負った女の息遣いに、家族の信頼と幸福がもろくも崩れ去っていく姿を描いた表題作「死の彼方までも」の他に、「赤い帽子」「足跡の消えた女」「逃亡」を収録。1977年(昭和52年)、1983年(昭和58年)の2度にわたりテレビドラマ化された稀代の名作。「三浦綾子電子全集」付録として、表題作が1977年にテレビドラマ化された時の台本、単行本として出版されたときの記念写真を収録!
半生を振り返りながら、若い人へ生きること、愛することを熱く語った自伝的メッセージ集。「どんなに頭が悪くても、どんなに体が虚弱でも、足がなくても手がなくても、耳が聞こえなくても、口がきけなくても、目が見えなくても、(中略)神にとって、廃物的存在の人間は一人もいない。みんな何らかの尊い使命が与えられているのです」(「第二章 生きる」)。敗戦後の自暴自棄の生活、繰り返す闘病生活、そして信仰…。波瀾万丈の体験から生きること、愛することを熱く語った自伝的メッセージ集。「三浦綾子電子全集」付録として、幸福な結婚というと思い出すあるひと組の夫婦のことを記したエッセイを収録!
人にはわかってもらえない苦しみと、人に言えない悩み。人間が背負う孤独に迫る―。父の秘密などから、家族を、人を信じ続けることに悩む19歳の主人公・三木早苗。早苗を通して迫る人間の孤独感、そして実はそれに続いている「ほんとうの愛」を描く。月刊「セブンティーン」に連載し、特に若い女性に向かって、愛の力といのちの神秘を訴えた佳作。「三浦綾子電子全集」付録として、北海道遠軽町「オホーツク文学碑公園」内に飾られた「石の森」文学碑の写真を収録!
傷つき、傷つけられた人。生きることに絶望している人。愛に悩んでいる人、失意の底にいる人などに、優しく語りかけるエッセイ。罪とは、人間の弱さとは、愛とは何なのか。聖書の言葉を引用しながら優しく語りかける。人生に希望の「光」があることを気づかせてくれる名エッセイ!<「道ありき」「この土の器をも」に続く自伝的作品の第3作。「三浦綾子電子全集」付録として、三浦綾子記念文学館 初代館長・高野斗志美氏のコラム「我らのために祈り続ける三浦作品」を収録!
ほんとうの自分とは何か、存在するのか、どういうものなのか。生き方に悩む主人公が日記体で綴る、青春小説。理想にもえる22歳の看護婦・西原千香子は、同じ病院に勤める独身の青年医師・杉井田に心を引かれ、関係を持ってしまう。しかし杉井田は患者の母親と出奔してしまった。ほんとうの生き方と何か、ほんとうの自分とは何か。ひたむきに生きる千香子が日記に綴る、青春の記録。「三浦綾子電子全集」付録として、著者が新刊展望に書いたエッセイ「ヒロイン千香子について」を収録!
読んでみたいが、難しそうで読めないと思っている人たちにおすすめ、新約聖書の手引書。「どんな人であっても、一生に一度や二度、うめくような悲しみや苦しみにあうことがあるのではないか。もし、そうしたときに、聖書を知っていたならば、その苦しみや悲しみは、単なる苦しみや悲しみに終わらず、もっと別の意味を持つかもしれない。(「著者のことば」より)」。幅広い読者に向けて、平易な文章で解説する「新約聖書」の手引書。姉妹書に「旧約聖書入門」がある。「三浦綾子電子全集」付録として、著者が、旭川六条教会で講演する写真を収録!
「どくとるマンボウ」が語る昭和初期の東京。 父・斉藤茂吉の話も随所に登場し、幼少期の体験を飾り気のない文体で綴った自伝。幼少期の記憶がモチーフとなった、多くの北杜夫作品を読み解く鍵になる重要作品。 昭和2年5月1日、「ゲーテほどではないが、予想したより何倍もいい」星の下に出生してから、東京大空襲ですべてを焼き尽くされ、高校入学のため信州・松本へ向かうまでを描く。 大正、昭和初期と激しく揺れ続けた「楡家の人々」の真実を描き、「どくとるマンボウ青春記」に至る「少年期」を定着させた、貴重な東京っ子の昭和初期史を、上品なユーモアを交えながらノスタルジックな語りで鮮やかに描く。
親と子、教師と生徒の絆を深く描く問題作。傷つき、心を閉ざした一郎だったが、唯一、雑貨店を営む久代とその幼い息子・和夫にだけは素直になれた。しかし、その久代もまた父・豪一の被害者であると知った一郎は、絶望する。そして、教師・杉浦悠二の当直の日、学校に放火することを決意した…!!1968年(昭和43年)、1975年(昭和50年)に2度、テレビドラマ化された、昭和を代表する名作!「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」などを収録!
名手圓生が贈る「まくら(短い話)」65篇。持ち噺の多彩さで史上最高といわれた六代目三遊亭圓生は、また、本番の落語の前にちょっと喋る短い話‐いわゆる「まくら」の名手であった。その洒脱な語り口は、江戸時代の社会や落語の舞台について綿密な研究に裏付けされていた。数々の名高座から、65篇を選りすぐった定評のある圓生の「まくら」集は、一味変わった珠玉の小エッセイ集でもある。
明治42年に実際に起こった鉄道事故を元にした人間のあり方と愛と信仰の物語。三浦綾子の代表作であり、多くのファンに愛される大ベストセラー作品!東京で、父と厳格な祖母に育てられた信夫は、祖母の死後、キリスト教徒であったために家を出されていた母親とも暮らすようになる。母と妹、そして父までもが信じるキリスト教に違和感を抱きながらも、まっすぐに成長していく信夫。やがて、少年時代からの友人・吉川に誘われ北海道に渡り、鉄道会社で働くようになる。この地で信仰に目覚めた信夫は自らも洗礼を受け、吉川の妹・ふじ子との結婚を決意する。結納のために汽車で札幌に向かうが、塩狩峠の頂上にさしかかったとき、信夫の乗った客車が突然汽車から離れ、暴走を始めた……。「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」などを収録!
反権力とキリスト教など、著者の歴史観、人間観、信仰観をより深めた作品といわれる歴史ロマン大長編。キリスト教に帰依したおりき(のちの宗恩)とやっと夫婦になった利休(宗易)だったが、権力を握った秀吉にとって茶の湯は使命を終えたものでしかなかった。無形の自由、精神の自立、心の昇華を追求する利休の運命は…。そして、それを支えるおりきは…。著者の歴史観、人間観、信仰観をより深めた作品といわれる歴史ロマン大長編。「三浦綾子電子全集」付録として、著者がアマチュア将棋誌『将棋ジャーナル』に寄稿したエッセイ、伊豆大島にて静養中の写真を収録!
著者の北京での子ども時代を描いたエッセイ。絵本「100万回生きたねこ」が大ベストセラーになった著者が子ども時代に過ごした北京での暮らしを描いた珠玉のエッセイ。早くして亡くなった大好きなお兄さんとの二人きりの日常生活、お父さんのこと、お母さんのこと、やがて表に出て戦前の北京の町に触れ、お友達ができていく、そして北京を去る日がやってくる。それぞれがさりげなく描かれている日常の鮮やかさ、儚さが印象的。子ども目線での瑞々しい感性が読む者の心に染みてくる。絵本作家である著者が描く子どもの世界が、大人の心をとらえて離さない。
読者の実人生を支え、慰め、励ますであろう言葉の数々を著作から集めた語録集。「今の君にぼくが贈るのは、<われわれ人間はすべて、弱さと過ちからつくられている。われわれの愚かさを許し合おう。これが自然の第一の掟である>という言葉です。この言葉を、真剣に考えてください。」(「帰りこぬ風」)。著者の全小説・随筆(約90冊)の中から人生への慰め、励ます長めの言葉を選んで構成された語録集。読者一人ひとりがどこかでフィットする心に響く言葉が満載。「三浦綾子電子全集」付録として、工藤正廣氏(三浦綾子記念文学館副館長・北海道大学名誉教授)のエッセイ「魂の結納」を収録!
人間と国家のエゴイズムが、生き方や愛を狂わせていく様を描く長編小説。貴乃、完治とその父・伊之助たちの須田原一家も、一儲けするべく樺太に渡った。孝介の真意を汲みかねる貴乃は、複雑な思いで孝介と親戚付き合いを始めたのだが……。そして、平和に見えた樺太にソ連軍が侵入してくる。主人公・貴乃を含めたそれぞれのエゴイズムが、そして国家エゴイズムが人間の運命を狂わせていく。運命や自然に翻弄される純愛を通し、十字架を背負った人間たちのドラマを描く長編小説。1977年(昭和52年)にテレビドラマ化され話題を呼んだ。「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」を収録!
時代の常識を超えて新しい女性の創造に命を燃やした女子学院初代院長・矢嶋楫子(やじま・かじこ)の生涯厳しい明治の世にあって、結婚、出産、離婚、そして郷里・熊本から上京し、教師の道を歩みながら妻子ある人の子を産んだ矢嶋楫子…。日本キリスト教婦人矯風会を結成し、禁酒、禁煙、廃娼運動を広く行う一方、女子学院の初代院長となる。愛と情熱のおもむくままに生きた新しい女性・矢嶋楫子93年の生涯を、著者が思いを込めて綴った伝記小説。「三浦綾子電子全集」付録として、矢嶋楫子や女子学院、矯風会関連の写真と、「道南オリーブの会ニュース」発足10周年記念号に三浦綾子が寄せた文章「信仰の自治」を収録!2013年に矢嶋楫子 生誕180周年。
何気ない普段の生活の中で嬉しかったこと、失敗したことなどを謙虚な姿勢で綴ったエッセイ集。「わたしたちは、きわめてわずかな行為で、恩を返したかのごとくに錯覚し、恩人の前に、いや神の前にさえ自分を上位に置いてしまうことが多いのではないだろうか。」「友人とは何か。わたしの場合、お互いに何を祈ってほしいのか、わかっている間柄の人たちだと思っている。お互いの祈りの課題、それは、真の心の底を見せることであり、弱さを見せることだと思う。」「噂という字は口へんに尊いと書く。もしかしたら、噂とは本来は人を尊んでほめることをさしたものではないか。今や噂は口へんに悪と書くべき時代ではないか。」――私たちが当たり前に見ていたり、疎ましく思っていた出来事を著者はさりげなくただしてくれる好エッセイ集。「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏によるコラム「妻を語る」を収録。
欄外の余白(マルジナリア)鏤刻の小宇宙。 強靭な思考力と該博の知識による、マルジナリア(欄外の余白に嵌め込まれた書き込み)の絢爛たる鏤刻の小宇宙・―エドガー・ポーのひそみにならい書き継がれた多彩な断章の集積が、いま異色の読書ノートとして顕現する卓抜なエッセイ集。 著者晩年の雑文集にて、映画「E・T」への考察、作家・石川淳への言及等、多彩な「マリジナリア」が、読書録として纏められている。
過ちを犯さずには生きていけない人間の罪と弱さ。人間の生々しい生き方を、熱い思いで描いた長編。番頭の甥・三郎の裏切りにより、商店は債権者の手に渡ってしまうが、志津代は文治と結婚し、母・ふじ乃、弟・新太郎と共に、旭川に移り住む。賭け事にはまり、息子を溺愛するふじ乃と、屈折していく新太郎に気をもむ志津代夫婦だが…。それぞれが過ちを犯しながらも真摯に生き抜く、感動の物語。「三浦綾子電子全集」付録として、主人公のモデルとなった祖父・堀田秀吉の戸籍への著者の書き込んだ創作資料を収録!
座談の名手としても知られた開高健の会話の妙、話し言葉の面白さが味わえる対談・鼎談・座談会集。博覧強記。軽妙洒脱、ときに重厚沈思。語彙豊富で硬軟自在、闊達な話術の持ち主である開高健は文壇でもよく知られた座談の名手だった。テーマは何でもござれ。文学、哲学、戦争、人生、おんな、おとこ、恋愛、酒、グルメ、旅、釣り、などなど、あらゆることを語り尽くす。「話し言葉がそのまま完成した文章になっていて、手を入れるところがない」と担当の編集者たちに言わしめた完成度の高い開高健の会話の妙、話し言葉の面白さを楽しめる、作家人生約40年に渡る、対話の集大成です。【収録数】対談・鼎談・座談会90本 付録:開高健 生前最後の1年 詳細年譜 など3点