【ルポ・エッセイ・自叙伝】タグのライトノベル・小説
長編小説が、人生という一本の木を、根から幹、枝から梢、花も葉もすべて描く営みであるならば、短編小説は、一本の枝を切り、切り口を示して生き方全体をうかがわせる試み。あらゆる技を駆使した作品はおもしろさも多彩だ。日本の短編の名手が、海外短編から厳選して、メリメの名作『カルメン』からインド系女性作家ラヒリの『停電の夜に』まで、バラエティに富んだ作品を俎上に載せ、実作者の立場になって想像し、分析し、ときには妄想までして、そのテクニックをたどる。カフカの作品は長編もあるけれど短編『変身』ひとつを読めばOK、という大胆発言も。
巨大なモスク、そびえるミナレット(塔)、野菜が中心で美味な料理、所構わず大声でケンカするが親しみやすい人々。初めて訪ねたトルコでイスラム世界にどっぷりはまった著者夫婦は、イスラムの国々をとことん見ることを決意する。有名なエジプトやモロッコはもちろん、イラン、ウズベキスタン、そしてイエメンまで。宗教の陰に隠れた、人々の本当の暮らしとは!? 中高年夫婦で行く旅のコツも満載。電子オリジナル特典として、文庫未収録写真を多数掲載。
意気と芸を重んじた町・江戸を圓生が散歩!持ち噺の多彩さで史上最高と賞賛された六代目三遊亭圓生にとって、江戸は‘心のふるさと’である。お洒落で、美味好きで、好色で、意気と芸を何より重んじた町・江戸。落語の世界と圓生自身の思い出に残る‘江戸’を訪ねて、そこに残る「路地の暮らし」を縦横無尽に綴ったエッセイ。下巻では、芝、麻布から本所、深川へと足を伸ばす。
沖縄の生んだ名優・大宜見小太郎の自伝。代表作「丘の一本松」をはじめ、「米をつくる家」「廃藩のアヤーメー」など小太郎劇と言われる、小太郎の魂から生まれてきた独自の舞台の源流を垣間見ることができる。
1970年8月に刊行が開始された文庫レーベル、ハヤカワ文庫SF。2015年に通巻2000番に到達した特別企画として、1番『さすらいのスターウルフ』から2000番の『ソラリス』まで、番号順にすべての読みどころと意義をSF作家・評論家らが徹底解説。〈SFマガジン〉誌上で展開された大型特集が一冊の単行本で登場!
著者は庭に訪れる雨と風と太陽が行う不思議に心を奪われています。彼の庭は猫額大、広くはありません。しかし70代にして思い立ち、雨、風、太陽たちと不思議の世界に遊ぶために庭を鍬で耕して種を蒔いたりし始めたのです。それが高じて今はダダダダとやかましい音を立てる耕耘機まで買ってきて農耕活動に精を出しているのです。滋味とユーモア溢れるエッセイ。
雑誌『散歩の達人』の連載エッセイ、待望の文庫化!収録されているのは、吉野家、ロイヤルホスト、CoCo壱番屋、びっくりドンキー、餃子の王将、シェーキーズ、とんかつ和幸、サイゼリヤ、かっぱ寿司、レッドロブスター、牛角、マクドナルド、蒙古タンメン中本、築地銀だこ、日高屋、バーミヤン、すき屋、てんや、リンガーハット等、おなじみのチェーン店ばかり。著者独自の視点から、各店の魅力と栄枯盛衰を綴る。
個人的な悲しみは、普遍的な悲しみです――不倫、家庭内暴力、借金、いじめ、新興宗教、自殺、病苦、愛する者との別れ……生きる意味を見失い、絶望視、戸惑う現代人。十年にわたって寄せられた悩みに寂聴尼が真摯に温かく、ときに厳しく直言する。真実の人生を生きる指針を示す、100通の身の上相談。
ノートルダム寺院、ルーヴル美術館のある歴史と文化の香りたかいセーヌ右岸、サンジェルマン・デ・プレのある左岸、パリの街は1区から20区までさまざまな貌(かお)を見せてくれる。暮らしてみてはじめて知るパリの生活──とっておきのパリを、美しい写真とともに送るエッセイ集。今日からあなたもパリの住人に!!
阿川佐和子の待望久しいエッセイ集。今回は古今東西のおいしいモノとヒトを探しての楽しいエッセイ。若い女性に大共感の阿川ワールド。
ADHD,自閉症やアスペルガー症候群の子ども本人やご家族,学校の先生,まわりの子どもたちのために,障害の困難と特別支援教育のコツをわかりやすく示したカラー絵本。英・米で英語版も刊行。
自閉症(高機能自閉症やアスペルガー症候群を含む)の「こだわり行動」は正そうとするとパニックに陥るなど、修正するのが難しいとされてきている。
誰もがよく知っていることわざについて,その使われ方と本来の意味,時代や国による解釈の違いなどを,豊富なエピソードとイラストで興味深く語る,楽しいことわざエッセイ。
本書は、自閉症スペクトラム障害(ASD)の児童に対する感覚統合理論に基づく療育や教育、それから感覚刺激を使った対人関係発達のための指導について、前著『自閉症スペクトラムの子どもへの感覚・運動アプローチ入門』の内容を更新し、新たな情報を加えた全面改訂増補版です。刊行目的の1つは、感覚統合理論や最近の感覚処理障害に関する研究に基づくASDの子どもたちの行動理解と介入方法を紹介し、感覚や身体機能の問題で苦しんでいたり、生活に支障が出ていたりする子どもを支援する手段を紹介することです。 もう1つの目的は、身体への感覚刺激を使ってASDの子どもの対人交流能力を伸ばす指導について、著者の取り組みを元に紹介することです。 ASDの子どもたちがそれらの恩恵を受けられるようになること、そして本書がそのきっかけとなれば嬉しく思います。
命には限りがある。歌には限りがない。歌手,女性,そして,母としての「決断と選択」,歌いづづけるための習慣,家族のこと,平和を願う初のオリジナル曲『リメンバー』への想い,そして今後の夢……。歌手活動30周年を節目に,声楽家・佐藤しのぶが心の内をオープンに語るエッセイ集。
伝統が培ってきた和の道具,住まい,食べ物から,年中行事,マナーまで,市田流のお手本と現代的な工夫を一挙にお教えいたします。日本人としての常識も見直せる一冊です。
自然農法と有機農法はどう違う? 自然のもつ不思議な力を最大限に生かし,農薬や化学合成肥料を一切使わない「自然農法」。そのしくみと長所を実践を通して平易に紹介します。
自然海塩の旨さの秘密,成分・種類の違いを徹底調査した「ニガリの科学」,医師も実感したニガリの凄い力と効果的な利用法,全国72ヶ所の製塩所と,その製品の紹介まで「塩とニガリ」をすべて網羅した完全ガイド。
いまを生きる幸福っていったいなんなのだろう。その答えをみつけたくて、精神科医・香山リカが綴った初めての幸福論エッセイ。
文学界,芸能界,政界,実業界…など,各界カリスマたちの壮絶な生き様を,彼らの遺した言葉をキーワードに紹介。巻頭では太田光氏がカリスマを語る。墓参ガイド付。
連続痛快ヒットを飛ばす自転車通勤人(ツーキニスト)の著者が,徒然なるままに日暮らしサドルの上で考えた「ヨシナシごと」どもを書き綴った,快(怪)走エッセイ。
近年注目を浴びる,キャリア教育。学校生活や職業体験を通じて,子どもたちに「生きる力」を身につけさせることを目指す,この教育の第一人者が,「自立できる子どもの育て方」を伝授。
築40年超の下宿風アパートと,その大家さん,隣人,周りの人など,日常で出会った人々への著者の一方的な偏愛・執着を記録した日常エッセイ。
脳科学者と温泉エッセイストの、あまりに異色な、あまりに刺激的な、対談エッセイ集。お風呂は脳のデフォルト・モード・ネットワークをいかに活性化するかという場なわけです。そこでいろいろな発想をしたり、整理したりする。発想ー整理ー記憶の呼び戻しをひとつのセッションとして考えると、すごく何か工夫のしがいがあるんですよね」……このように、お風呂と温泉と脳をめぐって興味津々の話が続いていきます。その他、人が「裸」になることの意味、混浴と春画の共通点、欧米にはない温泉の冥利、夏目漱石と温泉の関係、温泉と雑談力、大学と温泉の価値が逆転する時など、それぞれのテーマに沿って興味津々の面白い話が続いていきます。日本人に生まれてよかった!温泉万歳!明日からお風呂が楽しい!
「やりたいこと」をやって生きる。その〈あがきstruggle〉方は、今も昔も、無数にある。先人に学び、選択肢を増やすため、16人の<在野研究者>の「生」を、彼らの遺した文献や、伝記的事実から読み解く。大学や組織などに所属せずとも、しぶとく「生き延びる」ための<あがき>方の心得、40。
この本を読めば安心。山歩きスポーツドクターがアドヴァイス。安全で楽しい山登りをするために,これだけは知っておきたい知識と守るべきこと。
タレント・コメンテーターのデーブ・スペクターを、妻で事務所社長として長年支えてきた京子スペクターが本格的に語った初めての本。 アメリカでの出会い、結婚、来日、事務所設立から現在の‘非日常的’日常を、公私を常にともにする京子スペクターだからこそ知り得る秘蔵エピソードとともに詳細に描きながら、デーブへの愛にあふれた「プロデュース術」を浮かび上がらせる。また海外映像の販売や情報収集、番組制作など、タレントのマネージメント以外に多角的に展開する(株)スペクター・コミュニケーションズの実像とノウハウを社長自らが紹介。
内田樹と釈徹宗が、日本人が失っている霊性を再生賦活すべく、日本各地の「聖地」を旅する新シリーズ。第1巻は大阪、京都、奈良。
人生一寸先は闇だなんてうそですよ。いま闇ですから私…。天才芸人せんだみつおの真っ当なる人生論。自伝,人生の笑い方,失敗話から社会批評まで,あの話芸で放つ世の中への応援歌。
日本中でブラック物件が急増中! あなたの部屋は大丈夫!? 本邦初「部屋探しコミックエッセイ」が登場。 「ドロボーはコンビニが好き」「部屋から下着がなくなる…犯人はあのヒトだった!」「また貸ししたらマリファナ部屋に」「怪奇!ネコだらけの部屋」「仲介人、夜逃げを手伝う」「ゴミ部屋の犯人は…?」「ふたまたの流儀」……など、不動産の現場で頻発する「通報沙汰」から「オトコとオンナの怪事件」までをお笑いマンガで大紹介!「善良なる不動産屋」のふたり、浪花のオバチャン役員と東京のイケメン社長が見た、ヒトの暮らしとココロのウラのウラ。このご時世に危険を回避し、よい物件にめぐり会うための秘策を伝授する。