【ルポ・エッセイ・自叙伝】タグのライトノベル・小説
昨日とは少し違う自分になる「成熟スイッチ」はすぐそこにある――。ベストセラー『野心のすすめ』から9年、人気作家が成熟世代におくる待望の人生論新書。日大理事長就任、「老い」との近づき方など、自身の成熟の現在地を明かしながら、「人間関係の心得」「世間を渡る作法」など四つの成熟のテーマについて綴っていく。先輩・後輩世代とのつき合い方、自分の株が上がる「お礼」の方法、会話を面白くする「毒」の入れ方など、著者ならではの成熟テクニックが詰まった一冊!<本書のおもな内容>序 章 四つの成熟第一章 人間関係の心得愛は惜しみなく/人づき合いは変化していく/成熟を教えてくれた人/広がる人脈と後輩世代/女と男の距離章間 私の成熟スイッチ・1未熟者が「長」になるまで第二章 世間を渡る作法感謝の流儀/品性が試される時/社交のタブー/話術のエッセンス/時間を制する者、世を制す章間 私の成熟スイッチ・2王道を行くか、センスで生きるか第三章 面白がって生きるお金を味方につける/仕事をどう面白がるか/読書の快楽/遊びの本気、出好きの好奇心章間 私の成熟スイッチ・3生き残るのは変化するもの第四章 人生を俯瞰する「俯瞰力」と「自己愛」の効用/老いとの近づき方/家族が教えてくれる成熟/レールに乗ってーーあとがきにかえて
本当に私、大人なのか?『負け犬の遠吠え』の著者が綴る、令和の50代!Webマガジン「ミモレ」の大反響コラム、文庫化!上の世代からも下の世代からも、頼りにはされても心配はされないこの年頃の懊悩を、これから探ってまいります。――本文より夏目漱石は四十九歳で亡くなった。かたや、今は人生百年時代。令和の五十代が抱える悩みの原因は、寿命が長くなったせい。美容、体調、親、子供、仕事、趣味、セックス、老後の準備……。もう若くない。でも、老いてもいない。心身ともにガラスのように繊細な季節を、どう生きる?共感必至の人気エッセイ!
メンタルコーチ・ワタナベ薫さんが、人生に悩み、苦しみ、傷つく女性たちに贈るメッセージ集。自身もつらい経験を重ねてきたからこそわかる、ほんのちょっと見方を変えるだけで、人生を幸せにする温かな言葉が詰まっています。大切な人へのプレゼントにも。「悩んだ時、パラパラとページをめくり、本書を開いてみてください。あなたが欲しかった言葉がきっと見つかるはず。自分の人生を生きることが大切です。あなたの人生はあなた自身のものだからです」――ワタナベ薫撮りおろし写真も、日本在住のロシア人TikTokインフルエンサー・ロディをモデルに、ワタナベ薫さん自らがディレクションしました。※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。購入前にお使いの端末で無料サンプルをお試しください。
「並外れた悩む力を持っている牧師だからこそ、 人の悩みを受け止められるのかも。 」──帯文・末井昭ネットで誰もが石を投げあい、誰もが傷つけあう時代に、牧師の祈りはいのちとつながっている。かつて精神を病み、閉鎖病棟での生活も経験した牧師。何度もキリストにつまずき、何度もキリストと繋がってきた牧師が営む街のちいさな教会は、社会の周辺で生きる困難な事情を抱えた人たちとの出遭いの場でもある。宿を求めて夜の街で男をラブホにさそう少女、大人たちから裏切られ続け人を信用できなくなった青年、完治が難しい疾病で苦しむ患者、「いまから死にます」と深夜に電話をかけてくる人……。本気で救いを必要とする人びとと対話を重ねてきた牧師が語る、人と神との出遭いなおしの物語。「本書のなかで、わたしは自分が遭遇し、巻き込まれてしまったイエス・キリストの話を語っていくだろう。それはキリスト教についての神学的な叙述にはならない。なぜなら、わたしがこれから話すことは、そのほとんどすべてが、目の前に現れた他人たちとの出遭いについてだからである。わたしにとって神について語ることはすなわち、目の前の人と出遭い、そこで生じた共感や対立、相互理解の深まりや訣別、その喜びや怒り、悲しみなどの、生々しい出来事を語ることだからである。」(まえがきより)【目次】まえがき──自由意志なのか。奴隷意志なのか。■第1章 割り切れぬものを噛み締めてアイドルとキリストねえ、ラブホいかへん?放っておいてくれませんか。あなたには分からないわたしは償ったのか?伴走し続けることの難しさ、大切さ聖書のなかの「かわいそうランキング」赦しを語ることができない■第2章 背負えることと背負えないこと結婚式の祝辞「独りで抱え込まないで」の背理こちらも無傷では済まない誰がその責任を負えるだろうか仏教的文脈のキリスト教自分を責めてしまうことからの回復わたしは加害者であり、被害者である■第3章 いのり、いのち彼女にはまぶしすぎた十二使徒たちの確執後にいる者が先になり、先にいる者が後になる謝罪から新たな関係の模索へ悔いのない人生はおくれるか誰もが石を投げる時代でキリスト教にはカルトになる要素があるのか?あなたは憐れみの目を向けてはならないあとがき
東西の作家を往還し読書の喜びを描く表題作、文芸時評の枠を超えた文明論、言葉の本質に迫る「本を読む為に」。吉田流読書論の真髄。
男女を問わず、上司、部下、同僚からの信頼を得た「島耕作」の謎に迫る。ライバルを蹴落とそうなどとは考えず、上司に媚を売ることもしない。なのに、窮地に陥ると誰かしら手を差し伸べてくれる。そんな「男」になれる条件とは? 内面を見つめ直し、自分の中の勇気を少しずつ育てていく。ビジネスマンに希望を与えてくれる一冊。取締役に昇りつめた島耕作が示す人望の厚い「男」像! 男としての魅力を磨き慕われるコツを探る。
「あやふやな『自信』にしがみつくな」「損得抜きで行動する時を知れ」「負けは負けとして、ごまかさずに認めろ」「自分のなかのこだわりを追いかけろ」「楽しく生きることを忘れるな」――。男が社会の第一線に立ち、タフに生きていくために必要なものはなにか。ビジネスマンの頼れる友、取締役に就任した島耕作が教える、80の極意。「男らしさ」とはなにかを問いかける、サラリーマンのバイブル!
50代、何を着てもヘン。わけもなく夫にイライラ。ワクワクがない。将来が不安でたまらない――。中高年女子に押し寄せる’お悩み’の数々。ネットで検索しても、友達に相談しても答えが見つからない。でも大丈夫! おしゃれ、仕事、人生など、全国から寄せられたあなたのそんなお悩みをスタイリストがバッサリと解決! だけではなく笑いに変えます。「悩めるBBAの駆け込み寺!? テンション爆上がりスポット」も紹介。コーヒー1杯分で最強オバサン! コスパ最強の1冊!!
93歳の知の巨人・外山滋比古のエッセイ集。表題作のほか、「ビールの泡」「時計がひとつしかない」「ちらし寿司」「味噌のいろ」「ボルスアリーノ」「円山公園」など全28編を収録する。(※本書は2017/4/1に株式会社 展望社より発売された書籍を電子化したものです)
便器を展示して、それがアートになるのか?そもそもアートとは何か? わからないからこそ「現代アート」を「難解」と感じる人は多いのだと思います。しかし実は、現代アートは小学生でも魅力がわかるのです。すぐれたアートとは、決して難解ではなく、誰でもわかります。本書では、現代アートの巨匠・マルセル・デュシャンから、詩人・最果タヒまで、さまざまなアーチストをとおして、現代アートの魅力、楽しみ方を紹介します。
沼とは何か?……ある特定のことにはまったり、収集がやめられないことを「沼にはまる」と言います。アルコール、セックス、自傷、ギャンブルなど「依存症」とは異なり、クラファン、SDGs、通販など、コロナ禍の影響も考えられる新たな沼も出現しています。これまで500人以上を取材してきた著者が、実際に「沼にはまった人々」のインタビューを紹介しながら、さまざまなデータを駆使し、沼の正体を初めて明かす。
各紙誌で絶賛! 村上作品の原風景がここにある村上春樹が自らのルーツを綴ったノンフィクション。中国で戦争を経験した父親の記憶を引き継いだ作家が父子の歴史と向き合う。父の記憶、父の体験、そこから受け継いでいくもの。村上文学のルーツ。ある夏の午後、僕は父と一緒に自転車に乗り、猫を海岸に棄てに行った。家の玄関で先回りした猫に迎えられたときは、二人で呆然とした……。寺の次男に生まれた父は文学を愛し、家には本が溢れていた。中国で戦争体験がある父は、毎朝小さな菩薩に向かってお経を唱えていた。子供のころ、一緒に映画を観に行ったり、甲子園に阪神タイガースの試合を見に行ったりした。いつからか、父との関係はすっかり疎遠になってしまった――。村上春樹が、語られることのなかった父の経験を引き継ぎ、たどり、自らのルーツを初めて綴った、話題の書。イラストレーションは、台湾出身で『緑の歌―収集群風―』が話題の高妍(ガオ イェン)氏。※この電子書籍は2020年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
好評を博した金言集の決定版を約60頁の大増補!健康、夫婦、子育て、老い、人づきあい…あなたの悩みにそっと寄り添う、寂聴さんの熱いメッセージ。作家として、僧侶として、瀬戸内寂聴さんはたくさんの名言を残しています。年齢を重ね、老いを受け入れ、周囲との人間関係や、家族のかたちも変わっていくなかで、私たちは、その言葉に心のよりどころを求めます。本書は『婦人公論』に掲載された瀬戸内寂聴さんのエッセイ、対談、インタビューから厳選したものです。私たちの気持ちに寄り添い、一歩を踏み出す勇気を与えてくれる瀬戸内寂聴さんの言葉を、この一冊にぎゅっと詰め込みました。
占領下の日本、音楽に魅せられた青春の記録。敗戦後の「占領下の日本」で民間貿易が再開された1947年からサンフランシスコ講和条約が発効した52年まで、日本からの輸出品には「MADE IN OCCUPIDE JAPAN」の刻印を打たなければならなかった。そんな時代に青春の日々を生きた著者は〈メイド・イン・オキュパイド・ジャパンの申し子の一人なのだ〉。そしてこの本は〈アメリカびいきの、アメリカコンプレックスという悲しい性を払拭しきれない私の「センチメンタルで客観性を欠いた、自己確認のための回想」なのである。〉 *サツマイモ好きのアメリカ兵(1945)/ジェームス・カーンにもらったサンドウィッチ(1945)/「ベイスボール、ベイスボール」(1946)/シアーズ・ローバック(1948-50)/イッツ・マジック(1948-50)/歌うラグビー部員(1950)/進駐軍専用キャバレー福生<ローズ・マーダー>(1950-51)/ジョン・ウェインじゃあるまいし(1951)/ワゴン・マスターズ入団記念日(1952)/陸軍中野刑務所(1952)/アーニー・パイル劇場大行進(1953)/神々の住む家(1953-54)/定期入れのガールフレンド(1953)/ジャズ喫茶<銀座テネシー>(1954)/さて、それからというものは(1955〜) *高校在学中から進駐軍まわりのバンドに入り演奏、1952年にワゴン・マスターズに入りリードボーカルとして活躍、レコードデビュー。歌手としてヒットを連発、その後俳優としても数多くの作品に出演。本書は一時代を築いたスターの唯一の自伝である。本文中に和田誠の挿画16点を収録。装丁も和田誠。
親戚のおじさんみたいに呼ばれる作家の素顔。「地元佐世保の書店員さんといっても、よく知らないひとたちなんだよ、交流なんてぜんぜんないし、名前だってわからない、道ですれ違っても顔もおぼえていないんだよ。そういうひとたちがさ、同じ街で小説を書いてる作家のことを、親戚のおじさんみたいに、正午さんと呼んでいる、公式に。サイン本の予約を受ける電話でそう呼ぶんだから、公式にということだよね。でもそういうのって、なんか、いい感じだと思うんだよ。現実にそくしてるというか、リアルさが感じ取れるというか。これがね、正午さんじゃなくても別に、たとえば、あのおじさん、でもいいんだ」(本書より)2022年冬公開の映画『月の満ち欠け』の原作者で、直木賞作家の佐藤正午さんがメールでインタビューに応じるシリーズ第5弾。*収録トピックからいくつかご紹介*▼同業者たちの小説を読んだ作家がある「書き方」について報告!▼作家が担当編集者との最後の対面シーンを創作!?▼緊急事態宣言前から作家が身につけていた習慣は?▼聞き手が編集者に代わり、にわかに湧き上がる競輪談義!一筋縄ではいかないやりとりだからこそうかがえる作家の素顔。佐藤正午さんの職人芸が光る2年間におよぶ往復書簡集。
楽あれば苦ある人生。後半はぜひ「楽」に行きたい。楽は「楽しい」に通じ、楽しいは「笑い」に通じる。そして笑いは「大往生」への大道となる。●「笑い」を半分、忘れていませんか? まったく笑わない人はいないだろう。現代人は、ほどほどに笑ってほどほどに無愛想だ。ストレスが「笑い」の半分を消してしまっているのだ。だから、幸せ半分、不幸も半分。このまま行けば往生も’半分’往生。悔いが残る。やはり、大往生と行きたいものだ。それには忘れてしまった「笑い」の半分を取り戻すこと。
カフカ、ニーチェ、ランボー、プルースト――「密かな悪徳」としての読書を愉しむ、ちょっとディープな世界文学案内。 30年前の高校生を魅了した名作15篇を再読。知的興奮あふれる文学エッセイ! ● 読み返すというのは、奇妙な体験である。わたしは高校生であったころから、すでに三十年以上も馬齢を重ねてしまった。ある書物に最初に出会ったときの驚きと同じものを、現在なお求めようとするのは困難かもしれない。その代わりにわたしには、高校生のときに見過ごしていた細部を、より丁寧に、またより広い文脈のもとで理解し直すことができるのではないかという期待がある。(「はじめに」より)
大好きな女性たちの話を中心に、彼女たちをスライスして、顕微鏡で覗いてみた〈その内容〉とは――異才を放つ作者が感性豊かに女性の生態を語る。故中島らも氏のマネ-ジャ-兼女優兼演出家で売り出し中の才女が女性の気になる所やスタ-たち、らも氏を始めとして影響を受けた男たちをイラストと共に関西ノリで綴る。●まずは 永遠なれ! 井戸端会議よ「人間、その気になれば、何でもできちゃうものよ」「もっとキレイに、もっとホソく ……女の変身願望はつきません」etc●いよいよ 素敵な女の解体図「唇……唇寄せて」「胸……私の胸でお泣きっ!」「ヘアー……さあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい」etc●そして 女たちのおバカさん「ハート形のお尻は大阪娘の印」「捨てないでぇぇぇ」「無償の愛あればこそ」etc●おまけ 男たちのお茶目さん「男の後姿に感じるもの」「明るい悩みのないお方」「正しい愛の形」etc
医療と教育事業に挑んだ「在日」医師の自伝!朝鮮人韓国人と日本人に問いかける著者の生き方とは?両親からの教えを胸に、在日として日本でいかに生きるかを自問し、苦闘しながら、医療、福祉、教育の各事業で成功した著者が、民族の矜持を持ち、二つの国、二つの文化を生きた実体験を赤裸々に語る。「差別は、差別される人に耐えがたい苦痛を与えるし、差別する側に人格の荒廃をもたらす」「自分のルーツや祖先、親のことを誇りに思わないで、社会的に立派な仕事をした人を私は見たことがない」本書は、在日の人びとが日本に「帰化」することで民族性の風化が進む時代に、互いに民族性を尊重する生き方を訴える書である。著者は、医療だけでなく、学校経営にも注力し「日本の社会の一角に韓国人と日本人が共生し、新しいタイプの韓日の架け橋になる人材がたくさん生まれれば、大きな意義がある」と語っている。混迷する昨今の日韓関係のずっと先を見据えた展望が、本書において語られるのである。増補として、初版読者の感想、新しいあとがきを付した。【目 次】はじめに第一章 青森に生まれ育って第二章 医師への道──開業と介護福祉事業の展開第三章 保育園、人権問題、そして韓国語学校設立第四章 青丘学院つくば中学校・高等学校創立 ──韓日の文化を学ぶ一条校第五章 民族の新たなコミュニティをつくりたい ──ハングルを拠り所に第六章 家族と医者の私第七章 ゴルフに魅せられて第八章 すべての事業には始まりがあって終わりがある、 独自の経営メソッド第九章 何が悲しくて日本人になるのか、 克日思想をもって発展しよう金 正出 略年譜想い出の写真おわりに読者からの反響より増補版 あとがき
出会いと運命本書は、昨年(2021年)に刊行された『もの言える老人のための条件 老年書生の境地』の続編である。前著とは構成を変え1項目あたりの内容を増やしたことから『新・老年書生の境地』というタイトルとなっている。著者が団塊世代である特性もあり、「教条的」「べき論」という感はやはり否めないが、市井に生きる一老生のシニカルな「声」として受け止めてほしい。本書は、同世代への、そして若き世代へのエールともなっている!【目次】「ふるさと墓参」「階層社会」「障害者雇用の現実と労働環境の変化」「視点の違い」「舌禍」「内部告発」「栄光と挫折」「ニュースの公平性」「フェイクニュース」「落書き」「情報源」「景況と会社成長と酒のある人生」「遊びの風景」「出会いと運命」「外国への憧れ」「小さな覚悟」「死生観と退き際」
呑む文筆家が愛と独断で選び、魂をふるわす日本酒を50本忖度なしでレビュー!各銘柄の特徴を独自の基準でパラメータ化、好きな銘柄がみつかる一冊。巻末に登場した銘柄を買える酒屋のリストもついています。「いつも、日本酒のことばかり」な著者による、愛と独断で厳選した日本酒50本のレビュー集。日本酒を飲んでばかりの人生です。無数の日本酒が私の体内に染み込み、全身を駆けぬけていった実感があります。本書は、そんなふうに日本酒とともに生きてきた私が、改めてふだんの暮らしのなかで心にとめた銘柄50本ついて書く、書評ならぬ’酒評’と表した一冊です。稲垣えみ子(フリーランサー)さん推薦「想いが止まらぬ「家飲み酒」への恋文に、思わず酒屋に走ったよ。」吉田 類(酒場詩人)さん推薦「良き酒は詩人をつくる。聖子さんの奔放な言の葉がいい。」【目次】はじめに1 獅子の里 運命を変えたはじめての日本酒2 乾坤一 少しずつ相好を崩す真面目な日本酒3 AKABU 小さな羽が生えて上半身が5ミリ浮く4 石鎚 グリーンでクリーンな飲み心地5 澤の花 下戸がつくる美しく頑固な酒6 綿屋 母性をたたえた味。やるせなさを慰めてくれる7 東北泉 記憶に残り続ける限りなく透明な味8 黒龍 おいしい魚に合う抜群に安定感がある酒質9 廣戸川 凡を磨き続ける非凡な日本酒10 天美 2020年に産声をあげた新しい息吹の日本酒11 口万 ありふれた地味なつまみを底上げするやさしい甘みが魅力12 群馬泉 蔵に棲む微生物がつくる唯一無二の日本酒13 惣邑 心のミットにバシッと響くストレートな旨み14 天心 地元に根をおろすまぎれもない福岡の地酒15 白隠正宗 心地いい酒蔵のノイズが聴こえてくるカオスな酒質16 武甲 時流を追わない朴訥とした脱力する地酒17 江戸開城 「米は洗ってとうぜん」の常識をくつがえした無洗米の日本酒18 堀の井 自分のルーツはここにあり!? 米感たっぷりの素直な酒19 獺祭 山奥の大きい酒蔵がつくる華やかな日本酒の泡20 花巴 酒蔵の微生物だけで醸したドラマチックな酒質 ほか(計50酒)おわりに著者おすすめの酒販店リスト
うちに閉じこもらずに、他者に出会うことが、「想像力欠乏症」を治すための方法である。だから、現場に行かなければならない。(「学び、変わる 未来のために あとがきに代えて」より)理不尽に立ち向かう人、困っている人、明日の世界のために奮闘する人――統計やデータからは見えない、現場の「声」から未来を考える。【目次】第一章 社会の変化や違和感に向き合う ウーバーイーツで配達してみた どうなのテレワーク 京大タテカン文化考 メガヒット、あつ森をやってみた 5人で林業 ワーカーズコープに学ぶ 五輪の陰 男性メイクを考える 何をどう伝える? 子どもの性教育第二章 気候変動の地球で 電力を考える 世界を救う? 昆虫食 未来の「切り札」? 培養肉 若者が起業 ジビエ業の現場 エコファッションを考える レッツ! 脱プラ生活 「気候不正義」に異議 若者のスト第三章 偏見を見直し公正な社会へ 差別にあえぐ外国人労働者たち ミャンマーのためにできること 釡ケ崎で考える野宿者への差別 今も進行形、水俣病問題 水平社創立100年 石巻で考える持続可能な復興 福島・いわきで自分を見つめる 特別回 アイヌの今 感情に言葉を学び、変わる 未来のために あとがきに代えて
「自然のなかに身をおかなくても平気で生きていける人がいるように、そうでない者もいる……。この本は、そうでない側の男が、都会から山へ移動し、そこで自分の心と肉体が感じたままのことを四季折々に綴ったノートであり、また山や森や川と心を通わせるためのフィールドガイドである」 40代を目前に、東京から金峰山北麓に移り住んだ田渕義雄の自給自足的田園生活のはじまりの記録である。暮らしの喜びや苦労、さまざまなアウトドアの楽しみを軽快な筆致で綴ったエッセイの数々。原書発刊から25年後の執筆となる単行本未収録の掌編も2編収録する。解説・樋口明雄。■内容【第1章】赤いトタン屋根の家の写真スケッチ【第2章】小さな森の片隅で コールド・マウンテンの新参者/冬を数える/我が家の二つの薪ストーブ/冬から春へ/野山からの贈り物、山菜/ハイランドの六月/我が菜園の愚話/イワナ釣り/秋のアウトドア・クッキング/オレゴンの旅/冬の森からの贈り物【第3章】モーターサイクルの旅/冬の旅/ソフトハウス、又はティピー/ぼくの夏山登山/カヌーイング/村営廻り目平キャンプ場/ロッククライミング/鳥/夏を割る/沢歩き/マツタケ狩り/フール・オン・ザ・ヒル/冬の岩山のてっぺんで/山小屋でちょっと一泊/雪原のトレッキング/焚火学/犬と散歩/モーターサイクル/フライフィッシング教書/八ヶ岳から帰ってきた青年/あとがき/特別収録=地付きフライロッダーのジレンマ/秋風と四方山話【解説】樋口明雄■著者について田渕 義雄(たぶち・よしお) 1944年東京都生まれ。10代、20代、30代は山登り、キャンピング、フライフィッシングと毎日がアウトドアアクティビティー。40代に入る前の1982年、標高1400メートルの金峰山北麓の山里に移り住み、自給自足的田園生活を実践。孤立無援をおそれず自分らしく生きたいと願う人たちに幅広い支持を持つ自然派作家であり、園芸家、薪ストーブ研究家、家具製作家でもある。2020年1月永眠。『フライフィッシング教書』『バックパッキング教書』『薪ストーブの本』『リバーオデッセイ』『アウトドアライフは終わらない』(以上、晶文社)。『森からの手紙』『山からの手紙』『川からの手紙』『森暮らしの家』(以上、小学館)。『フライロッドと人生』(地球丸)、『森からの伝言』(ネコ・パブリッシング)など著書多数。
ふかわりょうの新作エッセイ集から、「湘南の風」「諭吉は見ています」「不揃いの美学」の3編を特別に無料公開いたします。それは覚悟なのか、諦めなのか――。不器用な日常を綴ったエッセイ集。しっくりくる肩書きがない、人生が楽しくなる「週5日制」、「湘南」の定義、心を射貫かれた田中みな実さんの一言……。誰もが素通りする場所で足を止め、重箱の隅に宇宙を感じ、「どうでもいいこと」の向こう側で見つけた、自分だけの「いいね」。48歳ふかわりょうが奏でる、芳醇で洒脱なしらべ。彼はなぜ、ひとりで生きると決めたのか――。
もう、あなたの幸運は止まらない!今すぐ豊かになりたい愛にあふれた人生にしたい軽やかに願いを叶えたい今すぐ開運し、運気を上げたい自動的にハッピーになるためのコツが満載
短篇は他のどんなジャンルよりも発想や展開において、また構成や叙述において自由で柔軟なものだ――。「私の文章作法」「短篇小説論」を中心に日本語論、自作解説を増補した新編集版。『短編小説礼讃』の著者による小説作法の書。巻末に荒川洋治との対談「短篇小説を語る」を収録する。 〈解説〉荒川洋治【目次】 *=新収録I 私の文章作法書くということ/待つ・聞く・書く/好きな言葉/散文の基本/小説を超えるもの*/不朽のジャンル/「僕」の問題*/うらぎる言葉*/幼年の文学*/土地の感覚*/小説と年齢*II 日本語についてニュアンスについて*/昔の言葉/いい文章*/淋しい文章/私の国語問題/読書会にて/読者への手紙III 短篇小説論短篇作者の仕事/贋の首飾り/チェーホフの星/チェーホフの現在/日本語のルナール/国木田独歩がいた町で/おのずからの形式/短篇小説の青春*/陳腐な運命/芥川龍之介の短篇/真剣な遊戯/三浦哲郎氏の短篇/猫のいる短篇/私の処女作*/父をさがす子*/『自転車』のこと*/短い形式*対談短篇小説を語る* 荒川洋治×阿部昭解説 荒川洋治
すべて成るようにしか成らん。不愉快なことや怒髪天をつくようなことがあってこそ、人生は面白い。死ぬことも怖くないし貧乏も怖くないし、どん底をくぐり抜けるということはありがたいことだった。生きるとは、老いるとは、死とは、幸福とは……。読めば力が湧く、愛子センセイのメッセージ。(本文より)●すべて成るようにしか成らん。そう思っています。●幸福って欲望の充足では決してないんです。●幸福とは何か? いい時も悪い時も腐らず怨まず嘆かず、どんな時でも平然としていられることだと私は思っています。●もし、誰かに、あなたの人生でひとつ満足だったことは? と問われたら、私は「苦しいことから逃げなかったことです」と答えるでしょう。●不愉快なことや怒髪天をつくようなことがあってこそ、人生は面白い。温室のような環境にいると、人生への勇気がなくなるんです。●生きるというのは苦しいこと。私たちは楽しむためではなく、修行するために生まれてきたと思うことにしています。そう思えば、苦しいことを避けたり、楽しくないからといって恨んだりしなくていい。修行だと思えば、耐えやすいんです。●苦労というものを不幸のように考えるのは間違いです。苦労を乗り越えるから、自信というものが生まれるんですよ。●いろいろあったけれど、辛いとか悲しいとか嘆く気持ちはなかったです。戦場の兵士が敵との戦闘の最中に、辛いとか悲しいとか思わないのと同じです。そんな暇がなかった。人生の幸せとか喜びとか考えたことがなかった。何が幸せかなんて、暇人のいうことと思ってました。
愛が消えるとき、歌が生まれた。歌手、俳優、マジシャン、そして作家。多彩な才能を持つ荒木一郎が78歳にして四半世紀ぶりに送り出したのは、自らの代表曲「空に星があるように」を冠した大河青春小説である。60年代の映画・テレビ界を舞台に、荒木自身の彷徨する魂が躍動的な筆致で描かれる。吉永小百合、岩下志麻、十朱幸代、大原麗子…同時代を輝いた女優たちとの美しい思い出の数々にはじまり、伝説のジャズバー「ありんこ」での不思議な交遊録、名曲「空に星があるように」誕生の秘密、「日本春歌考」ほか映画出演秘話など逸話が続々と披露される。――他人を哀れむという感情とか、思い出の一部みたいなものではない。まるで自分が彼女自身を体験しているみたいな、頭や体の中に彼女の感情を痛みとして感じ取っているようだった――本文より愛が消えるとき、歌が生まれた。これは荒木一郎の新たなる代表作である。
児童文庫のロングセラー「クレヨン王国」シリーズ。その著者が綴ったエッセイ集、第2弾!「クレヨン王国」を生んだ、熱海の四季の美と、著者の豊かな教養とが織りなす、至福のエッセイ&短編が48編。<48編のタイトル>■新年の部●つらゆきさん●悪夢良夢●へあがる●カッパのお鏡●ものまね●あわれな犬●病室にて●ゆく川の流れ●翻訳●金色夜叉●古い暦●寿命の壁■春の部●ありがたや帰化植物●相撲今昔●石碑も年とる●群発地震●新芽のころ●男子の思春期●キジも鳴かずば●花見酒●しだれ柳を見に●女性の時代●なんにも変わらない●コジュケイの家族■夏の部●バードウィーク●雨靴●カエルどん トンボくん●華道教室●あかん学校●空襲下のアナウンス●名古屋弁●月見草●百代の過客●百足シーズン●湖畔の宿●アヒルのゆめ■秋の部●動物愛護週間に●カマキリ●腕時計●耳を動かす●先駆者●訪問者たち●山の鹿●秋の黄樹●風の町●清澄な空間●空のかあさん●冬の鳥
人に絶望しても、性暴力に遭っても。愛する子を喪って、すべての「いま」に正解がないように思えても。人生には必ず意味がある。救えない人間などどこにもいないのだから――。母親の後ろに隠れていた少女が、異性の欲望に晒されて呆然とした青春時代を経て、自由を渇望し、自らの言葉だけで生きるに至るまで。気鋭の国際政治学者が、端正な文章で紡ぐようにして綴った等身大のメモワール。(解説・茂木健一郎)