【ルポ・エッセイ・自叙伝】タグのライトノベル・小説
介護がすんで、看取りも終えて、気がつけば老いの入口。これからどう生きていこう。老いの途上で、親の死は必ず訪れる。介護や看取りの日々を経て、カラダとココロの構えや交友や旅、食事に対する趣も変わる。また、どう見送っても、自分を責める気持ちや後悔を抱えていくのではあるが、親亡き後は、その先の人生に重みと安定を与えるはず。両親を見送った人気エッセイストが、生と死や人と自然のつながりを優しくみつめ直す感動のエッセイ
俳句甲子園世代の旗手、待望の初エッセイ集恋の代わりに一句を得たあのとき、私は俳句という蔦にからめとられた。幼い息子の声、母乳の色、コンビニのおでん、蜜柑、家族、故郷……日常の会話や風景が、かけがえのない顔をして光り出す。人は変わらないけど、季節は変わる。言われてみればそうかもしれない、と頷く。定点としての私たちが、移ろいゆく季節に触れて、その接点に小さな感動が生まれる。過ぎ去る刻をなつかしみ、眼前の光景に驚き、訪れる未来を心待ちにする。その心の揺れが、たとえば俳句のかたちをとって言葉になるとき、世界は素晴らしいと抱きしめたくなる。生きて、新しい何かが見たいと思う。(「あとがき」より)
生活においても仕事においても、どこまで素の自分に近づけるか、生涯それを追求するという旅を私は続けていける。1年後のことは分からない。誰も知ることはできない。つれづれノート第36弾。
障害者だけでなく、人は誰でもどこかに不自由を抱えている――。「自閉症」という障害への思い、会話ができないからこそ見えてくる日常の様々な気づき。自らの「七転び八起き」の歩みが詰まった一冊!
人の心模様や日常も様変わりしています。2002年から2019年までに起こった日本や世界のできごと、旅先での気づき、家族のことや身近な人の死について綴った珠玉のエッセイ集。そのエッセイを読むことで「こんなこともあった」と思い返したり、追体験をすることができるかもしれません。【目次】まえがき1 拉致問題と現代日本若者像2 乳母制度考3 高円宮様追悼?‘もったいない’4 2003年頭に想う5 南の島から帰国して6 早春の診察室?親子学歴戦争7 virtualとreal?時の流れの中で8 いのち9 教育審議委員会から?学ぶ意欲と学力の定着10 故郷の山々に想う11 笑顔12 心の祖父の死13 JR福知山線脱線事故に想う?日本社会の強迫性14 清宮様のご結婚?母から娘へ15 ガーデニング?植物への愛16 愛犬モエム17 ダイビング?地球は生きている18 水泳にはまる19 絵画と美術的趣味20 グローバリゼーション21 桜咲く?22 過呼吸発作、パニック発作23 5月病と梅雨鬱24 ジャパンマスターズ25 日本列島猛暑2013年夏26 台風18号の大掃除の後……27 長い記憶28 モーターショー29 2014年初頭に想う30 大雪とソチオリンピック31 春が来た!32 アメリカの対極33 2014ブラジルW杯34 海水まみれの夏35 御嶽山の噴火36 健さんの死37 中国人の爆買38 レジリエンス39 カンクン旅行40 「癌死」について41 飛んで○○○に入る夏の蜂42 人生を変える時43 叔父に捧げるレクイエム44 ニューヨーク?バハマ父娘旅行45 鏡がなくなった46 結婚の意味とパートナー制47 スポーツメンタルにおけるグローバリゼーション48 平成最後のニュース?プラス思考とマイナス思考の人間49 イチローの引退?平成から令和へあとがき
大きくはない。小さい。それでもきっとこの‘小’さい‘説’には、可能性がつねに巡り続けているはずだ ―― のちに治療家に転身した小説家が向き合った三体の人体。そして三篇の中篇・長篇。さらには三流の自画像に直面した「梅波三郎」四篇をも収めた自由小説集。収益からも自由になろうとするチャリティー小説集。ここに収められ、ここからまたはみ出していく……。本書は「踊りませんか、榊高ノブといっしょに」「イールズ播地郡」「台風全号」のほか四篇のエッセイを収録した合冊版です。
雑誌連載「十二色のクレヨン」を収録した随筆集『夢のように』や『書物の心』、最後の随筆集となった『秋風日記』を収録。第四随筆集『夢のように』(1974年刊)から、第五随筆集『書物の心』(1975年刊)、最後の随筆集となった第六随筆集『秋風日記』(1978年刊)を中心に、単行本未収録随筆9作や、雑誌「波」による最後のインタヴューとなった「病気のこと 仕事のこと」を収録。『夢のように』には、雑誌「ミセス」に連載された「十二色のクレヨン」(抄録)ほか、美術、音楽、身辺雑記等の随筆が収められている。うち「十二色のクレヨン」の連載途中に発生した隣家の違反建築騒動に巻き込まれた「違反建築の話」は、単行本には収録されなかったもので、福永の能動的な姿や実行力を垣間見ると同時に、執筆当時の世相を伝える意味でも貴重なレポートといえる。『書物の心』は交流のあった作家、文学者との思い出を記した随筆と、59本の書評からなる一冊。最後の随筆集となった『秋風日記』は、『死の島』刊行で、自らの文業に一区切りをつけた福永の‘文人意識’で貫かれ、随筆集で唯一旧字旧かなで記されている。附録として、『夢のように』に収録された「シベリウスの年譜」や、『内田百?全集』推薦文の自筆草稿等を収録。
「私は本来何者であったのか」……昔の記憶を取り戻しながら、苦しくも楽しかったこの2年を振り返り、またそれ以前の生活へ帰還しようとしている――。アジア初のサッカーW杯を目前に控えたソウル。その地でキャンパスライフを始めながら、東京との二重生活を送った韓国通の女優が、熱き鼓動をリポート。一挙公開! ソウル「ドキドキ生活」。
私の人生を変えたソウル。ソウル、マイライフ! 韓国の、あるバレーボール選手をひと目見たとたん、むくむくと今まで知らなかった隣国に興味を覚えた。必至にハングルを勉強し、ソウルの街に飛びこんだ。熱くて激しくて陽気なコリアンたちとの出会い。つかの間の旅の出会いも、自分の意志で永遠の出会いに変えることができるんだ。みずみずしい感性でつづる、異文化体験記!
大切なのは、できごとの数々でなく、そのときどきの状況のなかで、どれだけ自分を伸ばしたか、ということである。それが、明日への活力の基礎になるからである(「まえがき」より)。最高検察庁検事を辞めてボランティアの普及に尽力する道を選んだ著者が、自信の「原点」であると語る「少年時代」を振り返る。
仕事よりメシが大事な韓国人、完璧なんて望まない韓国人、はっきり言わなきゃわからない韓国人。似てるようでもちょっと違うし、違うところはずいぶん違う。そんな違いに、日本人と韓国人は、いつもつまずく……。20年以上韓国と関わってきた人気女優が解き明かす、ドラマではわからない「隣人」の真相。愛するなら、知ってほしい! 「礼」と「情」にあふれる「隣人」は、お節介で少しワガママ?
若きさだまさしが人生、愛、音楽を語った選りすぐりの365の言葉。「体内に燃えたぎる熱い血を抱きしめて、それでも僕は、できるだけ静かに歩いてゆくつもりです。」「『言葉』というもの程、鋭い刃物をまだ知りません。」「人の優しさは甘さではなく、許容量である、と思う。」「一分一秒を重くするには、一分一秒を思いやるといい。」1982年当時のさだまさしの著作やインタビューから選び抜いた言葉の数々。みずみずしい感性にあふれた20代のさだまさしが蘇る。レコーディングやコンサート風景などの写真、本人によるイラストも多数収録。
デビューから二十周年を迎えて、ますます磨きのかかった話術で魅了するさだまさしステージトークの第5集。さだまさしに最も影響を与えた女性は祖母。18歳の時、飯を炊いているうちに急にばかばかしくなって婚家を飛び出した彼女はシベリアに渡り、砂金で巨万の財をなしウラジオストックで料亭を開いた。ここで軍事探偵の佐田さんと出会い、今日のまさしがある――。佐田家の歴史や長崎の思い出、井伏鱒二氏との交流など、三十三篇を収録。
さだまさしの「語り」で甦る中国英傑たち。さだまさしが、あの古典を語ったら……?劉備が、曹操が、そして諸葛孔明が、なんだかおかしい。有名な中国英傑たちが、近所のおじちゃんに思えてくる。桃園の契りから三顧の礼、劉備の死まで。定評ある話芸の才で挑戦した6時間の口演を紙上で再現。初心者にはまたとない水先案内、上級者にも全く新鮮な「笑える三国志」!
才気あふれるユーモアが織りなす、まさしの不思議な世界。青春の喜び、悲しみ、楽しさ、苦しみをみずみずしいタッチで綴った23の自画像風エッセイ。幼い日のほろ苦い思い出をめぐる「泣いた赤鬼」、ユーモアあふれる「珍さんの薬」など5つの短篇小説。まさしのステージで味わう感動を、本書でどうぞ!
茂木健一郎推薦!「古今東西の名作という素材を匂いや香りというスパイスを通してアレンジし、提供する著者の技量は卓越している」。文学の香りを読む! 五感のうちでも、最も記憶と結びつきやすいと云われる嗅覚。 『失われた時を求めて』に代表されるように、その感覚を表現した文学作品は数多くある。「におわないこと」が重視され嗅覚を使う機会の減った現代だからこそ、香り立つ文章の楽しみ方を伝授する。 ブックガイドとしても楽しめる一冊。
「水たまりをのぞいたら、そこに映っていたのは青い空だった――」万城目学が『鴨川ホルモー』で鮮烈なデビューを飾るまでの物語。べらぼうとは漢字で「篦棒」と書く。「あまりにひどい」「馬鹿げている」「筋が通らない」といった意味の他に、端的に「阿呆だ」という意味がこめられているところが気に入った。どうにもうまくいかぬ男の、十歩進んで九歩下がる日々をまるっと包みこんでくれるようで、あの頃の蒼白い顔をした自分に「よう」と呼びかける気持ちで、『べらぼうくん』とタイトルを決めた。(あとがきより)未来なんて誰にもわからないのだ。川べりを俯き歩く万城目青年は、いかにして作家としての芽を育てたか。万城目ワールドの誕生前夜を描く極上の青春記であり、静かに深く届けたい人生論ノート。「週刊文春」の人気連載、待望の書籍化!
時代は嫌われ者が創る! ネアカ人間に時代は創れない! アウトサイダーが集団を生かすのだ! 『笑っていいとも!』『オレたちひょうきん族』で笑いの世界を独占する名プロデューサーが公開する、テレビ式発想のヒント。流れをどうつかむか、才能を引き出す秘訣は? もちろん興味津々のスタジオ裏話もぎっしり。笑いの仕掛人が明かすタモリ、たけしの素顔からヒットのからくりまで。あなたのテレビ中毒をますます重くしてしまう、罪つくりな一冊。オジサンは怒ってる!?
季節の移ろいとともに、大地の色やにおいが変化するように、いつの日も心のままに生きてきた。……瀬戸内海の光を抱いて過ごした幼い日から今日まで、さまざまな出会いと別れを繰り返した自らの生を、四季の情景に重ねてたどる自伝的エッセイ集。性愛文学の極限を求めつづける著者の愛と生の原点が、ここにある。
日本のSF創始期から活動を続け、さらに推理小説にも精通した、著者ならではの、貴重なSF&ミステリー・ガイドブック。古今東西の傑作をベースに、バラエティーに富む、興味深いテーマや内容をしゃれた文章でエッセイ風に展望する。巻末に「ミニ推理・SF史」「読書ガイド」収録。<『SF・ミステリおもろ大百科』改題作品>
顔にコブのできた有名プロレスラーが、寄生虫博士の研究室にやってきた! 原因は海外で食べた刺身から感染した有棘顎口虫(ゆうきょくがくこうちゅう)。生の食べ物にはキケンがいっぱい! ブタ肉から有鉤条虫(ゆうこうじょうちゅう)、地鶏のレバ刺しからイヌ回虫……。グルメブームの日本人に警鐘を鳴らす、面白コワイ、メディカル・エッセイ。その刺身、食べるのチョット待って! カイチュウ博士の仰天エッセイ。<『獅子身中のサナダ虫』改題作品>
寄生虫を愛するあまり、自分の体で飼い始めてしまった、カイチュウ博士。ヒロミちゃんにサトミちゃんと名前も付けて、大まじめに人体実験を試みた結果は? 寄生虫でダイエットに成功した世界的有名人のエピソード、花粉症やアトピーも寄生虫で克服できるという医学的根拠など、ビックリ仰天の面白エッセイ。寄生虫と人間のとってもいい関係……カイチュウ博士がおなかでサナダ虫を飼って人体実験!
気になる動物を3匹挙げて、各々についての印象を3つずつ述べよ。……そうすればあなたの真の姿が分かります。というように、心理テストとともに読み進める、新タイプのエッセイ集。秘めた恋心から子供時代のささやかなトラウマまで。女優がチラリ垣間見た、人の心のひだひだの奥底。ムロイとあなたの本音を比べてみませんか? ムロイと一緒に自分を知る旅へ!
集団の時代から、個性の時代へ。ーー日本でも、他人に委ねる生活から、自分の足の上に立つ時代がきている。個から生まれるバイタリティが強く求められている。「私」がないところに知的リ-ダ-は育たたない。しかし、個人としての能力は、結局は個人的な生活から生まれてくるものだ。コンセンス社会に身を委ね、主体性を喪失してきた日本人には難しい。自分を持つことは生活のなかから変えてゆかなければなるまい――。「集団」から「個」の確立をいかにはかるかを明晰に述べた名著。「個性的生活」創造のための発想が必要だ!
最近私は写真やシェーマ(図表)を取り入れたノンフィクション風の小説を発表し、大江健三郎氏によって「電子ブック」への可能性を開くものという評価をいただきました。写真もその一つですが、文字以外の媒体とのリンクが可能になるというのはコンピュータを使用する大きなメリットの一つです。(「はたして『新しい』文学は存在するのか?」より) 作家・石黒達昌はいかにして作家になりえたのか。医者の視点で選んだ本、作家の視点で選んだ本……自著についても語る。書評を中心にエッセイや評論、文庫解説などを収録した、電子オリジナルの作品集。第一章 医者の本棚第二章 作家の本棚第三章 文庫解説第四章 随筆、あるいは自著を語る●石黒達昌(いしぐろ・たつあき)作家、医師。1961年北海道生まれ。東京大学医学部卒業。「最終上映」で第8回海燕新人文学賞を受賞してデビュー。純文学誌を中心に数多くの中短篇を発表する。「平成3年5月2日,後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士,並びに,」「真夜中の方へ」「目を閉じるまでの短かい間」で三度の芥川龍之介賞候補になる。また、「人喰い病」「希望ホヤ」で星雲賞日本短篇部門参考候補になるなど、SFファンからの支持も厚い。
2017年、47歳で純烈の小田井涼平と電撃婚し、’大人のおしどり夫婦’として知られるLiLiCo。夫婦円満の裏には、 ’小田井ファースト’という彼女の献身妻力がありました。そんな夫婦生活の秘密とともに、芸能界で下積み時代も長かったLiLiCoならではの、ハッピーに生きるためのメッセージを伝えます。LiLiCoは18歳までスウェーデン育ったハーフでもあり、家庭は北欧のアイディアがいっぱい。夫婦の自宅を特別に公開して、インテリアから、本人自らが撮った日々のテーブルコーデまで、たっぷりとお見せします。さらに2019年夏には、スウェーデン挙式をあげたLiLiCo。式のためにダイエットも挑戦し、2ヶ月で9kg減に成功しました。アラフィフの壁を乗り越えたLiLiCoのダイエット術も、ワークアウト、食事ともにお教えします。LiLiCo流ダイエットから、結婚式の様子、キスショット等、多数の秘蔵写真とともに、セキララにご紹介します! さらに夫・小田井涼平(純烈)の言い分もしっかり掲載。読み応えたっぷりです。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
人生で一番すてきなものは、上機嫌!生きること、恋、人間の面白さ――田辺聖子が生んだ数々の作品から、珠玉の言葉たちをぎゅっと凝縮。人生を面白く愉しむ達人・お聖さんのチャーミングな366の‘上機嫌な言葉’。「コセつかず、咎めだてせず、目を三角にしないこと」「相手の知らぬことを言うときは、羞じらいをもっていうべき」「男は犬に似ている」「人間を洞察すると、ゆるすほか、なくなる」「一月 人生をおいしくする」など、月ごとのテーマと、1日ひとことの言葉は、日々の暮らしを豊かなものに見せてくれます。白黒つけない曖昧な部分にこそ宿るオトナの智恵が、硬い頭と心を解きほぐしてくれる、常に傍らに置きたい一冊。※この電子書籍は2009年4月に海竜社より刊行された単行本を、文春文庫より2019年10月に文庫化したものを底本としています。
亡くなるその日まで、おかあさんが死ぬなんて信じなかった。成長するたびに喜んでくれた、優しい笑顔。何度も私を笑わせた、親父ギャグみたいな冗談。がんの辛さと孤独を決して表に出さなかった、その強さ。おかあさんがくれた全てに、私は何を返せるんだろう――。連載時からSNSで話題沸騰のエッセイ漫画!
徒党を組まず、何者にもおもねらず、孤絶と背中あわせの自由を生きる歌手・友川カズキ。詩人、画家、俳優、競輪愛好家の顔ももつ。その狂気と諧謔に満ちた独特の表現は、自他への怒り、故郷への追憶と悔恨、酒を介した友との交流、それらの蓄積から生み出される。「血だらけの魂を剥き出しにして生き抜いてきた」男の新旧の随筆と詩篇を精選採録。
時刻表を片手に、その日の気分であちらに寄ったり、こちらに降りたりする、気まぐれ汽車旅の楽しみ。日本縦断鈍行乗り継ぎ気まぐれ列車、日本列島外周気まぐれ列車から、はたまた韓国、香港気まぐれ列車まで、乗りに乗りまくる。レイルウェイ・ライターによる、ユーモアあふれる汽車旅エッセイの会心作!