【ルポ・エッセイ・自叙伝】タグのライトノベル・小説
これからのビールはドイツビールだと人びとに信じさせる強力なオピニオンが流布されたのではないだろうか。そして、このオピニオン・リーダーがドイツ帰りの皇族、貴族、高官、学者、それに留学生たちであったと仮説を立ててみました。とくにその中核となったのが、鴎外をはじめとする留学生たちだったと考えたのです。(本文より)横浜の外国人居留地に輸入された英国産エールに始まり、留学エリートたちによってドイツびいきへ、そして国産の開始――日本人はどのようにビールを受け入れ、発展させてきたか。鴎外『独逸日記』に見る当時のオクトーバーフェスト、乃木希典の一気飲みのルーツなど、エピソードを交え、長く生産・開発に専従してきた著者が語る日本ビール事始め。
女、中年、仕事と家族。隣の芝どころか、明日の自分も見えません!!Kissで圧倒的共感を得た小島慶子の等身大エッセイがついに書籍化!!私たちはもっと気楽に生きられる――。比べなければ、ほら、堂々と私の顔で立っている。みんな、「絶対値」で生きよう、一緒にさ。仕事人・母・妻として小島慶子が感じたココロ60選。女性はもちろん、パートナーの気持ちにもっと寄り添いたい、わかりあいたい男性にもおすすめです。
フツーのサラリーマンが28年間でミシュラン三ツ星店を「ほぼほぼ」制覇総額6000万円を胃袋に落とし込んだ過剰な日本人初「美食バカ一代記」だ!「穀潰(ごくつぶ)し」。食べるだけは一人前で「何もしない」役立たない者をそう言う。しかし、食べることに「金」と自分の「頭脳と足と胃袋」をかけた時、「本物のバカ」となる。誰にもできない「一つこと」にすべてをかけるバカ。 「能書き」を垂れるだけじゃなく、行動を起こし「自分の血肉」の言葉にした本物のバカ。世界の「ミシュランの三ツ星」に魅せられ、それを28年かけて「ほぼほぼ」食べ尽くしたバカ。そういう素人「激烈バカ」の努力のたまものを、世間は、こうも言う。プロフェッショナルと。この本は、たぶん日本人初の「ミシュラン三ツ星レストラン」を制覇した男のグルメ紀行だ。男の名は藤山純二郎。そうあの「井戸塀代議士」藤山愛一郎元外相の孫。まさに「美食バカ一代」なのだ! ! ! ! !男はこう語る!ミシュランの星には、それぞれ意味がある。一ツ星──そのカテゴリーで、特に、おいしい料理。二ツ星──遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理。三ツ星──そのために旅行する価値のある卓越した料理。だから僕は、三ツ星のためだけに、旅に出る。「全財産」をかけた「最後の井戸塀代議士」藤山愛一郎元外務大臣の孫は「全人生」をかけて世界中の本当に「うまいもん」を食べに食べ尽くす! 【目次】はじめに序 章 新三ツ星に行ってきた第1章 ミシュランって、なんだ第2章 僕が「食べ歩き」にはまった理由第3章 三ツ星レストラン 忘れられないあの味第4章 消えた三ツ星物語第5章 これまで誰も書けなかったミシュラン最大の謎――アンタッチャブル三ツ星第6章 日本の三ツ星を食べ歩いてわかったことおわりに付録 2017年版 世界の『ミシュランガイド』三ツ星レストラン全119軒リスト
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34歳で子供が欲しくなり、40歳で不妊治療をやめた『週刊新潮』連載「TVふーん録」人気コラムニスト吉田潮が45歳の今、気づき、書き下ろした「産まない」という選択 不妊治療を始めようと思っている女性には、「結果がどうあれ、知らなかった、あるいは封印していた自分を知ることもできるよ」と教えてあげたい。私がそうだったから。(本文より)産む人生か、産まない人生か。アラサー&アラフォーの女性にとって誰もがぶつかる「妊娠・出産」の問題。また「子供が欲しい」と思って「妊活」しても、簡単には「できない」という問題とも向き合うこともあります。こうした女性のナイーブな問題を「ひとりで悩む」苦しさに対して、ではどうすればいいのか?TV批評で人気のコラムニストの吉田潮が、自らの体験を通じて得た「気づき」を本書で書き下ろしました。またカバー・本文イラストは漫画家の安彦麻理絵さんが描き下ろしました。女として「自分が主語」の人生を楽しむためのヒントあります泣けます。本当に「いまだ女性が背負う問題」の大きさに共感できます。考えます。女性をとり巻く世間の無関心と無神経さに対して。笑えます。妊活への取り組む姿と自分の生き方を身につけていく微笑ましさに。また泣けます。妊娠の喜びと流産してしまった悲しみの間(はざま)で。出会えます。改めてあなたと、あなたが愛する家族たちに。またまた泣けます。女である自分の人生を見つけていく歓びに。そして自信が持てます。女性であること、あなた自身の人生であることに。産みたい理由産みたかった理由一緒に考えてみませんか 私は子供がいなくても自分が主語の人生をいかに楽しむか、だと思うようにした。もちろん、子供ができなかった悔しさや己の不全感のようなものはゼロではなく、心の奥底に汚泥のようにこびりついていたりもする。(本文より)≪目次≫はじめに第1章 母性より個性 第2章 子供が欲しいという病 第3章 不妊治療を始めました、迷走し始めました第4章 うらやましいけど妬ましくはない方向へ第5章 「寂しい」は世間が主語 第6章 産まないことは「逃げ」ですか?第7章 産んでも女、産まずとも女おわりに
家庭の不和、いじめ、出版差し止め裁判……壮絶な半生が教えてくれる、人生において「必要のないこと」とは?作家生活30周年、芥川賞受賞20周年――‘南相馬在住作家’柳美里が48年間の「後悔」を語る、初の人生論。「もちろん、わたしにも後悔はあります。わたしの場合は、人間関係において後悔の念を抱くことが多い。だからといって、その後悔によって、わたしの過去が否定されるものではありません。『後悔先に立たず』とは、事が終わった後で悔やんでも仕方ないということです。でも敢えて、後悔を忘れることのないよう目の前に掲げれば、それは足元を照らす灯火になり得るのではないか、と思うのです。」(「はじめに」より)【目次】第一章 後悔とは何か第二章 お金第三章 家族第四章 死
「共感する」「勇気が出る」「胸に刺さる」と恋する女性から大反響!!フォロワー数15万人超・女子中高生の間で話題沸騰の「0号室」初の書籍「やっぱり無理 やっぱり好き その繰り返し」「好きな人が、この世界で一番かっこいい」「一生届かない好きもあるよ」恋する女性の心に優しく寄り添い、そっと背中を押してくれる恋愛ツイートが大人気の0号室(@0__room)による恋愛エッセイ。0号室は「妻大好き症候群」というほど、奥さんのことが好きで好きで仕方がないひとりの男性です。そんな彼と奥さんの出会いから、山あり谷ありの恋人期間、結婚生活までのエピソードを紹介。好きな人をずっと好きでいるために、ずっと好きでいてもらうために大切なことが詰まっています。読めば必ず、「勇気を出して告白してみよう」「自分の気持ちに素直になろう」「もっと恋人に‘好き’って伝えよう」と恋に前向きになれる一冊です。
英国人だからこそ見えた「日本」の素晴らしさ! !イギリス人100人に徹底取材! 日本と英国社会の知られざる違いとは?イギリスは、EU加盟国の中で「訪日数」10年連続第1位! そして、日本を訪れたイギリス人の多くが、日本の素晴らしさを再認識し、日本ファンになっていきます。果たして、彼らは日本のどこに魅力を感じているのでしょうか……?ともに島国で、君主国で、文化度が高い日本とイギリス。ベストセラー『イギリス式』シリーズの著者が、「在日イギリス人はなぜ日本に憧れるのか?」を解き明かす一冊です。新感覚の日英比較文化エッセイ!
大好評、抱腹絶倒シリーズの第3弾! 「同じ釜飯を食った仲じゃないか」「あぐらをこいて」「今日は熊が出やすいでしょう」……。アナウンサーがやらかしたほんの一瞬の言い間違いも聞き漏らさず、俳優・タレント・落語仲間・市井の人々の滋味に富んだ言葉を脳裏に焼き付ける。そんな師匠の日々のコレクションの中から、選りすぐりの言葉を一冊にまとめました!
老境に達し、父母を送り、妻との老後を考えた著者が説く美しく死ぬ自由。死を前に決断していくのが人生。脳死、尊厳死、遺灰散布など日本人はいま「死」をとらえ直そうとしている。血縁、地縁、死とは何か……。カソリック信者の著者がみずからの生の軌跡を「死」をからめた側面から振り返り、虚飾を拭った本音で綴る含蓄に富む名エッセイ。
●ドイツ料理は本当にまずいか●ゲーテとワイン●水より安いビール●ドイツ人の価値観は「住食衣」●洟をかむときも目を逸らさないドイツ人●〈犬と子どもはドイツ人に育てさせろ〉●職場はすべて個室●ベルリンの壁に「Made in Germany」のすべてが凝縮?……。ドイツ通の第一人者が、単身赴任生活で得た〈カルチャー・ショック〉のすすめ。(『新ドイツの心』改題)
天才の名をほしいままにしているテリー伊藤が、日本および日本人に対して、こんなふうになってほしいと願い、はたまたこんなふうに生きてほしいと言う思いを、検証し提言する。日本に生まれ育ち、国際社会で生きていくあなた自身の‘人生改造計画’。現代ニッポンおよび日本人に贈る、愛と笑いと癒しと洞察に満ちた、目からウロコの11章。
「野人ターザン」金田正一、「浦島太郎」吉田義男、「天才おぼっちゃま」田淵幸一、「スポ根の巨匠」鈴木啓示、「ラーメン道場」達川晃豊、「転落エリート」石毛宏典……etc.。現役時代の栄光から一転、監督では汚名を背負った彼らこそ、球界の革命を担うサムライである。奇才が渾身で描く、愛と笑いと涙のプロ野球「敗れざる者たち」完全版。
落合信彦が直伝!これが人生の極意95か条。女、カネ、友情、仕事、人間関係、国家、勝負など19テーマ95か条について国際ジャーナリスト・落合信彦氏が「人生の極意」を直伝する。本気で生きてみないか!人生というゲームほどエキサイティングなものはない。
落合信彦・連弾企画第4弾!「偏差値エリート」の時代はバブルの崩壊とともに終わりを告げ、「野戦型エリート」の時代となった。しかし日本ではいまだ「偏差値エリート」が幅を利かせている。彼らを引きずり下ろす「下克上」が今こそ必要だ。
中学校教師と作家の二足のわらじを履く多忙な生活を送る瀬尾さんに訪れた人生の転機。至ってのん気なご主人との出会い、おばちゃん占い師に背中を押されたプロポーズ、まったく想定外だった妊娠――。40歳を目前に母となり、電気コードが大好きというやんちゃな娘さんの育児に奮闘する毎日が幕を開けます。不安でいっぱいのまま迎えた一ヶ月健診。娘さんだけが大音量で泣き続けたお宮参り。中学の教え子たちの成人式に出席するため、初めての家族旅行に。「乳児 太もも 太すぎ」等インターネットで悩みを検索し続けた日々。「もうおっぱいは飲めないんやな。わかったで」とばかりに、たくましい姿を見せた断乳三日目の夜。朝の大号泣と帰宅時のご機嫌ぶりのギャップから始まったプレ幼稚園生活。教職時代に生徒たちが教えてくれた、子育てにとって一番大切なこと……。ほのぼのとおかしく、心をあたためてくれる著者初の家族&育児エッセイ。
明治39年に刊行された岡倉天心の名著『茶の本』にカフェのスパイスを加え、手に取りやすいビジュアルブックとして現代によみがえりました。100年を越えて愛される、茶の道を通して語られる天心の言葉は、日本の文化を世界的な視点でとらえた今こそ触れておきたいものばかり。教養書、茶道書として扱われがちな『茶の本』のエッセンスを、イメージビジュアルとわかりやすい現代語訳でまとめました。カフェで過ごす穏やかなひとときのような、味わい深い読み心地をお楽しみください。
前立腺だって、愛されたい――。AV監督の二村ヒトシ、腐女子代表の岡田育、BL評論家の金田淳子という3巨頭が、禁断の男性の体について徹底的に語り下ろす。10年先のエロの現場まで見通せます。
最終配信。‘生涯の友’=柄谷行人との対話の全てがここにある。中上健次と柄谷行人、ふたりの出会いは共に群像新人文学賞の最終選考落選者として招かれた、「三田文学」(当時の編集長は遠藤周作)の編集室においてだった。1968年のことである。70年代に入り、柄谷行人がイエール大学に招聘され渡米する時、中上はまだ羽田空港で貨物を扱う肉体労働者だった。それだけにこのふたりの出会いと生涯の交友は、ひとつの奇跡であり、事件でさえあったと言えるだろう。ここに収録したのは、4回にわたる対談、「柄谷行人への手紙」、さらには「わが友 柄谷行人」(『鳥のように獣のように』所収)という初期エッセイ、雑誌「國文学」の柄谷特集に寄稿された「青い血、青アザ--柄谷行人」である。柄谷行人は、後にも先にもやったことのない結婚式の仲人と、葬儀委員長を中上健次のために務めている。「不思議な事だが、何から何まで違うのに関心が一致してしまい、こいつ俺と同じように青い血だな、青アザがあるなと思うしかない人間がいるものである」(「青い血、青いアザ--柄谷行人」)【ご注意】※お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。※この作品にはカラー写真が含まれます。
土佐の13人の女たちから紡いだ13の物語。おきみさん、おときさん、おまつさん……、南国土佐の女たちの人生から着想を得て、著者が初めて試みた‘ルポルタージュ・フィクション’。「司牡丹」「得月楼」「お遍路」「足摺岬」「栴檀(せんだん)」「日曜市」「長尾鶏」「竹林寺」「赤岡縞」「珊瑚」「一絃琴」「狩山紙」「やなせ杉」といった高知の特産物や風物、名所などが鍵言葉(キーワード)となり、幾何かの波乱を含んだ女たちの人生と絡み合う13の短篇集。抗えぬ運命や襲いかかる困難に翻弄されながらも、健気に気丈夫に生きる故郷の女たちの気質が巧みに描かれている。
私はピンクの服も着たいし男性も好きなダメ・フェミニスト。でも、矛盾を抱えて完璧ではない自分や他人を受け入れ、分断を乗り越えて差別のない世界を夢見たい。映画やテレビドラマや音楽などのポップカルチャー、社会に衝撃を与えた犯罪や事件を取りあげ、性差別と人種差別、経済格差などが交差するアメリカの文化状況を鋭く読み解く。松田青子さん、ジェーン・スーさん推薦!ユーモアがあって、刺激的で、切実。彼女の視点を自分の中に蓄えることができるのは、本当に幸せなことだ。みんなバッド・フェミニストで生きよう松田青子さん(小説家)性別によって機会や権利が異なるのはおかしい。だが正直に言えば、私は「フェミニスト」というワードが含まれた著作物にコメントを寄せることにためらいと警戒があった。自分では剥がすことのできないレッテルを貼られるような気がしたから。しかし、好奇心がそれを上回った。「バッド」が付いていたから。そんな自分を肯定できると前のめりに読んだ序盤、傷付くことを避けて通れなかった中盤、頭と心にたっぷり汗を掻いたあと、穏やかに寄り添えた終盤。まるで旅のようだった。今の私が納得できるもの、そうでないもの。それはやがて変化するかもしれない。いくつかの私の間違いと勘違いは修正され、新しく学んだこともあった。読後、私はフェミニズムとの断絶を感じたり、自分にその資格があるかと不安を感じたりはしていない。それぞれのやり方で向き合えば良いと、ロクサーヌが教えてくれたからだ。ジェーン・スーさん(コラムニスト)
幸せというのは、どこにでも落ちている。著作累計1500万部突破! ベストセラ作家による100の考察と洞察。--本を読む価値というのは、本を読んでいるその経験、その時間にある。だから、読んで忘れてしまっても良い--。人気作家、森博嗣の視点から見ると、世界はもっと自由で、シンプルだ。大切なぬいぐるみのことから、都会の脆弱性についてまで、驚異的説得力で読者を楽しく翻弄する人気エッセィ・シリーズ第6弾!
「ゲス不倫」叩きから、「熟年離婚」まで……。世の中は、かくも男女の問題に満ち溢れている。甘美で魅力的なはずの関係はなぜ、今や絶望的なまでに我々を追い詰めているのか? 男女の機微を知り尽くした作家とタレントが、出会いから恋愛の作法、不倫の在り方、看取りの瞬間まで、男と女を巡るあらゆる問題を徹底討論。しなやかでありながら、したたかでもある男女の「愉しみ方」を提言する。古典的男女観ともフェミニズムとも異なる視点の2人が、とかく男女に世知辛い日本社会を喝破する!【目次】まえがき/第一章 結婚したい女たち/第二章 男と女の利害関係/第三章 女は「損」なのか?/第四章 人はなぜ不倫を許さないのか/第五章 女はどう育つのか/第六章 死ぬことと、生きること/あとがき
小さな子供と大きな犬が遊んでいるのを見るのがこわい。自分以外の全員は実は……という状況がこわい。「よそんち」の不思議なルールがこわい。赤ちゃんを手渡されると、何をするかわからない自分がこわい……。日常の中でふと覚える違和感、現実の中に時折そっと顔を覗かせる「ズレ」、隣にいる人のちょっと笑える言動。それをつきつめていくと、思わぬ答えが導き出されていく。こわいから惹かれる、こわいからつい見てしまう。ただ、その裏にあるものを知った時、もう今まで通りではいられない!? ユーモア満載で可笑しいのに、笑った後でその可笑しさの意味に気がついたとき、ふと背筋が寒くなる。そんな42の瞬間を集めた、笑いと恐怖が紙一重で同居するエッセイ集。
世の中のジジイ、ババア! 楽しく毎日過ごしてるか!? この本では「年を取る喜び」みたいなものを俺なりに書いてみようと思うんだ。まぁ気楽に肩の力を抜いて、好きなところからページをめくってくれよな。
独自の死生観で人生を看破したエッセイ集。1956年、処女作『楢山節考』でセンセーショナルな作家デビューを果たした著者が、世間の常識とは一線を画した視点で、折々の思いを綴ったエッセイ集。単純明瞭に自らの生を生きる――簡単そうで実は至難きわまりない生き方を貫き、その結晶とも言える作品は当時の文壇にも、三島由紀夫はじめ多くの関係者に多大な衝撃を与えた。「流浪の手記」、「子供を二人も持つ奴は悪い奴だと思う」など自選の全28編を収録。
「一般の方」を選ぶ男性芸能人に殿方の真意を知り、世襲総理が’お友達’を登用するワケに呆れ、三、四十代アイドルの延命術に感心する。そんな重箱の隅はよく見えるのに、大局観は抜け落ち気味。非凡な人生視力で切り取った「その時」を重ねて早十年超! 殿堂入り人気エッセイ、新たな地平へ。
「あんたは生まれたときから毎日、銀ブラをしていたんですからね」と言われて育った著者が語る、戦前の銀座周辺の暮らし、幼かった日々。そして、時代小説の名手ならではの、江戸の暮らしのあれこれ、人情味溢れる筆致で綴られる日々のよしなしごと……。細やかな心のひだが描き出す贅沢な名エッセイ集。
木下順二、丸谷才一らが師事した英文学者にして名翻訳家として知られる著者が、シェイクスピアの芝居としての魅力を縦横に書き尽くした名エッセイ。人間心理の裏の裏まで読み切り、青天井の劇場の特徴を生かした作劇、イギリス・ルネサンスを花開かせた稀代の女王エリザベス一世の生い立ちと世相から、シェイクスピアの謎に満ちた生涯が浮かび上がる。毎日出版文化賞受賞。
彼女を非難できる人は幸せかもしれない。自尊心を失い、喉を掻きむしる地獄を知らないからだ。精神障害を抱えても、自殺未遂をしても、生活保護を受けても、終わりじゃない。それでも人や社会と繋がることをあきらめず、生き直した人がここにいる。<主婦 / 『夫のちんぽが入らない』著者 こだまさん>うつ、自殺未遂、生活保護、親との軋轢、貧困ビジネス……。問題ばかりの人生を生き抜く、自伝的エッセイ!!月給12万、ボーナスなし、社会保険なし、休みなし。エロ漫画雑誌の編集者としてブラック企業で働いた結果、心を病んで自殺未遂。仕事を失い、うつ病と診断され、生活保護を受給することに。社会復帰を目指すも、やる気のないケースワーカーに消耗させられ、患者を食い物にするクリニックの巧妙なビジネスに巻き込まれる日々。自由もなく‘ただ生きている’ことへのうしろめたさからよみがえる希死念慮。未来の見えない絶望の中、ふたたび巡り合った「漫画の編集」という仕事で運命を拓こうとするが……!? 女一人、「再生」するまでの記録。普通に働いて、普通に生きたかった。その「普通」が、いかに手に入れるのが困難なものかを知った。宝石も高価な服も要らない。ただ、その日その日をつつましく生きたいと願っていた。(本文より)‘生きづらさ’を感じる多くの方に読んで頂きたい一冊です。<目次>はじめに第1章 精神障害、生活保護、自殺未遂第2章 ケースワーカーとの不和第3章 「お菓子屋さん」とクリニックのビジネス第4章 漫画の単行本をつくる仕事第5章 普通に働き、普通に生きる第6章 ケースワーカーに談判、そして第7章 人生にイエスと叫べ!おわりに特別収録 コミック「女編集者残酷物語」