【ルポ・エッセイ・自叙伝】タグのライトノベル・小説
新潟少女監禁事件以来、「ひきこもり」の問題に強い関心が集まっている。さらに、アダルト・チルドレン、お受験、幼児虐待、パラサイト・シングル、熟年離婚……「家族」に関する話題がメディアに登場しない日はない。本書は、『モラトリアム人間の時代』『「困った人」たちの精神分析』などの著書を持ち、日本の精神分析の第一人者として今なお活躍中の小此木啓吾氏と、「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」など、数々の名作ドラマを生み出してきた人気脚本家、山田太一氏が、日本の家族の「これから」を存分に語り合った一書である。「‘老年期’こそ夫婦は輝く」「いじめを見て見ぬふりするのも、親の『やさしさ』(山田)、「セックスがなくても別れない日本の夫婦」「インターネットで家族ができる!?」(小此木)……家族のことで迷うすべての人へ贈る、暖かいメッセージの数々。心が軽くなる、家族のための「幸福論」。
敗戦の傷痕が残る昭和25年、冬の大阪。「タニザワさんですかっ、ぼくカイコウですっ」。著者と開高健の交遊は初対面としては少々奇妙なこの一言から始まり、平成元年12月、開高が亡くなるその日まで続いた。開高が読みたいといえば、その本を自腹を切って購入し貸し与え、開高の小説「パニック」が昭和33年1月の芥川賞候補になれば、居ても立ってもいられず店じまいまで酒を飲み、早朝、受賞を知るや「放心」してしまう著者。言うことは何でも聞き、することは何でも許す、わずか1歳年長である著者の開高に対する母性のような友情……。それを支えたものは、身近に才能を見ることへの喜び以外の何物でもなかった。そんな友情を結べる友をもつことは、まさに人生の至福だったろう。「開高健が、逝った。以後の、私は、余生、である」。本書の最後はこう結ばれている。生涯の友が「傑出した個性」との40年の交遊を綴った、感動の回想録である。
こんな見方もあったのか! 人気哲学者が教える、新しい「アニメの楽しみ方」。ジブリアニメには、映画を観た人たちに、「あれは何を意味していたのだろう?」と深く考えさせる不思議な魅力がある。それは宮崎駿監督が、人間にとって重要なテーマを描いているからにほかならない。本書では、そんな宮崎駿監督の10作品中に出てくる「風」「森」「城」「海」などの主要なモチーフを哲学し、作品に隠されたメッセージに迫りつつ、私達の生きる現実世界の本質を解き明かしていく。思考の楽しみに気づかせてくれるとともに、思わずジブリアニメを観返したくなる1冊。 【目次より】●「飛行石」とはなんだったのか? (『風の谷のナウシカ』) ●トトロに会えるのはどんな人? (『となりのトトロ』) ●アシタカが腕に呪いをかけられた理由(『もののけ姫』) ●なぜ千尋は神隠しにあったのか? (『千と千尋の神隠し』) ●なぜ津波が美しく描かれているのか? (『崖の上のポニョ』)
目やにと鼻水ぐじゅぐじゅの野良猫を保護…!? ドタバタ看病体験記 駐車場の片隅、金網越しに見つけた子猫。全身埃まみれ、風邪っぴきの汚い黒猫だ。ここで出会ったが運命、とあきらめて保護したはいいが…。 家猫への二次感染を防ぐため、完全隔離のゲストルームを設置。毎日動物病院へつれていって点眼と点滴。最初は頑なだったまっくろくろ子が、やがて心を開いてきてくれた。そして、里親探しはうまくいくのか。 すべての愛猫家に贈る、写真エッセイ。●猫沢太陽(ねこざわ・たいよう)1976年、奈良県出身。出版社勤務を経て編集・執筆業に。街を歩く猫の写真を撮るのが趣味。極端に無口なため、人には好かれず、猫ばかりに好かれる。
好奇心とユーモア全開の、胸躍るルポエッセイ! 人類史の最先端から秘宝館まで、個性あふれる博物館を探検! 好奇心とユーモア全開の愉快なルポエッセイ。博物館が大好きな著者が、興味のおもむくまま、全国のおもしろそうな博物館を訪問。まじめに、ときに妄想を膨らませつつ、お宝や珍品に迫ります。「なぜ、こんなにたくさん集めなすった!?」という著者の素朴な疑問に答えてくれるのは、慎み深くも超キャラ立ちした学芸員さんたち。話はついつい脱線し――。人類史、鉱物、漫画、SM、服飾、地場産業、伝統工芸etc、さまざまな世界の魅力を、著者の視点を通じて愉快に楽しめます。カラー写真も多数収録。実業之日本社創業120周年記念作品。【◎この本でぐるぐる旅した博物館】茅野市尖石縄文考古館(長野)、国立科学博物館(東京)、龍谷ミュージアム(京都)、奇石博物館(静岡)、大牟田市石炭産業科学館(福岡)、雲仙岳災害記念館(長崎)、石ノ森萬画館(宮城)、風俗資料館(東京)、めがねミュージアム(福井)、ボタンの博物館(大阪)、書き下ろし「ぐるぐる寄り道編」熱海秘宝館/日本製紙石巻工場/岩野市兵衛さん。「人間って不思議だ。なぜ、こんなに知りたいんだろう。なぜ、こんなにもなにかを愛し探究するひとがいるんだろう。その不思議がつまっているのが、博物館だ。だから、博物館が大好きだ」(あとがきより)
学級崩壊やいじめの問題が絶えないなか、生徒一人ひとりを「自立した人間」に育てるための指導を実践して高い評価を得ている熱血教師が、自らの体験をもとに、生徒指導に自信を失った教師、モンスターペアレンツの対応に苦悩する教師、部活指導で成果が上がらない教師等に読んでほしいとの願いを込めて書いた本。著者自身も25歳のとき生徒指導に悩み、門を叩いたのが、「生活指導の神様」といわれる原田隆史氏の「教師塾」。ここで、教育の原点や教師の本分を学ぶ一方、「掃除の神様」といわれる鍵山秀三郎氏の「鍵山教師塾」に参加、掃除を通じて人生の基本を学ぶ。その後、学年経営や部活指導に「原田メソッド」を取り入れることで成果を上げ、生徒たちを一流の人間に育てることが真の教育であると悟る。本書には、若い教師もベテラン教師も経験するさまざまな壁や困難をどう乗り越えるべきか、そのヒントが散りばめられている。
日々の生活に追われていると、私たちは‘生き死に’を意識することはないかもしれません。でも、私たちが‘生きている’のは当たり前ではありません。私たちは生身の身体をもって生きているので、頑張って生活しているうちに、知らず知らずに無理がたたって病気になったり、怪我をしたりすることもありえます。このようなことが自分の身に起こったり、あるいは家族や大切な人の身に起こったりするかもしれません。本書では、見えないけれど永続する‘からだ’(霊魂)、他界、輪廻などについて、救急医として数々の不思議な体験をした著者が、人が死んだらどうなるかを紹介。「死んだらおしまいではなく、見守ってくれている」ことがわかり、死別の悲しみも癒えます。
《日本だけで、宗教と称するものが数十万もある現在、我々は、或いはヌーディストの如くに、すべて宗教と言う衣裳をかなぐりすてて、神と人間、神と自分と言う問題を考え直して見る必要があるのではないだろうか。我々は今日、信仰について考える時、複雑な様式形態を持った「宗教」を余りに不可欠なものとして考えすぎていはしまいか。それら数多く多様な宗教のどの一つとしてが、あるたった一人の人間にとっては結局本当の役にはたたない、と言うことも十分に現にあり得るのである。》(本文より) 人々が自活して心の安寧を取り戻すためにこそ多くの、いわゆる新興宗教がいかに誕生したのかを知ることは、人間が秘めた不可知な力の啓発と人生の開拓のために、必要なことだ――。日本人の心の拠りどころに迫った書、半世紀の時を越えて待望の復刊本を電子化!
Ameba人気ブログランキングの2部門で1位に輝く著者が贈る、がんばらずに、自分の好きなことをして、人生を幸せに生きる方法!! ●「歯を食いしばって、苦しいことを我慢してがんばるのは嫌……」 ●「でも、幸せになりたいし、たった1度の人生で好きなことをして成功したい!」 ●「そんな虫のいい話ないか……」そんなことを考えているあなたにこそ読んでいただきたい本が、ついにできました! 本書は、自分の好きなことを人の目も気にせずやりながら、それぞれの大成功を手に入れる方法をおちゃめな神様がやさしく丁寧に教えてくれます。実は生まれた時から、誰もが大成功のタネを持って生まれてきます。そのタネはあなたが一番心地よくて、楽しいと感じることによって大きく花開くのです。明日から実践できるワークや楽しいイラストをはさみながら、自分のタネを大きく花開かせるコツを余すところなく紹介します。そして、本書を読んでいただいた方には、なんと! 実際に自分の夢を実現できる場所を提供します! 本書に記載されているFacebookのグループに入っていただければ、読者仲間との交流が可能になり、様々な好きなこと、やりたいことを持つ仲間がきっと見つかるはずです。無理せず、ガマンせず、遠慮せず、本書を読んで、楽しみながら大成功しちゃいましょう! 【目次】●【CHAPTER 1】神さま、そもそも自分が何をやりたいのか分かりません! ●【CHAPTER 2】神さま、自分には才能もセンスもありません! ●【CHAPTER 3】神さま、好きなことに挑戦して、失敗してしまいました! ●【CHAPTER 4】神さま、どうしてもネガティブな感情が頭から離れません! ●【CHAPTER 5】神さま、うまくいっても心配がなくなりません ●【CHAPTER 6】神さま、この期に及んでまだ、挑戦する勇気が出ません!
【複数色を使用したコンテンツです。モノクロ端末では一部読みづらい場合がございます。】身辺に生きている花と木。幼い日に記憶の中にある懐かしい花と木。旅で出会ったふしぎな花と木。友人や家族にまつわる花と木。神話や伝説、絵本、詩歌、映画や漫画の中で印象に残った花と木……を著者が優しく語る。全編に行き渡る「植物愛」を通して、日常が幻想を超え、生命の営みが透けて見えてくる。『PHPスペシャル』に3年間好評連載したものを加筆、再編集してまとめた1冊であるが、連載では盛り込めなかった逸話を写真とともに盛り込んでいる。連載当時タイトル周りに挿画を提供した「宇野亜喜良」による「Botanical Gallery」を掲載。月桂樹、アネモネ、桃、えにしだ……季節に合わせた花と木が3廻りし、よりいっそう日常と超現実の世界は自在な広がりをみせている。人はきっと森から生まれたのかもしれないと思わせる魔法のエッセー集。
「まさかこんな場所にたどり着くなんて、思ってもいなかった――」働く女性に向けて多くのアドバイスを発信してきた著者が、いろいろなものに縛られず自由に生きるためのコツを綴ったリアルエッセイ。住まいを移しながら、たくさんの人に出会いながら、著者が見てきたものとは……? 自分を改めて見直した心を震わせる1年間の記録。自分を縛っているのは、自分自身の‘こころ’なのだ。お金を稼ぐこと、一生懸命働くことが自由になる方法ではない。自由とは、なにかにとらわれず、生きたいように生きることだ。「私たちの人生は、奇跡的に与えられた自由時間、自分自身の幸せのために生きてみませんか」
アフロアメリカンを中心としたカルチャーとして認識されている「ラップ」。公民権運動などの黒人運動の歴史は、米国ラップのリリック(歌詞)やスタンスに大きく関わってきた。BlackLivesMatter、大統領選といった、近年のアメリカの政治運動との関わりも深い一方、‘政治なるもの’からの逃避としてのラップも多く存在する。いまだフリースタイルブームの波が去らない日本へと視点を移してみれば、ラップが世間レベルに浸透すると同時に、3.11以降、震災・原発事故への反応、サウンドデモ、SEALDs……ラップと社会運動の関わりもやはり近年注目されている。本書では、以上の3名が鼎談を通して日米のラップを政治・社会との関わりから縦横に語り合う。近年のラップの歴史を縦軸に、トランプ以降のアメリカとフリースタイルブームに湧く日本の現状認識を横軸に、音楽カルチャーから社会を俯瞰し、マッピングする一冊。
作集であり遺稿集である『みんなちさこの思うがままさ』(2000年、浦和浪漫山岳会出版局刊。2003年第2刷)が甦りました。 本書はもとは身近な人々に頒布されましたが、その文章の質の高さが話題を呼び、自費出版としては異例の増刷もされました。その後も噂が噂を呼び、現在でも本書を探し求める人がたえませんが入手困難な状況です。 最も新しい古典にして、どの山の本とも異なるこの傑作を新装復刊しました。新たな「ちさこ伝説」、のはじまりです。 <満天の星である。遠く稲光もする。焚き火が燃えあがると、ひととき星数が少なくなる。美しい闇のただなかに、沢音がたしかなリズムをきざむ。みんなちさこの思うがままさ。月もだしてみせると有言してしまったさ。多分、私たちが寝静まった頃、なんといっていいかわからないお月様が、静かに静かにめぐるのだろう。>
北八ヶ岳の山小屋「黒百合ヒュッテ」の主人として、 半世紀にわたり「山」で暮らしてきた男の山語り。 『山と溪谷』の好評連載記事に書下ろしを加えた全16編。
北アルプスの稜線から日本海までつづく、夢の縦走路を拓いた男たちの苦闘と感動を描く!北アルプス最北部、朝日岳から日本海親不知海岸へ向けて、真っ直ぐに北上する一本の縦走路・栂海新道(つがみしんどう)。 多くの登山者にとって憧れの登山コースとなっている、この全長27km、標高差2500mに及ぶ長大なルートを、わずかなメンバーで10年の月日をかけて開拓した地元「さわがに山岳会」の感動的記録と、その後36年の月日を経て国による整備が開始されるまでの維持管理の苦労を語る。 昭和45年刊行の『山族野郎の青春』(小野健著・山と溪谷社)を底本として、全面改稿のうえ、開通後の維持管理、通好みの縦走路として人気の高まり、そして36年を経て環境省が整備をするとの連絡を受ける等、前著にはない内容を大幅加筆して、まったく新しい本として生まれ変わりました。
この島で暮らせたら…。夢を実現した家族の物語。驚きと発見の日々を、屋久島から実況中継!「田舎暮らし」をしたい人に役立つ情報を満載!『ヤマケイJOY』の好評連載記事に、書き下ろしほか、移住情報をプラス!
笑い、驚き、感動、恐怖、発見! 著者が丹念に拾い集めた山で暮らす人ならではの下界にはない、信じられないような山語り34編。山小屋という特別な場所で暮らす、山小屋主人ならではの、笑い、仰天、感動の実話を、著者が丹念に拾い集めて34編。2001年に東京新聞出版局より刊行された人気作『山小屋の主人の炉端話』をもとに一部割愛、一部新たに書き下ろし原稿を加えた魅力の再編集。★目次第1章 ネバー・ギブ・アップネバー・ギブ・アップ 丹沢・尊仏山荘 花立昭雄さん「いっちに、いっちに……」 奥秩父・三条の湯 木下昇さん綾子、がんばる 奥秩父・金峰山小屋 吉木綾子さん金時の山姥 箱根・金太郎茶屋 勝俣睦枝さん車いすで木道を 福島県吾妻山・吾妻小舎 遠藤守雄さん他山の石 北八ヶ岳・しらびそ小屋 今井行雄さん踊りは嫌いだ 北八ヶ岳・黒百合ヒュッテ 米川正利さん深田さん 大菩薩・介山荘 益田繁さん廃油ストーブ 大菩薩・富士見山荘 内木雅彦さんレッサン・ピリリ 北八ヶ岳・オーレン小屋 小平忠敏さん山内のピッケル 奥多摩・雲取山荘 新井信太郎さん第2章 雷親爺 幻の金鉱脈 奥秩父・十文字小屋 山中邦治さん隠れ家 北八ヶ岳・縞枯山荘 嶋義明さん河童の頭 陣馬山・清水茶屋 清水辰江さん冬に咲く花 奥秩父・甲武信小屋 山中徳治さん雷親爺 南八ヶ岳・硫黄岳山荘 浦野栄作さん木流し 北アルプス・嘉門次小屋 上條輝夫さん雪下ろし 南アルプス・塩見小屋 河村正博さん糞尿譚 丹沢・鍋割山荘 草野延孝さん第3章 雪女 雪女 奥多摩・雲取山荘 新井信太郎さん人間が怖い 奥多摩・町営雲取奥多摩小屋 岡部仙人さん詐欺師 奥多摩・七ツ石小屋 嶋崎兵市さん泥棒! 奥秩父・笠取小屋 田邉靜さん第4章 フーの秘密消えた河童 北八ヶ岳・白駒荘 辰野廣吉さんフーの秘密 北八ヶ岳・ヒュッテ・アルビレオ 梶栄太郎さん甲斐犬、クマ 三ツ峠山・三ツ峠山荘 中村光吉さんヤマネの話 奥秩父・大弛小屋 佐藤宗利さんあきつしま 苗場山・遊仙閣 高波菊男さん第5章 遭難救助生きたい 陣馬山・清水茶屋 清水辰江さん「ファイトー」 南アルプス・両俣小屋 星美知子さん山仲間 北アルプス・徳沢園 上條敏昭さん子福地蔵 南アルプス・青木鉱泉 堤宏さん遭難救助 八海山・千本檜小屋 上村敬雄さん藪沢重幸新道 南アルプス・大平山荘 竹澤信幸さん
社会の第一線で活躍してきた60歳代の女性たちが、シャンソンのコンサートを開きたい、という「夢」を実現させるまでを描いたノンフィクション。還暦を迎える同世代の女性たちへの「応援歌」。田部井淳子氏を中心にした「森の女性会議」というサークルがある。山に行きたいけど、なかなか行けない人たちの異業種交流の会で、さまざまな経歴をもった女性が参加している。そのなかでPR会社社長、日本航空国際線の客室乗務員から転職した弁護士、ロレックスの広報部長、宝塚歌劇団に在籍したのちブティック経営、そしてセブン・イレブン・ジャパンの取締役という5人が、素人でもシャンソンのコンサートをやりたいと夢を語っていたのが、実際に先生をみつけ、レッスンに励み、数々の障害をクリアして、シャンソンのコンサートを実現させてしまった。結婚、子育て、仕事、介護などの波乱に富んだそれぞれの人生を軸にして、素人がレッスンを積み、コンサートを開くまでの経緯をからませながら、夢を実現させる経緯を描いたノンフィクション。過去7回の公演の模様も加筆、2009年単行本化された同書のB6変形判仕様。
あの3人組が帰ってきた! 1994年に刊行された同書は、当時話題を呼びましたが、長らく絶版状態でした。 このアウトドア本の傑作を、新たにヤマケイ文庫の一冊として復刻しました。梟(フクロウ)こと本山賢司、土竜(モグラ)こと細田充(故人)、泥鰌(どじょう)こと真木隆という、野遊びに一家言持つアウトドアのプロ中のプロが、どくどくのこだわりをもって、野遊びの極意を語り尽くします。実践的なノウハウの数々に驚嘆するとともに、その精神性は共感を呼ぶことでしょう。すでに初版刊行から20年近い歳月が経つものの、軽妙な語り口で紡がれる文章には、ニッポンのアウトドア黎明期から関わってきた著者ならではの深みと説得力があり、いまもかわらぬ力を帯びていて、まさに日本のアウトドア本の隠れた名作といえるでしょう。巻末の「野遊び三九の訓戒」は秀逸な野遊び箴言集です。必読。 第1章 いざ、野山へ 第2章 野遊び道具 第3章 フィールド体験 第4章 焚火 第5章 酒、肴、料理 第6章 快適な夜を…… 野遊び三九の訓戒
自然を相手に生きる人物を描かせたら右に出る者のいない作家・甲斐崎圭の筆が冴える代表作を復刻。名マタギの一生にみる失われた日本。いま読まれるべき名著。秋田県内陸部、マタギの里として知られる阿仁の里。ここには、自然を活用しつつ、調和しながら生きてきた人々の暮らしがあった。代々マタギとしてこの地で暮らしてきた家系に産まれ、シカリ(マタギの統領)として知られた第十四世マタギ、故・松橋時幸氏の一代記。絶大な信頼と実績を残した実在のマタギの人生をたどり、失われつつある伝統的な山の民の暮らしを後世に伝え、現代への警鐘も鳴らす、甲斐崎 圭 氏の筆が冴えた秀作。*本書は、1989年に筑摩書房より刊行され、その後、中公文庫として文庫化されたものの、その後久しく入手できなくなっていた甲斐崎氏の代表作を、ヤマケイ文庫として復刻したものです。ヤマケイ文庫化に際しては、筑摩書房版を底本として、一部、新たに手を加えました。甲斐崎 圭 かいざき・けい 1949年、島根県生まれ。主に自然を相手に生きる人々のルポルタージュを手がける。著書に『山人たちの賦 山暮らしに人生を賭けた男たちのドラマ』(山と溪谷社)、『海を喰らう山を喰らう 全国「猟師・猟師」食紀行』(日本経済新聞社)、『もうひとつの熊野古道「伊勢路」物語』(創元社)ほか多数あり。
岩合光昭さんが旅先で出会った忘れられない猫50匹について語るフォト&エッセイ。アフリカ、ガラパゴス、オーストラリアなど、世界中をフィールドに活躍する動物写真の第一人者、岩合光昭さんの人生にはネコが大きな存在を占めています。ともに暮らした最初のネコから、旅先で出会ったネコまで、岩合光昭さんがいままでに出会った忘れられないネコたちについて語ります。背景にある物語を知ることで、一枚の写真の世界がより深くなる。岩合ファン必読の1冊。岩合さんのソフトボイス「いい猫(こ)だね?」を脳内で再生しながらお楽しみください!。内容:記憶のネコふるさとのネコ一瞬の出会いご主人思いのネコ相棒とネコジャンプ!王様たち街のネコ海辺のネコ古都のネコ母と子あとがき※岩合さんが半世紀近い年月をかけて出会ってきた猫たちの姿。そのなかでも特に忘れられない猫たちの思い出が厳選されています。
沖縄県八重山地方にある「鳩間島」を舞台に、島の人間模様や暮らしをユーモラスに綴ったエッセイ。鳩間島は、一見何もない小さい静かな島ですが、それゆえに何者にも毒されずに独自の時を刻み続けてきた良さがあります。人間味あふれる優しい島の人たち、珊瑚礁におおわれた美しい海、そこで採れる豊富な海の幸。経済的には決して裕福とは言えないこの島で、漁をし、波の音を聞きながら仲間とともに酒を飲みかわす豊かな暮らしを綴る。序章 バッカスの島 第1章 島に還る日 約束の地/酔って候/三線の調べ/ 島の未来/100周年の日に/床下の古酒 第2章 豊穣の海 海を歩く/夜のサメ/スクが来た/ タコとりの悦楽/アカイカ漁/ギーラ泥棒 第3章 仙境の島より 南洋の正月/祭りの準備/マッコウヤの憂鬱/ 島の幽霊/真夏の夜の獅子舞/ベントー船/ ウミガメが来る年/少年たちのニライカナイ 第4章 変わらぬ時間の流れのなかで島のバッカスは今も健在/逝く者と、来る者と/過疎は解消されたか?/観光化の波と島の発展/郷に入れば郷に従え/変わらないもの※本書は、1997年に出版された同名の単行本に、新たに第4章を加筆し、文庫化しました。
大人気エッセイシリーズ第四弾が登場!JAL機内誌『スカイワード』人気連載を単行本化した第四弾。海外、国内外での抱腹絶倒の出来事から身辺に起こる様々な出来事を描く傑作エッセイ集。中国でいにしえの英雄の栄枯盛衰に思いを馳せる『皇帝たちの温泉』、同窓会での懐かしさともどかしさを描く『誰だっけ。』、おとぎ話の主人公たちの私生活を想像する表題作の『竜宮城と七夕さま』ほか全40篇。
笑えばスッキリ、おしゃべりで解決!雑誌サライで連載中のエッセイ「当世ラジオ気質」の単行本を電子化。パーソナリティー歴52年というフリーアナウンサーの高嶋秀武さんが、「オールナイトニッポン」などラジオ番組制作の熱い裏側を笑いとユーモアで活写します。人との出会いや仕事での失敗、成功など、共感できて感心するエピソードが満載。読めば懐かしさと楽しさで、心もすっきり。ラジオを聞くかのように読める極上エッセイです。
お酒のせいなんです!! お酒の席は飲める人には楽しく、下戸には不可解……。女性作家によるエッセイ11連作。■無理 朝倉かすみ/下戸の悩み 中島たい子/初めての飲み会 瀧波ユカリ/十八の夜の話 平松洋子/ザル女という噂 室井滋/酒瓶にも警告ラベルを!? 中野翠/ひとりでお酒を飲む理由 山崎ナオコーラ/下戸一族 VS 飲酒派 三浦しをん/白に白に白 大道珠貴/損だけど 角田光代/好きでもきらいでもない 藤野可織
ほんとうの自分を取り戻すことができれば、自由に生きられる。まずは、ありのままの自分を受け入れ、自分を心から愛すること――。ヒマラヤで長年、瞑想・ヨガの修行をし、口伝によって授けられる「ヒマラヤ秘教」で、真の悟り(=サマディ)に到達した著者。その体験を通して、環境に振り回されずに幸福に生きるための方法について語る。ヒマラヤで五千年ものあいだ受け継がれてきた、自由な心で豊かに生きるために必要な真の知恵を紹介します。 (目次より)瞑想すると心が軽くなる/内なる自分を知る/ほんとうの豊かさとは何か/心は一つのものにとらわれている/自由な心の曇りを取り除く/心がすべての苦しみを生み出している/自由な人になっていく/ガラクタや執着を落とす 心と体について無知ではなく、気づきを深め、本来の純粋性をあなたのなかに取り戻してください。ヒマラヤ伝統の五千年の教えは、あなたのなかに、ヒマラヤのような悠久の静けさと純粋さ、パワーをもたらします。(ヨグマタ 相川圭子)
いまや誰もが知っている’妖怪’。幼いころから身近にあった’妖怪’という存在は、どのように人々の心の中に育まれたのだろうか。化け物やお化けとの違いは? 幽霊と妖怪の関わりは――? 伝統文化、アニミズムから、特撮、オカルト、UMAに至るまで、さまざまな例を引きながら、’妖怪’の真実に迫る。一見無駄なようで、実はとても大事なモノ。日本の文化に欠かせない、不思議な存在’妖怪’を紐解くヒントがここに!※本書は、2015年12月26日に配信を開始した単行本「妖怪の宴 妖怪の匣」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
多数の作家から圧倒的な支持! 執筆、酒、テレビ出演、読書、編集者との交渉――。一見なんの変哲もない日常を、異能の私小説作家がときに淡々と、そしてときにはネチネチと綴る、妙に後引く日記文学、好評第四弾。※本書は、2016年6月1日に配信を開始した単行本「一私小説書きの日乗 遥道の章」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
日本のミステリーは、20世紀にひとつの魅力的なジャンルとして確立され、数々の名作を残してきた。本書は、推理小説の100年間を振り返り、読めば必ず大満足のおすすめ本を紹介する。あなたの生まれ年の推理界は? あの作家はそのとき何を? 読んで面白い年譜付き。謎とサスペンスとスリルと冒険の世界への、最強のガイド・ブック。
人生のハードルに立ち向う我が子と過した体験を学校選び、勉強方法など、ハウツーのデータも揃えて綴ったベストセラー。五年後、我が子の成長と受験勉強の意味を問い直す待望の増補版!。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。