【ミステリー・サスペンス】タグのライトノベル・小説
週末の赤羽に突如現れた四人の身元不明の老人たち。情報公開するも家族は一向に名乗り出ない。彼らの存在は「ミラクル4」と呼ばれ、日本中を驚愕させた。赤羽中央署の疋田は事件性を疑い、彼らの訛りと指先に工場勤務者特有の傷を持つ者の存在から、宇都宮の工業団地へ向かう。虱潰しに当たるとひとりの身元が明らかに。さらに、ある企業の年金基金の惨状が浮上し……。
「いいから黙ってろ」「ちゃんと見とけ」…その男の剣幕に、産科医師となって5年目の神岡好乃は圧倒された。医師不足で存亡の危機に立つ市民病院に助っ人として現われた男――フリー医師・犬童道也は、好乃の目の前で母子ともに危険な早期剥離(はくり)の分娩を無事成し遂げたのだ。好乃はその技量に感嘆するが、同時に医療事故すれすれの無謀なやり方に反感を覚えた。時には現代医療の常識から逸脱しても、自らの方法を貫いて恥じぬ犬童。はたして、この男は何者なのか!? 崩壊に瀕する周産期医療の現場に立つ医師たちの苦闘と成長を、現役医師にして熟達の作者が見事に描いた迫真のサスペンス、待望の電子化!
「手紙に描かれた風景を探してほしい」旅行作家・茶屋次郎が受け取った一通の依頼状。依頼人・朝波貴士は十年前に突然姿を消した元恋人の行方を捜していた。茶屋はその風景を、歌にもなった神田川とみて調査をはじめる。しかし、そこで見つかったのは朝波の他殺体だった――。過去の失踪と依頼人の死。茶屋が辿りついたのは、静かに深く、人の心の奥底に流れる闇だった。
ショッピングサイト《ほしがり堂》を経営する深町ユリオは、古い家電や顔ハメ看板など、ガラクタにしか見えないモノをほしがるマニアックなコレクター。しかしそれらに価値を見出して、お宝として売り捌く彼は、事件を解決する名探偵でもあった! カウボーイグッズを身につけた男が落馬めいた死を遂げた事件、判じ絵ネタをする芸人宅で発見された、被害者の傍にあった道具に隠されたメッセージ、食品サンプルコレクターの告別式で食品サンプルがばらまかれた謎など、全5編を収録。謎解きもお宝にまつわる雑学も楽しい、ポップな連作ミステリ。
〈王国〉の海域を荒らす海賊たちを討伐した功績で名を馳せる海軍提督バロウズ卿が、海賊連合〈南十字星〉の首魁アルバート・リスターに誘拐された――提督救出の密命を受けた若き海軍大尉アランは、天才を自称する元役者の中年男ソープの助力を得て海賊に変装し、〈南十字星〉への潜入を試みる。それぞれ個性豊かな海賊の長たちを束ねる謎の青年リスターらに囲まれた状況下での困難な任務に留まらず、アランたちは〈南十字星〉の本拠地の孤島で起きる連続殺人事件を解く羽目に陥ってしまう。鮮やかな謎解きと爽快な読後感の海洋冒険ミステリ!/解説=宇田川拓也
「援交探偵」上木らいちの「お客様」藍川刑事は「二匹の蛇」の夢を物心付いた時から見続けていた。一歳の頃、自宅で二匹の蛇に襲われたのが由来のようだと藍川が話したところ、らいちに矛盾点を指摘される。両親が何かを隠している? 意を決して実家に向かった藍川は、両親から蛇にまつわる二つの密室事件を告白された。それが「蛇の夢」へと繋がるのか。らいちも怯む(!?)驚天動地の真相とは?
国際江戸川大学の1年生、ぴいくんと慎之介は、同期生の古都里ちゃん、海月ちゃんと居酒屋「ちの利」で開く宴が学校帰りの楽しみ。そんなある日、大学に伝わる恐怖の七不思議、通称「江戸七」の一つを目の当りにしてしまう。4人は、ぴいくんの従弟である天才高校生、千葉千波くんに解決を依頼するのだが――!? 書き下ろし特別編も収録した、ユーモアとパズル感覚満載の好評シリーズ第5弾!
警視庁の武藤は、群馬の大地主の血を引く亀倉行俊の葬式に潜入した。彼の家から、黒い三角定規との繋がりを暗示するものが見つかったからだ。かて行俊の祖先は鶴亀と名乗っていたが、莫大な財産をめぐる相続問題により、「鶴ノ森家」と「亀倉家」に分裂していた。二つの家に隠された秘密ととは――。血なまぐさい事件が、浜村渚によって数学的解決をみる!
眠ると記憶を失う名探偵・掟上今日子。彼女のもとに最先端の映像研究所で起きた機密データ盗難事件の依頼がもたらされる。容疑者は4人の研究者と事務員・隠館厄介。身体検査でも見つからず、現場は密室。犯人とデータはどこに消えたのか。ミステリー史上もっとも前向きな忘却探偵、「初めまして」の第1巻。(単行本版も配信中)
天才的犯罪者トム・リプリーが若き日に殺した男ディッキーの名を名乗る者から電話が来た。これはあの妙なアメリカ人夫妻の仕業か?いま過去が暴かれようとしていた……リプリーの物語、最終編。
※本作品は、2018年7月20日配信の『骨を弔う』期間限定お試し特別版です。2018年上半期最大の衝撃と感動。 骨格標本が発掘されたことを報じる地元紙の小さな記事を見つけた家具職人・豊は、数十年前の小学生時代、仲間数人で山中に骨格標本を埋めたことを思い出す。 しかし、それは記事の発掘場所とは明らかに異なっていた。同時に、ある確かな手触りから「あれは本当に標本だったのか」との思いを抱いた豊は、今は都内で広告代理店に勤務する哲平に会いに行く。 最初は訝しがっていた哲平も、ふと、記憶の底に淀んでいたあることを口にする。 リーダー的存在だった骨格標本埋葬の発案者・真実子の消息はわからないまま、謎は思いも寄らぬ方向に傾斜していく。
秘書として働く真珠は、敏腕社長の侑木に淡い想いを抱いていた。彼の優しい眼差しと愛情のこもった言葉に惹かれ、次第に縮まっていく二人の距離。そんな時、真珠の父の訃報が届き、遺言状によって二人は遺産相続に巻き込まれてしまう。それは、何年も前から二人を結びつけるように仕組まれた運命だった!すべてを賭けて真珠を守ろうとする侑木に真珠は……。
秘書として働く真珠は、敏腕社長の侑木に淡い想いを抱いていた。彼の優しい眼差しと愛情のこもった言葉に惹かれ、次第に縮まっていく二人の距離。そんな時、真珠の父の訃報が届き、遺言状によって二人は遺産相続に巻き込まれてしまう。それは、何年も前から二人を結びつけるように仕組まれた運命だった!すべてを賭けて真珠を守ろうとする侑木に真珠は……。
天才毒物研究者・利根川由紀シリーズ第2弾! 「身体の中を小さな虫が這っている」と訴えながら死んだ父親。その友人も転落死し、死体から大量の虫が発見された。前代未聞の寄生虫犯罪が進行しているのか? 続発する噛みつき通り魔事件との関係は? 犯人の巧妙な意図を利根川由紀は看破できるのか。迫真の医学サスペンス!
事件を解決するのは、「特殊な専門性」を持つ七人の素人探偵たち!「推定脅威」で松本清張賞を受賞した著者が放つ‘新感覚・本格ミステリー’。現代における「謎」は複雑すぎて、天才探偵が、たった一人で解決できる時代ではない!理系作家が新たに提案するのは、「特殊な専門性」を持つ七人の素人探偵たちが、「理不尽すぎる謎」を解き明かす「新感覚の本格ミステリー」だ!ミステリー作家の高沢のりおの周囲には、「謎」に満ちた事件が起きる。小説家高沢は、自宅で何者かに殴られ、血を流して仰向けに倒れていた。相談があるといって呼び出されていたデザイナーの倉崎や、ワイン評論家の鷺宮、編集者の小野寺らが、「美人の罠に陥った」小説家殴打事件の謎を解く。ほかにも、映像作家が仕組んだ五桁の暗号。警察官僚が挑む「消えた熱帯魚」の秘密。酒に弱い美女を感涙させるスペシャルなワインセレクト法。バラを愛する大御所作家に怒られた編集者のピンチ脱出法など。キャラクターの魅力もさることながら、それぞれの短篇には、知れば必ず人に話したくなる「うんちく」が満載。日常に潜んだ、理不尽な謎を解き明かすミステリー短篇を六篇収録。『大相撲殺人事件』の小森健太朗氏も推薦!「登場する作家・高沢のりおって、俺だよね!? この名探偵ものへの大胆な挑戦状を受けて立つ!」
誰もが避けては通れない、愛する人の、そして自分の「最期」について静かな答えをくれる、各紙誌で絶賛された現役医師のデビュー作。2018年6月21日のNHK「ラジオ深夜便」にて紹介され、話題沸騰中!「生とは何か。死とは何か。答えの出ない問いへの灯りのような一冊」(書評家・吉田伸子さん)「本書を読んで何よりも私は、救われた、と感じた」(書評家・藤田香織さん)大学病院の総合診療科から、「むさし訪問クリニック」への‘左遷’を命じられた37歳の水戸倫子。そこは、在宅で「最期」を迎える患者専門の訪問診療クリニックだった。命を助けるために医師になった倫子は、そこで様々な患者と出会い、治らない、死を待つだけの患者と向き合うことの無力感に苛まれる。けれども、いくつもの死と、その死に秘められた切なすぎる‘謎’を通して、人生の最期の日々を穏やかに送れるよう手助けすることも、大切な医療ではないかと気づいていく。そして、脳梗塞の後遺症で、もう意志の疎通がはかれない父の最期について考え、苦しみ、逡巡しながらも、大きな決断を下す。その「時」を、倫子と母親は、どう迎えるのか?
犯人だけ当てる作家と、その過程を推理する編集者の痛快! バディミステリ―! 売れない小説家の白川照は、今日も愛と勇気と正義(と怖い担当編集者)のために、原稿執筆に精を出す。ところが、照がヒラめくのは原稿の展開ではなく、日常に潜む‘謎’の犯人ばかり。犯人しかヒラめかない謎が気になって原稿が進まない。そんな照に締め切りを守らせるため、担当編集者の黒澤は、その謎の過程を推理することになるのだが――。犯人だけ当てる作家と、その過程を‘校正’する編集者の、痛快バディミステリー!
絶品スイーツ、オカルトつき骨董喫茶の怪奇エンタメ! 女性客でにぎわう小さな骨董品カフェ、『彼方』。そこには物腰が柔らかくて黒尽くめで、自らを「人間ではないと」と称するあやしげな店主、夜鳥夏彦がいる。幸か不幸かそんな夜鳥に気に入られたアルバイトの大学生、深山頼政は、昔から「物」に触れるとおかしな映像が見えてしまう困った体質。そのために、曰く付きの骨董品や依頼人がくるたび、いろんなトラブルに巻き込まれてしまい……!? 人と物を想いで繋ぐ、アンティーク・オカルトミステリ!
相次ぐ図書館の盗難事件。KZは犯人を絞り込み、待ち伏せたものの全員がメチャクチャにやられるという不名誉な事態に! 復讐を誓った若武以下メンバーは、本来の事件の調査から大きくズレていく。それを心配した彩は、小塚と共に独自の調査を始めるが、その最中、小耳にはさんだのはシリアにいるはずの砂原の声だった。
みなとみらい署暴対係係長諸橋と相棒の城島は、居酒屋で暴れた半グレたちを検挙する。彼らは東京を縄張りにする「ダークドラゴン」と呼ばれる中国系のグループだった。翌々日、関東進出を目論む関西系の組長が管内で射殺される。横浜での抗争が懸念される中、捜査一課があげた容疑者は諸橋たちの顔なじみだった。捜査一課の短絡的な見立てにまったく納得できない「ハマの用心棒」たちは──。(解説:西上心太)
最近、父親の様子がおかしいと高校生の宏枝(ひろえ)はあやしんでいた。別れた母と年に一度「離婚記念日」と称して会っているのだが、その日が近いからなのか? それとも仕事のトラブル? 宏枝は顔色を読むことにかけては天才なのだ。一方、弟の朋哉(ともや)も母親が落ち込んでいると連絡してきた。調べてみる必要がある? 子たちは親を想い、親は子を想う。家族の再生を描く珠玉のホームドラマ!
密輸された蝶のサナギは、猛毒を持つ蝶に擬態したものだった。その出所を追う、警視庁特別取締班の女刑事・星野美咲と生物学者兼獣医の鷹木晴人は、掻い掘り作業中の池で発見された、白骨遺体との関連に気づき始め……。書き下ろしシリーズ第3弾。
刻々と変貎する《東京》を舞台にした戯曲「エピタフ東京」を書きあぐねている‘筆者K’は、吸血鬼だと名乗る吉屋と出会う。彼は「東京の秘密を探るためのポイントは、死者です」と囁きかけるのだが……。スピンオフ小説「悪い春」を特別収録。
捜査一課から左遷され、閑職に甘んじる雲母は、あらゆる事件の被害者遺族の復讐を請け負うメンバーの一員だった。彼らは、都内で起きた母子殺人事件を追い、容疑者を追い詰めていくが……。二転三転する犯人像を追う、ノンストップ・サスペンス。
連作短編ミステリ。キジのかきもちクレープ事件とつなひき大会の謎の第4巻。君野総長との和解を果たした岩井クンの前へ現れたのは、岩井クン専属のSP・キジ。愛知のソウルフード・かきもち変型判が段ボール10箱以上届いたり、北海道の真冬なのにつなひき大会に誘われたり。なぜぼくを誘う? 君野総長がまだなにかしかけている? そこで襲うクレープ。ああもうっ。こんなことをしてる場合じゃないのに。2月はすぐなのにっ。
男を狂わせる、魔性の唇──不可解な事件群を結ぶ謎の女とは!? 資産家の独居老人が火事で焼死。何故か死の直前、株式を売却していた事実が判明した。事件の匂いを嗅ぎ取った鳴海署の悪漢刑事・佐脇は捜査を開始するが、やがて、岡山、兵庫での独身男の不審死、奇妙な火災事件が浮上。そして、すべての陰には謎の美女の存在が。そんな折、鳴海の町に戻ってきた女がいた。佐脇の元婚約者・結城晶子。彼女こそ、佐脇が「悪漢」になるきっかけとなった女だった……。人気ますます快調のシリーズ第11弾!ワルデカが封印してきた忌まわしい過去が初めて明らかに!
〈オレ、鷹代航はごく平凡な十七歳。密かに漫画家を目指しているんだけど、学校では絶対に目立ちたくない。一緒に暮らす脳天気なじいさんとの相性は最悪だ〉《俺、鷹代章吾は人望の厚い六十三歳。エンジニアだったが運悪く会社をリストラされて連日のジム通い。自分の部屋に籠もってばかりの航には青春を謳歌させてやりたい》ある夜、自転車置き場で倒れている章吾を、偶然航が発見した。何者かに襲われたらしい。慌てて駆け寄った瞬間、大きな衝撃を受けた航は気を失ってしまう。やがて意識が戻った二人を待っていたのは、中身が入れ替わったカラダだった……!「フツー、入れ替わるならかわいい女子とだろ!?」孫とジジイの最高のバディ誕生!
資産家の娘・早百合に意中の相手がいるのか。調査を依頼された探偵の木暮と菜々は、最後の候補者と早百合がスクランブル交差点ですれ違うよう仕向ける。だが、その寸前に、なぜか木暮は早百合に電話を入れた……(「意中の交差点」)。借金苦から、休暇を利用して質屋に押し入った刑事の角垣。逃走中に電柱に衝突するも目撃者はなく、無事逃げおおせた。だが、なぜか上司の南谷は、角垣が犯人だと見抜くのだった……(「ある冬のジョーク」)。とっておきのアイデアを注ぎ込み、ストイックに紡がれた贅沢な作品集。
浅草にある老舗おもちゃ会社で働く富田宝子は、楚々として控えめな外見とは裏腹に、好きなものに対するパワーと想像力の豊かさを以て、敏腕プランナーとして活躍している。彼女は取引先のデザイナー西島に恋をしているが、5年も想いを伝えられずにいた。何の因果か次々に災難に見舞われる彼のため、持ち前の機転と自社のおもちゃを駆使しSPのごとくトラブルを解決していく宝子。けれど西島は宝子の奮闘にはまったく気がつかず?! 同僚や同居人も巻き込んで、宝子の恋が向かう先は――。ひとりの女性が大切な気持ちと向き合うまでを描く物語。/解説=松井ゆかり
京都の中学生・天童純は、密教僧・源雲の法力によって時空を超え平安の都に飛ばされてしまう。そこは、「鬼」と貴族たち「人」が憎みあい、争う世界だった。選ばれし者として雄龍霊(オロチ)を復活させた純は、鬼退治に向かうも、その最中に出会った鬼の少女・水葉から、鬼こそが大和の神々の子孫であると聞かされる。――信じるべきは、鬼か人か。傑作歴史ファンタジー『鬼神伝』3部作、「鬼の巻」「神の巻」「龍の巻」合本版。