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【評論・対談】タグのライトノベル・小説

流浪の俳人尾崎放哉は90年前、小豆島の島民に看取られその生涯を終えた。今も島に生きる「放哉さん」。「入庵雑記」は放哉が小豆島に来て3ヶ月後に書いたもの、亡くなる半年前1925年と思われる。自由律俳句の俳人放哉が終焉の地、小豆島西光寺の南郷庵に暮らした年月はわずか8ヶ月であった。海が好き、母恋し、しかし放蕩わがままな放哉にとって、暖かく包み込むような島民のお世話を得て、小豆島は放哉最期にふさわしい場所ではなかったか。著名な句「咳をしてもひとり」の放哉はまた随筆の達人であった。メソメソしたところが目につくものの、言葉使いの美しさは絶妙で、やはり放哉ならではである。【著者】尾崎放哉鳥取県鳥取市出身。東京帝国大学(現在の東京大学)法学部を卒業後、東洋生命保険(現:朝日生命)に就職し、大阪支店次長を務めるなど、出世コースを進み、豪奢な生活を送っていたエリートでありながら、突然、それまでの生活を捨て、無所有を信条とする一燈園に住まい、俳句三昧の生活に入る。
公開日: 2016/07/13
ライトノベル
 
「則天去私」「低回趣味」などの符牒から離れ、神話的肖像を脱し、「きわめて物質的な言葉の実践家」へと捉えなおしてまったく新しい漱石像を提示した、画期的文芸評論。
公開日: 2016/07/08
ライトノベル
 
文壇事情に精通し、匿名批評も多くし、四十九歳で世を去った昭和の文芸批評家、十返肇。軽評論家と称され、正当な評価を受けていたとは言いがたい彼はしかし、文学への深い愛と理解力、該博な知識をもって、昭和という激動の時代の文学の現場に、生き証人として立ち会い続けた希有なる評論家であった。今なお先駆的かつ本質的な、知られざる豊饒の文芸批評群。
公開日: 2016/07/08
ライトノベル
 
志賀直哉、藤枝静男、安岡章太郎を貫く「私小説」の系譜。だが、著者はここで日本文学の一分野を改めて顕揚したり、再定義を下したりはしない。本書は、我々が無意識・無前提に受け入れている「読みの不自由さ」から離れ、ひたすら、いまここにある言葉を読むこと、「作品」の表層にある言葉の群との戯れを通じ、一瞬ごとの現在を生きようとする試みなのである。「読むこと」の深見と凄みを示す、文芸批評の名著。
公開日: 2016/07/08
ライトノベル
 
日本の美の定点観測者,白洲正子を描いたはじめての評伝。白洲次郎,青山二郎,小林秀雄,吉田茂…多彩な人脈を紐解きながら,能,骨董,花など卓越した鑑識眼がなぜ生まれたのかを探る。
公開日: 2016/07/07
ライトノベル
 
脳科学者と温泉エッセイストの、あまりに異色な、あまりに刺激的な、対談エッセイ集。お風呂は脳のデフォルト・モード・ネットワークをいかに活性化するかという場なわけです。そこでいろいろな発想をしたり、整理したりする。発想ー整理ー記憶の呼び戻しをひとつのセッションとして考えると、すごく何か工夫のしがいがあるんですよね」……このように、お風呂と温泉と脳をめぐって興味津々の話が続いていきます。その他、人が「裸」になることの意味、混浴と春画の共通点、欧米にはない温泉の冥利、夏目漱石と温泉の関係、温泉と雑談力、大学と温泉の価値が逆転する時など、それぞれのテーマに沿って興味津々の面白い話が続いていきます。日本人に生まれてよかった!温泉万歳!明日からお風呂が楽しい!
公開日: 2016/07/07
ライトノベル
 
『日本語練習帳』などで知られる国語学者が苦難の果てに行きついた結論は,日本語の源流はインドにあるという衝撃の仮説だった…。学者の枠を超えた生涯を,壮大なスケールで描き出す傑作評伝。
公開日: 2016/07/07
ライトノベル
 
語るとは、聞くこと。だから心に響く。震災前5篇、震災後5篇を厳選。 【対談者】木田元/辰巳芳子/五木寛之/養老孟司/片田珠美/山田太一/中沢新一/佐藤優/日野原重明/山折哲雄。 いずれも斯界の第一人者。私としては講義を受ける気分だが、それでは対談にならないので半端な言葉を差し挟む。(中略)大震災の前後で自分がどう変わったのかは、読み返してもよくわからない。それは読者の判断に任せ、私としてはこの刺激的な人々の話がすべていつでも読み返せる形になったことを独り歓んでおこう。(まえがきより)
公開日: 2016/07/07
ライトノベル
 
眠らない子どもは肥満になる,今や時代は「8当5落」など,睡眠が子どもたちの現在と未来に与える好影響・悪影響について,睡眠研究の第一人者が豊富なデータをもとに執筆。
公開日: 2016/07/07
ライトノベル
 
考える力はどうしたらつくのか。それは直面する問題から逃げず,そこに立ち向かった先達の言葉にふれること。太宰治,夏目漱石,村上春樹らの読解を通して,思春期に直面するテーマを考える本。
公開日: 2016/07/07
ライトノベル
 
ぶっちゃけ、オトコはめんどくさい。その最大の理由は、「オトコは論理的、オンナは感情的」とほざいていることでしょう。でも、それって本当?気鋭の論理学者が、その矛盾をつき、単純なオトコをだまらせる、華麗なテクニックをお教えします。イラスト、マンガ多数。
公開日: 2016/07/07
ライトノベル
 
おなじみ脳科学者・茂木健一郎先生が,学校や教育現場で熱く語った「脳がよろこぶ学び」や「勉強の意味」「勉強法」を実況ライブ形式でお伝えします。 読者に呼びかけ,板書も満載の,正に「もぎ授業」。脳をきたえるドーパミンの出し方も豊富に提示し,「これから」を生き抜く極意を伝えます。教育界注目のアクティブ・ラーニングやリベラル・アーツの在り方についても緊急提言!盛りだくさんの「もぎ塾」開講です。
公開日: 2016/07/07
ライトノベル
 
最新の皮膚科学研究が明らかにした皮膚の知られざる神秘の機能。その結論が導き出したのは,皮膚が「露出した脳」として,心にきわめて大きな影響を与えているという結論だった。『子どもの「肌」は脳である』などの著書をもつ気鋭の学者が書きおろす,読みやすさ抜群の衝撃の書。
公開日: 2016/07/07
ライトノベル
 
ひざが痛くても決してあきらめない。いまや腰痛とならんで隠れた国民病のひとつといわれるひざのトラブルを,この本ですべて解決! 山歩きのスポーツドクターによる決定版。
公開日: 2016/07/07
ライトノベル
 
人事部長になった田島を待っていたのは、役員のスキャンダル騒ぎだった。二重三重に絡みあった人間の欲望はとどまるところを知らず、更なる悲劇を呼ぶ──。今日も、トーア建産株式会社では、さまざまな社員たちによって悲喜こもごもの人間ドラマが繰り広げられ、極秘ファイルは厚みを増していく。『人事部長極秘ファイル』シリーズ待望の第2作登場!
公開日: 2016/06/25
ライトノベル
 
【右】【愛】【萌え】【キャバクラ】……。国語辞典を引くと、辞書によって語釈の特徴が違う。われらが『三省堂国語辞典(サンコク)』は、誰にもまねできない語釈をつけたい。でも、どうやって?――『サンコク』の改訂に追われる辞書編纂者が、辞書作りの実際を公開。街なかでの用例採集、見出し語の取捨選択、中学生にもわかる語釈の執筆など知られざるエピソードを通して、ことばの奥深さを知る一冊。
公開日: 2016/06/25
ライトノベル
 
榊原文麿はわずか十八歳で「榊原商店」を設立した。「殺られる前に殺れ!」太平洋戦争のどさくさで荒稼ぎした資金をもとに、老舗・伊丹屋百貨店を手始めに、次々と有力企業の経営権を狙う。そしてついに、「ホテル・ニュー赤坂」の経営権を掌中にした! 野望に生きる男の栄光と挫折を描く長編企業ピカレスクの傑作!
公開日: 2016/06/25
ライトノベル
 
老年期も愉快・痛快・爽快に生きましょう。定年後は余生!?いいえ、人生に「余り」なんてありません。とはいえ、老年期を迎えると、若いころに比べ、なにかと不安材料が増えてくるもの。では老後を明るく元気に、愉快・痛快・爽快に暮らすには、どんな手立てと心構えが必要?ほんの小さな心がけから始められる健康管理、医者との上手なつき合い方、老年期ならではの心と体の癒し方、暮らしを楽しくする人づき合いなど、医療小説の第一人者がおススメする、老年期の心と体にやさしい‘新老世代’向き、老いの不安解消法。
公開日: 2016/06/03
ライトノベル
 
「つながるバカ」につける薬とはなにか?「自分にとって不要な人間関係ならば、容赦なく縁を切るべし!」──そう断言するネットニュース界の第一人者が、自らの「諦観」の根源を初めてさらけ出した問題作。ネットでもリアルでも、「つながる」ことは本当に幸せなのか? ネット上の豊富な事件簿や自身の壮絶な体験を赤裸々に振り返りつつ、本当に重要な人間関係とはなにかをあらためて問う。SNSを中心にはびこる「絆至上主義」に一石を投じる渾身の社会批評。
公開日: 2016/06/03
ライトノベル
 
第4回創元推理評論賞を受賞。探偵小説研究会会員でもある著者が、史上初の推理小説と言われる『モルグ街の殺人』の著者でもあるアメリカを代表する文豪、エドガー・アラン・ポオの作品に迫る評論!(必要上『モルグ街の殺人』『盗まれた手紙』の犯人やトリックに言及しておりますので、読まれる方はご留意ください)
公開日: 2016/06/03
ライトノベル
 
狂奔の1980年代から30年の小説は、みなが眼を背けてきたはずの、「死」にまみれていた――。まったく新しい視点で現代文学を読み解く、感動的なブックガイド。村上春樹『1Q84』、よしもとばなな『アムリタ』、小川洋子『博士の愛した数式』、綿矢りさ『蹴りたい背中』など、全58作品を解説。人はなぜ小説を書くのか。人はなぜ小説を読むのか。心の深いところが揺さぶられ、とてもよくわかる評論集。
公開日: 2016/05/13
ライトノベル
 
日本と韓国を代表する香辛料、ワサビと唐辛子。この2つの香辛料が人体に及ぼす作用は、実に見事に両国の国民性を物語る。鎮静を促すワサビに対して、興奮状態にさせる唐辛子。本書は、日本と韓国のまったく対照的な特性を、実に様々な角度から鋭く分析、新しい発見に満ちた非常に刺激的な比較文化論である!無益な摩擦の時代を超えて日韓の新世紀はここから始まる。
公開日: 2016/05/07
ライトノベル
 
江戸川乱歩が生み出した、かの名探偵、明智小五郎に関する評論で、第1回創元推理評論賞佳作入賞作。【作者の言葉】「明智小五郎の黄昏」は第1回創元推理評論賞で佳作となったもので、雑誌「創元推理」(1994年・秋号)に掲載されました。e-NOVELS上に転載されるにあたり、あらためて推敲しています。 e-NOVELS版『明智小五郎の黄昏』には、「『D坂の殺人事件』考」と「明智小五郎の黄昏」という2つのヴァージョンが収録されています。前者は後者の旧ヴァージョンです。なぜ2つのヴァージョンが存在するかというと、評論賞の選考会――選考委員は笠井潔さん、巽昌章さん、法月綸太郎さん、戸川安宣さんの四氏――の席で、濤岡寿子さんの応募作「都市への相貌」と私の「『D坂の殺人事件』考」の2本が残された段階で、さらに選考委員からの‘注文’を受けて両者とも改稿し、再選考にかけられた経緯があったためです。改稿に伴って、タイトルも変更した新ヴァージョンが「明智小五郎の黄昏」です。 旧ヴァージョンには「明智犯人説という〈真理〉」と題した一章があり、現在ならば‘後期クイーン的問題’として扱われるテーマにふれています。ここは全体の論旨を考慮してボツにした箇所ですが、後に「麻耶雄嵩論」(『本格ミステリの現在』所収)を書くにあたって、一部日の目を見ています。新ヴァージョンでは明智犯人説を検討する代わりに、乱歩の通俗長篇から明智小五郎像の変遷を辿っています。 評論賞で佳作をいただいた当時は、まだ原稿用紙の桝目をカリカリと埋めていたものです。そのため今回のe-NOVELS版制作にあたっては、小森健太朗さんにOCRで原稿を取り込んでもらう作業をしていただきました。この場を借りて、お礼申し上げます。
公開日: 2016/04/22
ライトノベル
 
「明るい老人の本」大好きな虫採りに明け暮れる解剖学者・養老孟司。古今東西さまざまな「本人」になっていくつもの人生を送るイラストレーター・南伸坊。ともに老人になった二人が、「老人とは何か」「老人はどう生きるべきか」を、科学とユーモアで徹底討論! 病気になったらどうしよう。死んでしまったらどうしよう。暗い気分になってしまうのは、暗い気分になるものしか見ていないからだ。どんなに年を取っても人生を変える発見がある。死んだ後のことは生きている人にまかせよう。人間のことより花鳥風月に目を向けよう。養老孟司のエッセンスと、南伸坊の笑いが炸裂する心が軽くなる対談集。
公開日: 2016/04/21
ライトノベル
 
成長社会に戻ることのないいま、私たちは、そろそろ価値観を転換しなければならないのではないか。あたらしい「この国のかたち」を模索し、私たち日本人のあり方を考察した、これからの日本論!/絶賛の声、続々! 内田樹氏:背筋のきりっと通った「弱国」への軟着陸を提案する’超リアリスト’平田オリザの「立国宣言」。/藻谷浩介氏:避けてきた本質論を突きつけられた。経済や人口に先立つのは、やはり「文化」なのだ。
公開日: 2016/04/13
ライトノベル
 
文芸書史上最速で100万部を突破した村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を、あの文学賞メッタ斬りコンビが2万字で読解を試みた!本読みのエキスパートである2人はいったいこの作品をどう読んだのか?この作品は村上春樹作品の中でどう位置づけられるのか?電子書籍のみの緊急配信。特別付録として「『村上春樹『1Q84』をどう読むか』メッタ斬り!」も収録。
公開日: 2016/04/13
ライトノベル
 
同じ言葉でも誰がどんな状況で語るかで、その意味は異なり、ときに正反対に受け取れる。このラズノグラーシエ=異和こそがドストエフスーを読む鍵となる。登場人物は対話の中で絶えず異和と不協和に晒され、そのダイナミズムが読む者を強烈に惹きつけるのだ。批評家バフチンを起点に、しかし著者単独で小説内部に分け入り、文学的核心を精緻に照射する。ドストエフスキー論史の転換点を成す衝撃的論考。
公開日: 2016/04/08
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〈モナド(個世界)〉の〈ロゴスコード〉が〈モナドロギー〉=〈セカイ系〉となるのに対し、モナド的な探偵小説ははたして成り立つのか? 還元公理によって主体の唯一性を保証する論理観のもとでこそ、唯一の真理を特定する探偵小説が成立する。しかし、現在性を反映した、ループする時間、分岐し複数化する主体のもとで、たったひとつの真理を決定する探偵小説は極めて成立しにくくなっている。〈セカイ系〉的、モナドロギー的な探偵小説ははたして成立するのか、それとも別の探偵小説の形態の可能性はあるのだろうか。現代の最先端のミステリ作品と、分析哲学の様相論理をつきあわせる、スリリングな現代思想的探偵小説論。
公開日: 2016/04/07
ライトノベル
 
損害保険会社に三十年以上勤務し定年退職しましたが、最後の十数年は保険金の不正・不当事故を調査する担当となりました。ほんの一部の契約者が偶然の事故と偽って申告し、実際は保険金詐欺であったり不当に保険金を請求する事件が後を絶たないのが現実。こうした事件について事故の内容を解析して、如何に事故を捏造したのか、故意の事故を立証して保険会社から契約者に対して保険約款上、支払できない旨を伝えたり、状況によっては民事訴訟となり裁判の結果保険金支払いをストップさせますが、こうした経緯について書いたもので、12話の構成となっています。
公開日: 2016/04/06
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「読書人eBOOKS」の第一弾です――。芥川賞選考委員のひとりも、毎回、「週刊読書人」に掲載されるのを楽しみにして待つシリーズ企画。作家・比較文学者の小谷野敦さんと、評論家の栗原裕一郎さんの対談。芥川賞第一四四回(二〇一〇年下期)?第一五〇回(二〇一三年下期)が対象となります。巻頭は朝吹真理子「きことわ」と西村賢太「苦役列車」のダブル受賞の回にはじまります。つづいて田中慎弥「共喰い」、円城塔「道化師の蝶」、鹿島田真希「冥途めぐり」、黒田夏子「abさんご」、藤野可織「爪と目」、小山田浩子「穴」までの受賞作に加えて、全候補作五〇作品以上を徹底討論。いとうせいこう、舞城王太郎、小野正嗣、穂田山洋山、石田千、広小路尚祈、吉井磨弥、戌井昭人、鈴木善徳、山下澄人、北野道夫、高尾長良、鶴川健吉、岩城けい、松波太郎といった候補者の作品を取り上げます。選評についても、詳しく語ります。石原慎太郎が選考委員を辞任したあと、芥川賞選考会はどう変化したのか――。「とんでもない」選評を毎回寄稿するのは誰なのか。 未発表の特別対談も収録。主にここ十年の芥川賞候補作(かつ受賞を逃した作品)から、小谷野・栗原両氏が気になった作品について話をしてもらいました。取り上げられたのは以下の作家。佐川光晴、鷺沢萌、柴崎友香、島本理生、清水博子、中村航、福島次郎、古屋健三、穂田川洋山、前田司郎、吉原清隆、本谷有希子。(「読書人eBOOKS」編集部)
公開日: 2016/03/28
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