第二王子・ケーリッヒとの王位継承戦に勝利した宮廷魔術師・レオン。一時の休息を得た彼は趣味の書物を求め、魔術師ギルド付属図書館へ赴く。そこで書物を巡り、意気投合した炎の魔術師・ナインからとある依頼を受けることに。聞けば、この図書館で多発する魔術書焼失事件の容疑者、としての嫌疑を晴らして欲しいという。レオンは持ち前の知略で真犯人を追い詰めるのだが、意外な事実が発覚し……?さらに、王位継承戦にも不穏な兆候が見え始め、レオンの下に新たな辞令が届く。それは隣国アストリアが誇る最強の「巨人(タイタン)部隊」の掃討命令。援軍を見込めず絶望的な状況下で、彼はある奇策に打って出る。レオンが目を付けたのは’ドオル族’という戦闘民族――王国に住まいながらも、忠誠を誓わない荒くれ者達だった! ドオル族の血を引くメイド・クロエと共に、レオンは彼らを懐柔しようと画策するのだが――!? 最強軍師による暗躍戦記ファンタジー、第2幕!