対グラ・バルカス帝国戦、舞台は陸へ。敵味方の思惑が、入り乱れてゆく 2万km先の遠き隣人を守るため、日本がついに動く。 バルチスタ沖海戦で世界連合艦隊を降し、 勢いを増すグラ・バルカス帝国。 しかしその裏、オタハイト沖、マイカル沖において、 派遣した別働隊がムーと日本の海上戦力によって 完膚なきまでに壊滅させられていた。 だがグラ・バルカス帝国海軍上層部がこの敗戦結果を、 詳細不明を理由に軍中枢や政府上層部に共有していなかった。 レイフォル州の帝国外務省出張所を訪れた日本国外務省の朝田は、 ムーを侵略した場合、全力で撃滅すると警告するが、 帝国外務省の報告も軍部へ適切には伝わらず、 陸軍がムーの都市アルーへの侵攻を開始してしまう。 第二文明圏の空と大地で、破壊と秩序の炎が燃え上がる――