類い稀なる魔法と剣術の才能を持ちながらも、目立ちたくないがために【奴隷商人】として活動を続けるゼオリス。田舎での平穏な暮らし送るという理想とは裏腹に、囚われの身となっていた【聖女】セアを救出し、魔物の大群を退ける活躍をしてしまう。そして、いよいよ開幕する闘技大会。その優勝賞品である’精霊の杖’をパティのために取り戻すべく、ゼオリスは正体を隠し、ゼスと名乗って闘技大会への参加を決意する。しかし、同じく闘技大会に参加する魔王ヴェルラヤに、とある条件を突きつけられる。「我を負かせば我の体を好きにさせてやろうではないか」魅力的ながら、正体がバレる危険性を孕んだ提案に葛藤するゼオリス。そんな中、大会直後には新たな魔王の襲撃までもがあり――!?ドタバタ女難冒険譚、第3幕!!