【ノンフィクション・ドキュメンタリー】タグのライトノベル・小説
かつて、これほどまでに魅力的な男優がいただろうか! あなたは、市川雷蔵を知っていますか? 日本映画の黄金期に、150本以上の映画作品に出演し燦然と輝く足跡を残した俳優、市川雷蔵。それはたとえば『眠狂四郎』『炎上』『忍びの者』『陸軍中野学校』……。37歳で惜しまれながら早世した美貌の俳優は今尚、多くの人の心を捉えて離さない。この本は、文筆家である清野恵里子が市川雷蔵の主演映画、島崎藤村原作の『破戒』を観てよりその魅力にとりつかれ、雷蔵その人の魅力と雷蔵映画を丹念に読み解いたまったく新しい雷蔵論である。きものに造詣が深い著者の審美眼が捉えた雷蔵の衣裳やメイクの話も実に興味深く、思わず引き込まれてしまうおもしろさ。読んだあとは必ず映画が観たくなることうけあいだ。また、映画から特別にキャプチャーした雷蔵の写真は130枚に及び、その掲載写真を見るだけでも楽しめる。従来からのファンは元より、若い世代にも知って欲しい昭和の星の一人である。
小さく、か弱い命を守るために奔走する助産師〈むかえびと〉たちを描く! 有田美歩はキャリア六年目の助産師。勤務先のローズ産婦人科病院は、院長自身の医師としての実力や経営方針にやや問題を抱えているが、この仕事に誇りを持つ先輩や同僚、腕利き医師の存在に支えられ、命に寄り添う仕事に臨んでいる。飛び込み出産、新生児連れ去り、産婦の緊急搬送……一分一秒を争う命の現場で働く「むかえびと」の姿をリアルに描く渾身の医療小説。解説/三浦天紗子 (『闇から届く命』改題)
何かがふっと気になった時、腑に落ちない「何か」を感じた時、生きていくうえで迷った時、その迷いの原因がわからない時、本書が役に立つことでしょう。物事に隠されている真実、普段の意識では見抜けない核心、生きていくために必要な「何か」が、きっと見えてくるはずだ。多岐に渡るテーマを真正面から見据える曽野綾子の目線は、時に辛辣だが、温かであり、力強い。我々の心を励ましてくれるのだ。
さて、晩年とは何歳なのだろうか、という簡単な疑問から始まる。当人にはいつが晩年かわからないからだ。連載当時七十歳代半ばだった著者は、晩年をどう美しく生きるかを、人生の締めくくりとして考え始める。超高齢化社会に加速度的に向かう日本と日本人は様々な問題を抱えている。老後の生活の不安、ひとり残された暮らし方、老いた親のことなど。ボケを防止するという消極的なことではなく、自らを律し(自律)、自ら生活を立て(自立)積極的に老後を生きることを提案する。不幸な家庭と戦争という少女時代、貧しかった世の中、作家として生きることを決め、キリスト教者として「神の存在」を確信し「愛」で自らを見つめる。人みな老いていく中で、どう生きるべきか、どう人生を締めくくるか。本書は考えるきっかけを、心に語りかけてくれる。
こんなすごい科学者がいた!今、私たちは飛行機に乗って安全に世界じゅうを旅することができます。しかし、30年ほど前までは、1年半に1度の割合で墜落事故が起こり、多くの人が命を落としていました。そうした悲劇を食い止め、現代に生きる私たちに空の安全をもたらしたのは、一人の日本人でした。彼の名は藤田哲也。飛行機が墜落する原因となる気象現象「ダウンバースト」を発見し、その後の飛行機の安全対策に大いに貢献した藤田。アメリカで活躍し、日本ではほとんど知られてこなかったこの偉大な科学者の足跡をたどります。2016年5月にNHK総合で放送されたドキュメンタリー「ブレイブ 勇敢なる者 Mr.トルネード?気象学で世界を救った男?」を、ジュニア向けに書籍化。※この作品は一部カラーが含まれます。
15歳で点字を発明した天才の生涯。現在、世界中で広く使われている点字は、今から約190年前にフランスで発明されました。発明者はなんと当時15歳の全盲の少年。その名はルイ・ブライユといいます。彼は5歳の時に全盲となるも、当時としては珍しく盲学校で教育を受けます。在学中に点字を発明し、その後もより使いやすいものにするために改良を続けて、世界中の目の見えない人々に希望の光を与えたのです。しかし、ルイ・ブライユの発明は当初から周囲に受け入れられたものではなく、正式に彼の点字が認められたのは、彼が亡くなった後のことでした。現在はフランスの偉人たちが眠るパンテオンに埋葬されるなど、世界中の人からその功績がたたえられているブライユ。彼の生涯を、わかりやすくお届けします。※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
あの『猫侍』の白猫あなごのデビュー秘話。★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★『猫侍』玉之丞役でおなじみの美猫・あなごはどうして女優猫になったのか?★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★あなごは、誰もが認める‘美人’な白猫。幼なじみのタラオとともに、新しい飼い主探しのため、動物プロダクションに引き取られてきました。やさしいアニマルトレーナーのまゆみさんやモトさんに迎えられますが、臆病なあなごは、環境の変化にとまどい、ケージから出ることさえできません。けれど、ある日、動物プロダクションに、白猫指定のコマーシャルの仕事の依頼がまいこみます。まゆみさんは、あなごに出演してほしいようですが……。さあ、あなご、どうする?※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。※この作品にはカラー写真が含まれます。※対象年齢:中学年から
元風俗嬢の西りさが経験、人脈を生かして現役風俗嬢にインタビューする。業種も年齢もさまざまな8人の女性たち。風俗業界に入った動機や、経験、今後のことを赤裸々に語る。業種も年齢もさまざまだが、動機はやはり経済的なこと。しかし、その裏にはそれまでの人生ドラマや葛藤があった。仕事内容や金銭感覚、将来のこと、好きな男性やお客の好み、珍しい体験など。
文学史に名を刻む、森鴎外、夏目漱石、志賀直哉、芥川龍之介、川端康成、……しかし、そんな「文豪」よりも遙かに「愛されていた作家」たちがいる!菊池幽芳『己が罪』、『乳姉妹』 / 矢野龍渓『経国美談』、『浮城物語』 / 菊亭香水『惨風悲話 世路日記』 / 東海散士『佳人之奇遇』 / 村上浪六『当世五人男』 / 村井弦斎「道楽」シリーズ / 徳冨蘆花『不如帰』 / 桜井忠温『肉弾 旅順実戦記』 / 半井桃水『胡沙吹く風』 / 渡辺霞亭『渦巻』 / 柳川春葉『生さぬ仲』 / 木下尚江『良人の自白』 / 田口掬汀『伯爵夫人』 / 小杉天外『魔風恋風』 / 小栗風葉『青春』 / 島田清次郎『地上』 / 江馬修『受難者』、『山の民』 / 倉田百三『出家とその弟子』 / 奥野他見男『学士様なら娘をやろうか』 / 白井喬二『富士に立つ影』 / 直木三十五『南国太平記』 / 尾崎士郎『人生劇場』 / 小島政二郎『人妻椿』 / 島木健作『生活の探求』 / 豊田正子『綴方教室』 / 火野葦平「兵隊」三部作 / 小川正子『小島の春』 / 大迫倫子『娘時代』 / 岩田豊雄『海軍』 / 石坂洋次郎『青い山脈』 / 田村泰次郎『肉体の門』 / 富島健夫『おさな妻』 / 原田康子『挽歌』 / 源氏鶏太『三等重役』 / 柴田翔『されどわれらが日々――』 / 森村桂『天国にいちばん近い島』 ……など彼らはどうやって人気作家となり、なぜ「忘れられて」しまったのか?明治から昭和までの人気作家たちの悲哀に迫る、もう一つの文学史。
お笑い芸人をやっている理由、それは――。僕――鳴雲俊史は芸歴十年のお笑い芸人だ。芸人の仕事だけでご飯にありつけている状態が続いていたけど、ついに大舞台に立てることが決まった。ピン芸人No.1を決める大会「ピン1グランプリ」の決勝戦まで勝ち残ることができたのだ。だけど、僕の心が歓喜で埋め尽くされることはなかった。妙な縁で同居生活をしている後輩・雫の言葉がどうしても頭から離れないからだ。――「鳴雲さんって何のためにお笑いやっているんですか?」その何気ない問いかけに答えられなかった自分に不甲斐なさを感じる。どうして答えられないのか自分でもわからない……。自分自身が100%納得いく答えを導き出せない限り、僕に栄光が舞い込むはずがないのに。「お笑い芸人」という職業の本気がここに! テレビなどでも活躍中のお笑いコンビ『天津』の向が綴るリアル芸人物語の第4巻!※「ガ報」付き!※ガガガ10周年電子特典!シリーズ既刊すべてのカバーイラスト付き!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
「冒険界に次世代ヒーロー現る」 『謎の独立国家 ソマリランド』の高野秀行氏推薦!笑えて泣ける、衝撃の実話。5ch(旧2ch)やまとめ掲示板で首位独占。渾身のオール書き下ろし&カラー写真も掲載。ホモに脱がされる/ロバに蹴られる/移動式住居は荷車/鳩を盗まれる車衝突で荷車半壊/野犬に囲まれて野宿/警察に拘束される/冒険中断の危機!?――きっかけは、八年前。当時は海外に興味なんてなかったし、危ないというイメージの方が強かった。ところが、突然親友のリッキーがフィリピンへ行ったきり、消息不明に……。そこから始まる、おれの冒険譚。エジプトの砂漠を渡るべく、ラクダ飼いの見習いになったら死にかけたり、モロッコを変態ロバや番犬の子犬、小猫や鳥達と行商したり…。まあ読んでみてくれ!暴れロバ「モカ」に、荷車を引かせ、小猫、犬、鶏たちや黄金の鳩らと、徒歩で1059kmモロッコを横断した実話冒険記。<目次>第一章 行方不明の親友を追ってフィリピンへ第二章 エジプトでラクダ飼いの見習いになったら死にかける第三章 ロバ・犬・猫・鳥たちとモロッコ1059kmの野宿旅(高野秀行氏からの本書担当編集者へのメールから抜粋)―――めちゃくちゃ面白かったです!!この春間豪太郎という人は本当にスゴイですね。これまでにはなかった、全く新しいタイプの冒険家だと思います。人、動物、自然、ITと、あらゆる相手に対応する全天候型の冒険家と言いますか。それに動物への理解と愛情の深さにも驚きます。しかも語学に堪能で文章も上手い。こんな若者がいるんですねえ。
日本人のピアニスト像を決定づけた中村紘子。華やかに輝き続けたピアノの女王は、2016年7月、惜しまれつつ世を去ったのちも圧倒的存在感を放っている。戦後復興を目指すなか最高峰の音楽教育を受け、高度経済成長、空前のピアノブームなど日本の熱いうねりとパラレルに弧を描く人生。賢く、屹立する覚悟をもち、キュートでお茶目、度胸ある美しいひとだった。その生涯と音楽をたどる。当代きっての音楽家たち、調律師、マネージャー、コンクール界のレジェンドなどゆかりの人々によるオン&オフステージの貴重な証言が集まった。頂点を極めた一人の女性の生きかたは、力強く厳しい、愛に満ちたエールである。 【目次】序/第1章 中村紘子のキャリア確立/第2章 時代の流れとともに特別な存在となっていった中村紘子/第3章 中村紘子の音楽/第4章 ピアノ界を牽引、指導する立場となった中村紘子/第5章 中村紘子が育てた日本のピアノ界と今後/おわりに/あとがき/参考文献
『麦と兵隊』の火野葦平は、兵士・報道班員として従軍し、戦地から20数冊の手帖を持ち帰った。戦場は中国大陸・マレー半島・比島・ビルマ・インドに及ぶ。勝ち戦から敗北の撤退戦までが、つぶさに記録されたその膨大な直筆の「従軍手帖」から、本書では「インパール編」6冊をその図版も含め活字化。加えて、同行した画家・向井潤吉のリアルな戦場スケッチも掲載。現役NHKディレクターが詳細に解説する立体構成。 【目次】「従軍手帖」解題 増田周子/凡例/インパール作戦概略図/手帖関連地図(ビルマ地区)/手帖関連地図(雲南・フーコン地区)/インパールへの道 渡辺 考/第1章 日本本土を発つ/第2章 司令部跡を拠点に/第3章 第三三師団拠点のティディムへ/第4章 最前線・インパールへの思い/第5章 画伯・向井潤吉との冒険行/第6章 白骨街道撤退/第7章 菊兵団が奮戦する雲南前線へ/第8章 帰国/もうひとりの主役 渡辺 考/解説 増田周子/資料編―手帖巻末控/インパール作戦「従軍手帖」関連年表/火野葦平年譜 増田周子/あとがき 玉井史太郎
最初の入門にしくじって、出戻りから、春風亭柳朝の落語家人生ははじまった。気っ風うが良くて喧嘩っ早い、そのうえ野暮が大嫌い。おまけに酒と博奕には目がなくて、女も好きの道楽三昧。しかし、落語のセンスは抜群で、やがて、立川談志・三遊亭円楽・古今亭志ん朝に並ぶ四天王の一角を担うようになったのだった……。粋を貫きとおした、これぞ江戸っ子芸人の破天荒な生涯を描く。
何かしろ、何ができる? ――愛着ある街の悲報に接して、作家は現地に駆け付けた。バイクに跨がり、水、下着、化粧品などを直接手渡す。そして見えてきたのは、マスコミや企業の偽善、被災者の心を汲みとれない知事や市長の体温の低さだった。その後もテント村や仮設住宅に通い続けて、何ひとつ震災前と変わらぬまま封印されてゆく現代日本の病巣までを焙り出し、作家から長野県知事へ転身させた根本的動機となる経験の、渾身のレポート。
国語の統一こそ一国の独立の標識なのだ。日本が近代国家となるためにも、一日も早くこの辞書を完成しなければならぬ……。子を失い、妻に先立たれながら、17年間を費し、遂に明治24年、大槻文彦はわが国初の近代的国語辞書『言海』を完成させた。〈近代国家・日本〉の確立に献身した一人の明治人の姿を、激動の時代に重ね合せて感動的に描き出す。大佛次郎賞・亀井勝一郎賞受賞。
升田幸三、大山康晴両巨星の死、米長邦雄の50歳にしての名人位獲得劇、そして羽生名人の誕生など、’90年から’94年にかけての激動の将棋界をつぶさに実況中継する。歴史に残る数々の名勝負に留まらず、「恐がられるようでなければ勝負に勝てない」「弱みを握られたらお終い」ほか、興味深い盤外勝負も満載。一般の社会以上に人間くさい天才棋士たちの、知られざる日常を軽妙に映し出す。
フルトヴェングラーからアバドまで、20世紀の名指揮者28人をとりあげ、それぞれの演奏の魅力と特質を論じる。実演やレコードによって具体的に音楽の本質を浮き彫りにしながら、人間性そのものにまで迫る本格的指揮者論。単なる演奏評の枠を突き破って音楽の世界の深奥をさし示したこれらの批評は、日本人によって書かれた指揮者論の頂点と言えよう。
人は「たかが野球」と言うかも知れない、だが僕にとっては「されど野球」だった――。かくも騒がれたあの「空白の一日」とは何だったのか。ユニークな父のこと、今も記憶に残るマウンドでの一球、そしてわが家族のこと……。不世出の投手江川卓が、その半生、短くも波瀾に満ちた九年のプロ野球生活を、華やかなスポットライトの届かなかった部分まで余すところなく語る。
牛乳屋版・人生劇場!! 武士からトラバーユした初代。和田の娘に一目惚れ!の堅実な2代目。呑気な長男と、働き者の娘婿、どちらが家業を? 押し寄せる時代の波と格闘した3代目。今では当たり前に飲まれている牛乳が「薬」から「毎朝一杯!」になるまでの和田家4代の涙と笑いの物語。
神代の昔より、日本には凄まじく強い格闘家たちがいた。建御雷神、当麻蹶速、海恒世、合沢弥五郎……。格闘技を熱烈に愛する著者が史書をひもとき、いにしえの激闘に思いを馳せる。時には壮絶な闘いに身震いし、時には試合を極めた必殺技を大胆推理する。現代の格闘家の話題をはじめとした愉快な脱線話も満載。ただひたすらパワーを追求した英雄たちの歴史絵巻、ここに開幕――。
焦らずに時を待って大事を成し遂げた男たち、出世を急ぐあまりに自ら敗北を招いた男たち――。山陽鉄道社長の椅子よりも、建築事務所主任を選んだ後の宰相・高橋是清をはじめ、さまざまな実例によって、男の身の処し方を問い、現代のビジネスマンに要求されている真の能力について語る。現代の混迷した状況を乗り切るために、何に学ぶべきかを示した読書論・人物論70編を収録。
「バットは両腕の延長、だから執念さえあれば折れるはずがない」(長島茂雄)「あの挫折があったからこそ、三冠王になれた」(落合博満)「やられたら次にやりかえす。これが3番打者の極意だ」(秋山幸二)「相撲はイメージで取ります」(舞の海)「人生、楽ありゃ、苦もあるさあ」(武豊)。時代を超え、歳月をのりこえて、本当の言葉は胸の中に熱い感動を運んでくる。プロフェッショナル71人が勝負の世界の奥深さを語る名語録。
・「中国産」が「イタリア産」になる流通の謎・「添加物69%」の現場・腐ったトマトの再商品化「ブラック・インク」とはすべてはトマト缶をめぐる真実だ。…それでもトマト缶を買いますか?トマトは170カ国で生産され、トマト加工業界の年間売上高は100億ドルにのぼる。だがトマト缶がどのように生産・加工されているかはほとんど知られていない。中国、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカを舞台に、業界のトップ経営者から生産者、労働者までトマト加工産業に関わる人々に徹底取材。世界中で行われている産地偽装、大量の添加物や劣化した原料による健康被害、奴隷的に働かされる労働者などさまざまな問題を暴く。世界中で身近な食品であるトマト缶の生産と流通の裏側を初めて明らかにし、フランスでも話題沸騰の、衝撃的ノンフィクション。
東京下町の救命救急センター。突発・不測に発症した外傷や疾病の患者を収容、適切な治療を施し救命するのはもちろん、元の健康状態に回復させ、社会復帰を目指す救急医療が行われている。無理心中、虐待、老親へのDVなど、様々な事情の患者を救うべく、最善を尽くす医師達。その現場から超高齢化社会の日本の現実が浮き彫りに……。長く生死の境を見てきた現役医師が描く、命を巡るシビアな人間ドラマ。
〈俺こそ被害者では……〉。生保会社職員の福田は競艇・競輪に狂ってサラ金の借金総額五百万。利息が月二十万弱。体に銅線巻いて感電死を試したが失敗した。群馬銀行集金係を殴殺し、ボイラー室の重油タンクに沈める。その妻は夫への拐取疑惑の眼にさらされ自殺。殴殺死体の発見はその後だった(第一話)。ラブホテル連続殺人、離農農家主婦の夫殺害、殺人など二十七件重ねた消防士など1980年代の事件帖七篇。
昭和35年、夜桜銀次が博多駅に降りたった。地元ヤクザを挑発し、紛争を起す、いわゆる鉄砲玉だった。予定どおり銀次は殺され、戦争が起き、山口組は九州を制覇した。同様のやり方で山口組は山陽、北陸、名古屋、北海道と進出し、いよいよ関東ヤクザがその前面にあらわれてきた。田岡一雄の眼はまっすぐに東京に向けられていた。妥協と懐柔、恫喝と征服で暗黒世界の頂点に立った男を描く衝撃の書!
時代がスーファミに追いついた!!「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」発売を記念して、クソゲーハンターがスーファミハンターにジョブチェンジ!!90年代を彩ったスーファミの名作・迷作・怪作を渾身レビュー!!さらに「ゲーム和尚」こと、いたのくまんぼう氏が、その原点であるチュンソフトとスーファミ時代を語る!!「チュンソフトに入社するとき、中村光一さんに面接していただいたんです。憧れのスタープログラマーでしたから『ナマ光一、こんな顔なんやあ』って」「『風来のシレン』のオープニングがボツになったんですよ。それに我慢できなくて社長室に行ったら、中村社長が振り向いて『来ると思っていたよ』って(笑)」「いまの僕がゲームを作って生きていられるのも、チュンソフトのおかげだと思っています」そしてシリーズ初の超目玉企画!!大人気ゲームバラエティ番組『ゲームセンターCX』とのコラボが実現!!7月29日「ゲームセンターCX夏祭り in 浅草花やしき」を独占取材!!豪雨の「浅草・花やしき」で有野課長は奇跡を起こせたか!?制作2年!! シリーズ累計30万部の大ヒットシリーズ最新巻にして決定版!! もちろんオール書き下ろしの永久保存版!!ゲームのふるさとで僕たちを待ってくれているスーファミと出会い直すチャンス、それに乗り遅れるな!!
小学館電子全集ビッグバンキャンペーン特別限定版。小説家・開高健の代表作と名高い、 闇三部作から『夏の闇』、遺作となった『珠玉』から「掌のなかの海」、ジャーナリストとしての開高健では『ベトナム戦記』、釣り人・開高健の中から『私の釣魚大全』などのお試しできるページを大増量!そのほか、『面白半分』三編集長 吉行淳之介・野坂昭如・開高健座談会―前編を全文、『夏の闇』校正入り生原稿や『夏の闇』構成メモ、開高健記念館に保存されているワインコレクションなど、貴重な付録も満載。
91歳の誕生日を前にして、長年付き添ってくれた寂庵のスタッフたちが一斉に辞めることになった。最年少、24歳のモナを除いて。好きな仕事に専念してほしいとの心遣いからだった。出家以来40年ぶりの革命で、モナと二人の新しい生活に入る。「毎日が死に支度」と思い定めて、この小説の連載も開始した。