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【歴史・時代劇・戦記】タグのライトノベル・小説

時代小説の名手・諸田玲子が、浮世絵の名作に材を取って、紡いだ極上の短篇七本。安藤広重「目黒太鼓橋夕日の岡」歌川国政「五代目市川團十郎の暫」歌川国貞「集女八景 粛湘夜雨」鈴木春信「縁先物語」葛飾北斎「百物語 さらやしき」喜多川歌麿「深く忍恋」東洲斎写楽「二世市川高麗蔵の亀屋忠兵衛と中山富三郎の梅川」七つの名作から生まれた物語は、男女の喜怒哀楽の表情を濃密に描いた感動作となっている。表紙を飾る鈴木春信の「縁先物語」から生まれた物語は、かつて美童と騒がれた男の封印した過去を描いている。萩の花咲く軒先で笑いさざめく女が二人。美少女と乳母。少年は若さゆえの無分別からある愚行に及んでしまう。(「縁先物語」)喜多川歌麿の「深く忍恋」をモチーフとした作品の主人公は、過去を捨て船宿の女将となっていた恋多き女「おりき」。大切な人とは、二度と逢わないつもりだった。遠くから、ひそかに想いつづけようと決めていたが、その想い人が、命の危機に瀕していると知ったとき、女の胸の奥、秘めた想いが動き出す。(「深く忍恋」)浮世絵の名作と、時代小説の名手の競演は、人生には、失って初めて気が付く幸せがあることを教えてくれる。
公開日: 2020/12/11
ライトノベル
 
【書籍説明】織田信長は足利義昭を将軍に奉じて、天下一統の道を邁進していた。しかし、将軍復権と足利幕府再開を目指す足利義昭との間に生じた溝は、深まるばかりだった。足利義昭は各地の有力大名に御内書を送り、信長追討を下知した。宗教勢力まで抱き込み、信長包囲網を構築する。信長は信頼する義弟浅井長政に裏切られ、生命さえ危うくなる。浅井・朝倉軍に加え、一向宗信徒や比叡山延暦寺まで信長に敵対した。ついには、武田信玄が信長討伐の進撃を開始した。信長は絶体絶命の危機に陥る。しかし、信長は、強い意志の力と女軍師濃姫や明智光秀・徳川家康・木下(羽柴)秀吉の働きにより、危機を乗り越えて新しい世の礎を築く。一方、足利義昭・浅井長政・朝倉義景は天下取りの好機を目前にしながら掴むことができず、滅亡への一途をたどる。信長は浅井長政の裏切りが許せない。その激しい怒りに乗じて、木下秀吉は出世の機会を作りだし、ついに小谷城を落として浅井領を手に入れる。
公開日: 2020/12/11
ライトノベル
 
なぜ古代の日朝関係碑文が改ざんされたのか? 隠された狙いと作りかえの真相を明かす。参謀本部が加えた碑文改竄の狙いは何か? ――「謎の四世紀」といわれる日本古代史にあって、「任那日本府」の存在を裏づける不可欠な資料が、好太王碑であった。ヤマト政権の成立と統一の時期を論ずる根拠として利用され、教科書にまで登場している。しかし、そこには意図した歴史の作りかえがなされていた。なぜ、古代の日朝関係碑文が改竄されたのか。多年の研究から決定的な真相を明かす。
公開日: 2020/12/11
ライトノベル
 
登場人物の履歴作成法、年表の作り方、間違いやすい「暦法」「不定時法」の解説等、時代小説執筆の最新の舞台裏がすべて分かる!作家志望者はじめ、時代小説をより楽しみたい方、必読の書!
公開日: 2020/12/11
ライトノベル
 
安芸の小豪族から身を起こし、一代で中国十カ国の大大名となった謀将・毛利元就。彼には、「毛利の両川」として彼の死後も毛利宗家を支え続けた二人の優れた息子があった。吉川元春と小早川隆景。とくに三男・小早川隆景は、長く元就の孫の輝元を補佐し、豊臣政権のなかで毛利家の地位を磐石なものに押し上げていった。本書は、豊臣秀吉も絶大な信頼を寄せた名将・小早川隆景の堂々たる活躍を描いた長編小説である。父・元就に従って戦塵に生きた青年武将時代から、羽柴秀吉の毛利攻めに冷静に対処、時勢を見誤らずに無事講和を結ぶ壮年期の隆景。やがて秀吉の知遇を得るや、四国攻め、九州攻め、文禄の役と戦功を重ねていく。そして晩年……秀吉の甥であり、のちに関ヶ原の寝返り劇の主役となる金吾中納言秀秋が毛利家の養子になる危険を察した隆景は、秀秋を自らの養子に願い出る苦渋の決断を下す。無私の心に徹し、自らの宿命に殉じた男のさわやかな生涯!
公開日: 2020/12/11
ライトノベル
 
司馬遼太郎著『坂の上の雲』の3人の主人公の1人であり、ビジネスマンを中心に多くのファンを持つ明治陸軍の名将・秋山好古。しかし彼の一生を詳細に追った評伝小説は、これまであまり書かれていない。本書は、手練の作家が様々な資料を駆使しつつ、「日本騎兵の父」と称えられた伝説の将軍の生涯を、正面から描ききっている。伊予松山藩士の家に生まれた好古は、貧しさから軍人の道を選び、創設まもない陸軍士官学校で「騎兵科」に進んだ。「騎兵」という兵種は、当然ながら従来の日本には存在しない。フランス留学を経て研究を重ねた好古は、日清戦争では自ら訓練した騎兵隊を率いて従軍。やがて日露戦争の火蓋が切られると、寡兵をもってロシアの大騎兵団を防ぎ、戦史を飾る激戦を繰り広げることになる。豪胆にして細心、戦場ではつねに前線に立ち、部下を思いやる心を忘れなかった指揮官。その人間的魅力を余すところなく描いた、著者渾身の力作小説である。
公開日: 2020/12/11
ライトノベル
 
才気ほとばしる言動で頭角を現した乱丸は、織田家の出頭人のひとり惟任日向守光秀の裡に兆した翳りに気づいた。光秀と暗躍するイエズス会の動向を、安土城下屈指の女郎屋を営む謎の女キリシタン・アンナに探らせるが、彼女に思いをかけてもいた。もとより信長への忠誠の絆とアンナへの思いは比べるべくものではなかったが、運命の日の朝、乱丸は自らの存念を問われることになる……。【目次】第十六章 粛正第十七章 武家の左義長第十八章 予兆第十九章 陰陽家の神第二十章 箒掃剣第二十一章 誅殺第二十二章 覇者の送り火第二十三章 赤い風花第二十四章 那古野崩れ第二十五章 帰郷第二十六章 東海道遊覧第二十七章 三職推認第二十八章 嵐雲、迫る第二十九章 日輪を食らう第三十章 風、死す解説 細谷正充
公開日: 2020/12/10
ライトノベル
 
将軍家斉の治世。江戸城本丸で執り行われた大評定で、相模国にある町の自治により営まれる竜宮町に謀叛の動きがあると報告された。大目付の大河内右京は、この件に元加賀藩士の筒井権兵衛が関わっていることを知る。彼は昌平坂学問所で一緒に学んだが、御政道批判したため、流罪になったはずだった。老中から、竜宮町を潰せと命ぜられた右京だったが、謀叛に疑問を持ち、町に潜入し、調べてみることに……。将軍にも意見し、’かみなり旗本’の異名で知られる大河内政盛。その息子で、一見腑抜けて見えるため、ひょうたんと呼ばれる右京。そして、右京の息子の徳馬。大河内家三代が悪を断つ!人気シリーズ、新章開幕!!第一話 百万石の陰謀第二話 竜宮の城第三話 江戸四宿封鎖第四話 決戦江戸城
公開日: 2020/12/10
ライトノベル
 
後漢という時代は、ひとの美質のなかで、「孝心(親孝行)」を至上とした。能力よりも徳を重視し、頭脳よりも心を尊重する国家がつくられた。184年に始まった「黄巾の乱」により、王朝の礎が揺らぐ中、後漢の理想を体現する名臣たちが輩出する。大将軍の何進、劉備の師である盧植、曹操を支えた荀イクなど7人を描く、宮城谷昌光の「三国志」シリーズ。解説・湯川豊目次何進(かしん)朱儁(しゅしゅん)王允(おういん)慮植(ろしょく)孔融(こうゆう)皇甫嵩(こうほすう)荀イク(じゅんいく)※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
公開日: 2020/12/10
ライトノベル
 
獣頭アルファの王が支配するバシュロ王国。年老いず何代もの王に仕える異端のオメガであるリュリュは、王子ラウールの守り役でありながら、現国王に淫らなオメガの身を嬲られる快楽から逃れられずにいた。だが、成人を迎えたラウールに召された閨で「俺が王になりお前を王妃にする」と思いを告げられ、彼の楔からほとばしる熱を最奥で受ける喜びを知ったリュリュは、ラウールの未来を案じ王宮を去る決意をする。自分に宿る新しい命に気が付かず…!?
公開日: 2020/12/10
ライトノベル
 
富士山の噴火で人心が乱れる江戸で、猿の儀介という盗賊が跳梁していた。儀介一味は悪名高い商家に忍び込んでは貧しき長屋に小判をばらまく義賊として名を馳せていた。そんな中、用心棒としてある商家に雇われた直之進は夜半に忍び込んできた賊を迎えうつが、あと一歩のところで取り逃してしまう。書き下ろしシリーズ第四十七弾。
公開日: 2020/12/09
ライトノベル
 
華町源九郎が暮らす伝兵衛店から、幼い娘ふたりが何者かによってかどわかされた。悲嘆に暮れる娘の両親から依頼を受けた源九郎が調べを進めるうち、朧げに明らかになるのは攫った娘を苦界に沈める黒幕の存在。弱きものを食い物にする悪逆非道を、決して許してはならぬ。子を奪われた親の切なる願いを背負って、はぐれ長屋の用心棒たちが立ち上がる。大人気時代小説シリーズ、偉業到達の第五十弾!
公開日: 2020/12/09
ライトノベル
 
春たけなわの深川、永代寺。隠密の楢林雪乃は浪人どもに絡まれた若侍を助けた折、母の形見の簪をなくしてしまう。悲しみを隠して兇状持ちを追う雪乃のもとに、まさに探りを入れている矢田藩の老臣が訪ねてくる。なんと、若侍はお忍び中の殿様で、雪乃に一目惚れしたというのだ。そしてもうひとり、雪乃に恋焦がれる八丁堀同心・八尾半四郎も、人生の岐路に立っていた。江戸の情緒と男女の切なさに酔いしれ泣ける傑作新装版、第十弾。
公開日: 2020/12/09
ライトノベル
 
麹町の路地裏でささやかな居酒屋を営む八雲兼四郎。その裏の姿は町方の手の届かぬ悪を密かに討つ影役目’浪人奉行″であった。ある日、兼四郎のもとに八王子に凶悪な道場破りが出没したという噂が届く。かの地には剣友である倉持春之助が道場を構えている。春之助の妻子の死に負い目を感じている兼四郎は、友を救わんと単身八王子に向かい、そこで凄絶な光景を目にする。大人気シリーズ第十弾!
公開日: 2020/12/09
ライトノベル
 
反・松平定信ということで急接近した尾張徳川家一門と将軍付御年寄・滝川。滝川に気に入られた正紀は、彼女の拝領町屋の立て直しを命じられる。これまで以上の利益が出れば、滝川と高岡藩で折半という好条件に張り切る正紀だったが……。好評・書き下ろし時代小説、第15弾!
公開日: 2020/12/09
ライトノベル
 
研ぎ師・荒金菊之助の長屋に訳ありそうな老齢の武士が引っ越してきた。従兄弟で南町奉行所臨時廻り同心の横山秀蔵から飲み屋の女将殺しの探索を頼まれ動きだした菊之助は、その武士に殺しの嫌疑がかかっていることを知る。武士は本当に女将殺しの下手人なのか――。お人好しで直心影流の遣い手、荒金菊之助が活躍する稲葉稔の原点シリーズ決定版、度肝を抜くラストが待つ第八弾。
公開日: 2020/12/09
ライトノベル
 
新井白石から「大奥を跪せよ」と命じられた勘定吟味役水城聡四郎だが、絵島事件の衝撃を受け、大奥の調べは引き延ばされた。そんな折、幼き将軍徳川家継が体調を崩し、水面下での権力闘争が幕を開け、将軍位を狙う輩が蠢き始めた。そして、江戸城に不審な刺客が現れる――。聡四郎は、頑是なき家継を守ることができるのか。聡四郎シリーズの「原点」決定版、熱き血潮たぎる感動の最終巻。
公開日: 2020/12/09
ライトノベル
 
秀吉は暗躍するイエズス会を通じ、光秀の裏切りを事前に知っていた。盟友信長を亡くした家康は、逆臣に戦いを挑むことを決意する。弔い合戦としてまず北条勢を撃退した後、いよいよ秀吉と対峙する――。この戦いは欣求浄土へ向けた最初の挑戦である。最新史料をもとに家康の生き様を描いた戦国大河シリーズ「信長編」全六冊堂々完結!!
公開日: 2020/12/09
ライトノベル
 
鋳掛屋の巳之助は世話になっている御家人の妻の噂を耳にする。二枚目の男ばかりを揃え、女の弱みを握って金を巻き上げている祈祷団に籠絡されているらしい。祈祷団には巳之助とかつて手を組んだ浪人の九郎兵衛も目を付けていた。二人が真相を探ると、勘定方の役人も絡む悪行が浮かび上がり......。不遇の男たちが江戸の闇を暴く爽快な時代小説。
公開日: 2020/12/09
ライトノベル
 
医者の泰山が、ある朝、小烏神社の竜晴を訪ねると、鳥居の下に無残な蝶の死骸が置かれていた。気にする素振りもない竜晴だったが、翌朝も同じ場所に蝶の骸があり、誰の仕業か見張ることに。そこに姿を現したのは、葵の花を手にした美しい娘だった。蝶については何も知らないと言うが......。花に隠された想いは、女の恋心か、それとも野心か。
公開日: 2020/12/09
ライトノベル
 
彦次の暮らす長屋に二人の男が越してきた。兄弟という触れ込みだが、まったく似ておらず、その粗暴な言動に住人たちは不安を募らせる。折しも長屋の斜向かいに建つ空き家が取り壊されるという噂が。跡地はどうなる?新たな住人と何か関わりが?彦次は玄沢を相棒に探索を始めるが、それを尻目に魔の手が長屋仲間に迫っていた。白熱の第四弾!
公開日: 2020/12/09
ライトノベル
 
浅野内匠頭が吉良上野介を襲い切腹。赤穂浪士らは復讐を誓う。ところが、吉良が急死してしまい、家臣らはたまたま金の無心にきていた亡き主人の弟を替え玉にすることに。一方、赤穂の大石も本音を言えば、勝手に死んだ主君の為に討ち入りなんてしたくない。だが、世間がそれを許さない。偽者の吉良と不忠の大石が繰り広げる笑って泣ける忠臣蔵。
公開日: 2020/12/09
ライトノベル
 
北森下町にある長屋の大家の娘・お美羽は容姿端麗でしっかり者だが、勝ち気すぎる性格もあって二十一歳で独り身。父親に代わり、店賃を取り立てて、住人の世話をしている。ある日、小間物屋の悪い噂を耳にした。白黒つけなければ気がすまないお美羽は、密かに恋心を寄せる浪人の山際と手を組み、真相を探っていくが……。痛快な時代ミステリー!
公開日: 2020/12/09
ライトノベル
 
「気張ってやらせていただきます」。江戸のおもだった菓子屋四軒を集めての腕くらべ。かつて修業した花月堂の代わりに出る、谷中の新参者 ・はつねやの音松。対する 老舗は江戸じゅうに名がとどろく麹町・鶴亀堂、浅草・紅梅屋、それに日頃から音松に意地悪する同じ谷中の伊勢屋だった。音松の初戦の相手は伊勢屋。決戦の行方と、果てに起きた事件とは?
公開日: 2020/12/09
ライトノベル
 
奉行所の杜撰な探索が、親子の悲劇を生んだか……。江戸に蔓延る悪を、秋山久蔵が斬る!!きぬという年増の女が、一膳飯屋の老主人を人質にし、立て籠もりを行なった。報せを聞いた秋山久蔵は、早速現場に駆け付ける。女の要求は、先日落着した高利貸し徳兵衛と妾殺しの一件を調べ直して欲しいというものだった。その要求に対し久蔵は、不審な点を感じる……。事件の裏に潜む女の悲しき計画とは?人気シリーズ第九弾!
公開日: 2020/12/08
ライトノベル
 
人情と道理で真実を導き、悪を成敗する!「拙者が斬った。相違ない」駆けつけた公儀徒目付の望月丈ノ介に、道場主の大瀬良玄蕃が淡々と答えた。倒れているのは、師範代の安井勘兵衛と門人筆頭の小川庄助だった。大瀬良によれば、道場改築後、門戸を広げるべきと主張する安井と、少数精鋭を貫くべきと譲らない小川が言い争いとなり、逆上した安井が小川を斬り捨て、さらに己にまで刃を向けてきたという。そこで大瀬良は止むを得ず、安井を斬ったのだった――。安井は大番組頭を辞してまで、道場創立に尽力。また、大瀬良の妹である美和を嫁に迎えている。一方の小川は、三十俵二人扶持の御家人で、剣の求道者のようであったらしい。検分を終えた丈ノ介は、さっそく相棒の福原伊織に報告したのはいいが、「大瀬良の話を鵜呑みにしただけだ」と辛辣な言葉を投げかけられてしまう……。御前試合で五連覇を達成し、天下無双と称賛された大瀬良をどのように裁くのか? 情に厚い剣術遣いと、抜群の知恵をもつ甘味好きの二人組が難事件を快刀乱麻する、書き下ろし時代小説!
公開日: 2020/12/08
ライトノベル
 
行間から血の匂いが立ち上ってくるかのような迫力。応仁の乱を描いた小説中の最高峰だ。――田中芳樹応仁の乱――それは地獄の戦さだった。かつて栄華を誇った都は燃え落ち、縦横に走る塹壕に切り刻まれ、泥と屍に覆いつくされた。連なる屋敷は高い土壁に守られて砦と化して、中枢は地下の壕内に設けられた。日が沈めば夜襲が行なわれ、矢が飛び交い、兵どもは無造作に殺されてゆく。そこにあったのはあたかも近代戦争のごとき総力戦、終わりの見えぬ中で人間がひたすら消費されてゆく戦だった。行軍中に東軍・細川勝元が拾った瀕死の男。額に「犬」の文字の刻まれた男は、西軍の山名宗全に虐殺された集落の生き残りだった。男は宗全への憎悪を胸に、地獄の戦場に血路を切り開く。しかし敵方には中国渡りの最新兵器たる投石器を駆使する軍師がおり、苦戦を強いられる。一方、この大戦さの中にあって、これを収拾しようという姿勢もみせぬ将軍・足利義政の妻・日野富子は、渇いた心の救いを希い、戦火のなかを蓮如に面会すべく動き出そうとしていた。京を灰燼に帰した応仁の乱とはいかなる戦争であったのか。その血みどろの風景を壮絶に描きつくす書き下ろし歴史伝奇小説。
公開日: 2020/12/08
ライトノベル
 
赤穂浪士・大石内蔵助の妻、りく。忠臣として語り続けられる大石内蔵助ではなく、その妻にスポットライトを当てた、影の「忠臣蔵」。討ち入り後、りくは遺児となった大三郎とともに生きるが、その生涯は哀しいものだった。赤穂に嫁ぎ、夫を支え、そして夫亡き後は忠臣たちの遺族のもとをまわるなど、最期まで武士の妻であった。そんなりくの人生を平岩弓枝が鮮やかに描き出した傑作長編。涙なくしては読めません。第25回吉川英治文学賞受賞作。※この電子書籍は1990年に新潮社より刊行され、文藝春秋より2020年12月に刊行した文庫版を底本としています。
公開日: 2020/12/08
ライトノベル
 
第3代・氏康は民政面でも敏腕を振るい、伊豆・相模・武蔵・上野4カ国を支配し、北条氏の全盛期を築いた。そして第4代・氏政の治世には最大240万石の領地を保有し、東国に覇を唱える。しかし第5代・氏直の時、豊臣秀吉による小田原征伐が始まった……。
公開日: 2020/12/07
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世界2000万部の突破の第ベストセラー『大聖堂』の正統なる続編!著者 ケン・フォレットの最高傑作! と翻訳者が絶賛する究極の歴史大河ロマン※このコンテンツは、扶桑社刊「火の柱(上)」「火の柱(中)」「火の柱(下)」(ケン・フォレット[著] 戸田裕之[訳])の合本版です。【あらすじ】16世紀中葉のイングランド。大聖堂を擁する河畔の商業都市キングズブリッジで貿易を営むウィラード家は、カトリックでありながらもプロテスタントに対しても寛容な家柄だった。一方、商売敵でもあるフィッツジェラルド家は頑ななカトリックで、両家の仲は決していいとは言えなかった。ネッド・ウィラードとマージェリー・フィッツジェラルドは恋仲だったが、彼女の両親の反対にあって引き裂かれる。失意のネッドはサー・セシルを頼ってエリザベス・チューダーの下で仕事をするようになるが…エリザベス・チューダーは、メアリー・ステュアートとイングランドの王位をめぐって争っている最中だった。その争いは次第に暴力的な傾向を帯びて、ついにはフランス、スペインをも巻き込む宗教戦争へと突入していく。英仏宗教戦争、激動の16世紀。争う、エリザベスとメアリー・ステュアート。二人の女王とともに運命に翻弄される市井の民の運命は?圧倒的な筆力と、波瀾万丈の展開。大ベストセラー『大聖堂』『大聖堂-果てしなき世界』につづく、キングズブリッジ・シリーズ最新作!
公開日: 2020/12/04
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