突然変異でアルファからオメガになった元騎士のアレクの嫁ぎ先は、古くから犬猿の仲であったミアラルド王国の長、セオドリック王の妃だった。実は一目惚れだったと打ち明けるセオドリック王は、驚きの変貌ぶりで甘く優しくアレクを溺愛してくる。それでも、『たまには珍味が食べたくて、とりあえず手を出したのだろう』とばかり思っていたのに。「最後まではしない」というのでキスを受け入れた矢先、突然の発情期をもよおしてしまい、セオドリック王に抱かれに抱かれ……。どこまでも一途で妃思いのセオドリック王に、愛され愛でられ、かわいがられ。やがてアレク自身も、セオドリック王の深い想いに絆されていく。仲睦まじい二人にひたすら眼福の、たっぷり愛のつまったお話。