何事にも積極的でない性格のせいで、出会いのない五年が過ぎてしまった。もうじき、二十八歳になってしまうと焦る桐谷舞《きりたにまい》は一大決心をした。──婚活のためにイケメン社員のいる会社へ転職しよう。同僚で、隣の席の中村礼子《なかむられいこ》のお陰で、イケメン社員のいる会社に転職できた。そこで、舞の担当上司はまだ三十歳になったばかりなのに、業績優秀で役員候補になっている織田名月《おだめいげつ》係長だ。背が高く福山雅治似の礼子さん一押しのイケメン。その憧れの上司と高級料亭でバイブ責めの入社歓迎会が……「バイブは当然初めてだよな」「えっ、はっ、はっ、はーいっ!」「凄く気持ちがいいだろう」「はっ、はっ、はーいっ!」絶妙な振動は快感に火がつき始めた真珠玉を燃え上がらせる。身を焦がすほどの快感の焔が激しく渦を巻いて、舞の身体を熱くした。素肌に汗が滲み、布団を濡らす。織田係長の視線に舞の秘所がさらされながらバイブを宛がわれていると思うと、大切な部分から溢れ出た愛液を弾くバイブの振動が厭らしくグチュグチュと音を立てる。シリコンの柔らかい感触のバイブの先端がまんべんなく割れ目の中心部分を弄繰り回す。女の感じると箇所を熟知している動きは舞をさらに官能の渦に陥れてしまう。