密かにはぐくんできた恋に、切ない試練が降りかかる……。かつて婚約者に裏切られてぼろぼろになったビバリーにとって、フロリダの小さな町で宿を営むことが心のよりどころだった。きれいな花が咲く庭の手入れや、おいしいお菓子作りなど、みんなの喜ぶ顔が見たくて一生懸命にお客さんをもてなしてきた。ときどきオーナーのエリックとも楽しい時間を過ごし、いつしか彼と言葉を交わすだけで幸せを感じるようになっていた。そんなある日、宿にどこぞの悪漢が押し入り、事件を知ったエリックが遠くから駆けつけてくれた。ビバリーは彼の優しい瞳と言葉に安心し、さらに恋心を募らせた――じつは彼が、けがれなき彼女が恋すべきでない相手とも知らずに。■ベティ・ニールズを彷彿とさせる穏やかな作風で人気の北米ベストセラー作家による、読めば心癒されるあたたかなロマンスをお届けします。ビバリーがひどく純情だと思うときにエリックが見せる、うぶな女性を密かに愛でる大人の男性の表情にご注目ください!