◆ふらんす堂電子書籍1000円シリーズ◆ふらんす堂叢書 俳句シリーズ1身に入みて未来を拓く覚悟かな忙しさ等を口実に延び延びになっていたところが、考えてみれば平成二十五年十月二十七日に俳誌「ホトトギス」主宰に就任してから初めての句集ということになり、その点ではひとつの節目ではないかと思う。(あとがきより)◆自選十句初鴉孤高飼犬孤独かな初暦捲れば心竹の叫び指揮棒の先より生るる音ぬくし鎌倉の風に触れたるより虚子忌八方に清水放ちて富士の黙黒く来て青く去りゆく揚羽蝶戦艦の生れしドック小鳥来る四十六サンチ砲不知火に吼ゆ松葉蟹因幡の風に糶られゆく雪女ワインに溶けてゆきにけり