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ライトノベル・小説

東京の片隅にある、昔ながらの風情を残す商店街。そこで、亡くなった両親から継いだ喫茶店を営む竹内秋人は、幼い弟妹と共に穏やかな日々をおくっていた。そんなある日、秋人たちのもとに商店街の再開発を提案する春日井が現れる。はじめは、企業の社長で傲慢な印象の春日井に反発していたものの彼なりに街を守ろうとしていることを知り、徐々に春日井が気になりはじめる秋人。両親を亡くして以来、弟と妹を育てながら、ずっと一人で頑張ってきた秋人は、春日井がそばにいてくれることで、初めて甘やかされる嬉しさを知り…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
公開日: 2016/05/31
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ライトノベル
 
祖母が亡くなり、天涯孤独となってしまった羽根珠樹。病院の清掃員として真面目に働いていた珠樹は、あるとき見舞いに来ていたユージンという外国人に出会う。彼はアメリカのセレブ一族の一員で傲慢な男だったが、後日、車に轢かれて瀕死の状態で運び込まれ、息を引き取った。――はずだったのだが…なぜかユージンはすぐに蘇生し、怪我もすっかり消えていた。そして、今までとはまったく別人のようになってしまったユージンは、突然「俺を許すと言ってくれ」と意味不明な言葉で珠樹にせまってきて…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
公開日: 2016/05/31
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ライトノベル
 
疫病神体質の三上卯月は、疫病神と詰られながら育ってきた。卯月を生んだせいで母親は亡くなり、自分を引き取ってくれた叔母の家では原因不明な火事に見舞われた。初めてできた友達も交通事故に…いつしか卯月は他人と関わらないようにと自ら命を絶つことばかり考えるようになる。そんなある日、ヤクザの佐田と出会い、殺されそうになる。全く抵抗しない卯月を面白がった佐田に、どうせ死ぬのならこれくらいなんでもないだろうと抱かれてしまい、その上佐田の自宅に連れていかれてしまう。しかし卯月はようやく出来た自分の居場所に安心感を覚え…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
公開日: 2016/05/31
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ライトノベル
 
バーテンダーの綾織は毎夜のように見る夢に悩まされていた。夢の中の綾織は『桜田』という男で、不治の病のため愛する『彼』を残して逝く事を嘆いていた。ある日、店の常連である黒城の腕に『桜田』が『彼』に贈ったものと同じ時計を見つける。それに触れた途端、綾織は無意識に『桜田』のセリフを口にし、意識を失ってしまう。目覚めた綾織は、目の前にいる黒城が『彼』で自分が『桜田』の生まれ変わりだと知らされ、身体で思い出せと押し倒されるが…!? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
公開日: 2016/05/31
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外車のショールームで営業として働く守春は、入社してから一台も車を売ることができなかった。とうとう月末までに契約が取れない場合はクビだと宣告された守春だったが、営業部長の能瀬が的確なアドバイスをくれ、なんとか車を売ることができた。自信のついた守春は営業として活躍し始める。そんなある日、守春はいつも才腕を振るっている能瀬が、実はOA機器も満足に扱えないことを知る。能瀬の意外な一面に親近感を覚え、守春は彼を意識し始めるが…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
公開日: 2016/05/31
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時や場所を選ばず、突然眠ってしまう睡眠障害を患っているイラストレーターの祥一。コミュ障でもある祥一は、仕事が自宅でできることもあり半引きもりで自宅とその隣にある叔父が経営するカフェを往復するだけの毎日を送っている。イケメンでモデルのような男を半年ほど前からカフェで見かけるようになった祥一は、勝手にスケッチしては、自分との歴然とした違いに溜息をついていたが、そんなある日、カフェで睡眠障害が発症し、突然眠ってしまう。目が覚めた祥一の目の前にはあのイケメン男・君塚がいて、問題のスケッチブックを見られていた。しかし、焦る祥一になぜか君塚は興味をしめしてきて…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
公開日: 2016/05/31
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新宿署刑事・御園生行彦は、高校時代のトラウマから、父の友人の診療内科医・友田の紹介する自分好みの美少年と一夜を共にすることで心の平穏を保っている。ある日発生した殺人事件の被害者が昨夜の相手と知りショックを受ける御園生。その上、本庁から捜査本部を仕切るため来た警視が高校時代の憧れの先輩でトラウマの原因でもある幸村嗣也で!? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
公開日: 2016/05/31
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ライトノベル
 
銀髪と琥珀の瞳を持つキリエは、ヴァンパイアを狩るスレイヤーとして母の仇であるユアンを討つことだけを胸に、日々を過ごしてきた。だがユアンに対峙し、長い間独りで生きてきた彼に自らの孤独と似たものを覚え、キリエは少しずつユアンのことが気になり始めてしまう。「憎んでいるなら殺せばいい」と傲然に言い放ちながらも、その瞳にどこかで寂しげな色をたたえるユアンにキリエは心を掻き乱されていき――。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
公開日: 2016/05/31
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絵本作家・木佐貫真琴の隣に引っ越してきたイケメンパパ西嶺亮司と3歳の息子の壱太。初めは男所帯を心配して、隣のよしみで食事の用意をしたり壱太の面倒をみていたけど、そのうち一緒にお出かけしたり、一緒の食卓を囲むことに幸せを感じたり――って、もしかしてこれって夫婦と一人息子の家族ってこと!? 何だかやけに意識してしまう真琴だけど……。電子限定書き下ろしSS付き!! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
公開日: 2016/05/31
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大学のときから恋人として付き合ってきた成秋と、三年前にデザインスタジオを立ち上げた京。無口で他人に興味のない成秋が、自分にだけ見せてくれる独占欲や無防備な表情を愛おしく思っていた京だが、ある大きな仕事がきっかけで、男の恋人である京の存在が重荷になっているのではないかと思い始める。京は成秋のためを思い距離を置こうとするが、思いがけないほどの真剣さで「俺には、お前がいない未来は考えられない」とまっすぐに告げられ――。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
公開日: 2016/05/31
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ライトノベル
 
今日を限りに男妓楼送りになるはずだった大和の元華族、花東紳羅。だが敵国の高貴な軍人・宋天遊に歌の才能を認められ、宮廷歌劇団の星歌手を目指すため藍華帝国へわたり、名を紳蘭と改める。煌めく太陽のような天遊に惹かれていく紳蘭だったが、それは激動の運命の始まりで――。軍人×歌手の波瀾万丈な恋を描く『妓楼の軍人』スピンオフ作品。電子限定書き下ろしSS付き!! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
公開日: 2016/05/31
ライトノベル
 
パナマ文書の流出により注目を集めるタックスヘイヴン(租税回避地)。このタックスヘイヴンをテーマにした金融小説『マネーロンダリング』『タックスヘイヴン Tax Haven』が、電子書籍限定の合本版で登場!■『マネーロンダリング』香港在住で、もぐりのコンサルタント・工藤をある日、美しい女・麗子が訪ねる。「5億円を日本から海外に送金し、損金として処理してほしい」彼女の要求は、脱税の指南だった。4ヶ月後、麗子は消えた。5億ではなく50億の金とともに。すぐに工藤は東京へ。麗子と50億の金はどこへ?マネーを知り尽くした著者による驚天動地の金融情報小説!■『タックスヘイヴン Tax Haven』東南アジアでもっとも成功した金融マネージャー北川が、シンガポールのホテルで転落死した。自殺か他殺か。同時に名門スイス銀行の山之辺が失踪、1000億円が消えた。金融洗浄(マネーロンダリング)、ODA、原発輸出、仕手株集団、暗躍する政治家とヤクザ……。名門銀行が絶対に知られたくない秘密、そしてすべてを操る男の存在とは?国際金融情報小説の傑作!※本作品は『マネーロンダリング』『タックスヘイヴン Tax Haven』を1冊にまとめたものです。※姉妹作品である『永遠の旅行者』もあわせてお読みください。
公開日: 2016/05/31
ライトノベル
 
今日は15年前に亡くなった横山家の長男の命日。いい歳をして、現在失業中の次男・良多は、久々の帰郷に気が重い。家長としての威厳にこだわり続ける父、得意料理で皆をもてなすも、未だ息子の死を受け入れられない母、自由きままな姉とその一家。老いた両親の家に久し振りに笑い声が響くが、それぞれが家族には言えない小さな後悔を抱いていた。
公開日: 2016/05/31
ライトノベル
 
15年前に文学賞を取ったきりの自称作家の良多。今では「小説の取材」と言い訳をしながら、探偵事務所で働いている。現実を見ようとしない良多に愛想を尽かし、出て行った元妻。父親に似ることを恐れる真面目な11歳の息子。そして、46歳の良多を未だ「大器晩成」と優しく見守る母親。そんな元家族が、ある台風の夜を共に過ごすことになり……。
公開日: 2016/05/31
ライトノベル
 
雲の変化はそれだけ見ていても飽きない。沖縄本島の東側、太平洋が目の前に広がる小さな集落「アマバル」。その地で5年間を過ごした池澤夏樹の日々の自然観察日記だ。毎日姿を見せる鳥たちと親しくなり、家の中に作られた巣の子育てを観察する。季節ごとに異なる珍しい動物たちとの出会いを喜び、図鑑や事典で調べては身近な自然の奥行きを楽しむ。琉球の開闢伝説が今も息づく村での暮らしに溶け込みながら、海に潜り、グスクを歩き、満天の星を数える。時には変わりゆく自然環境にため息を漏らす。そんな暮らしの日常が軽妙に綴られたエッセー集。【著者】池澤夏樹1945年北海道帯広市に生まれる。小学校から後は東京育ち。以後多くの旅を重ね、3年をギリシャで、10年を沖縄で、5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。1987年『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』『キップをなくして』『カデナ』『アトミック・ボックス』など。自然と人間の関係について明晰な思索を重ね、数々の作品を生む。2014年末より「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」全30巻の刊行を開始。
公開日: 2016/05/30
ライトノベル
 
【シリーズ紹介】かわいらしい犬「三月堂さん」シリーズ、番外編。【内容】「鼻先案内犬」の番外編で、月堂さんのお母さん犬、ハルさんの話。ハルさんの大事なクッションが盗まれた。ただのクッションと侮るなかれ、あれがなければ気持ちよく眠れない!ということで、ハルさんは犯人探しに乗り出した。とはいえ、自分で動くのは面倒くさい。そこでハルさんが思いついたのは…。【著者紹介】IT系コピーライターとして活躍。「フィルムカメラの頃はもちろん、デジタルカメラになった今も暇を見つけてはおもしろいものを撮り歩いています」とは本人の談。不思議な短編を集めた「戯神」シリーズや、懐かしいけどどこか新しいネオ昭和シリーズ「緊張」、毒の争いなども好評。
公開日: 2016/05/30
ライトノベル
 
【シリーズ紹介】かわいらしい犬「三月堂さん」が主人公の探偵物語シリーズ、番外編。この本で活躍するのは、犬ではなく猫。【内容】13歳の少女リーズルは、突然記憶を失った。ところが、猫のハルプモントがリーズルに触った途端、記憶が蘇った。ハルプモントを連れたゲオルグは、リーズルの腕の印を見て「魔女の契約の印」と言う。リーズルの契約を解くために、姉のエルザはリーズルが記憶をなくした場所に向かう。そこで見つけたものとは…。【著者紹介】IT系コピーライターとして活躍。「フィルムカメラの頃はもちろん、デジタルカメラになった今も暇を見つけてはおもしろいものを撮り歩いています」とは本人の談。不思議な短編を集めた「戯神」シリーズや、懐かしいけどどこか新しいネオ昭和シリーズ「緊張」、毒の争いなども好評。
公開日: 2016/05/30
ライトノベル
 
念筒を使って地底の国に行ったガロルフと連絡をとってから、念筒の通信会社からお知らせが届くようになった。ある日、「画像通信が使えるようになりました!今なら無料で3回お試しできます」というお知らせが届いたので、さっそく使ってみることにした林。届いた映像には、海辺を歩くガロルフが映っていた。その後、ケットシーが見た映像には、捕らえられたガロルフの姿が。ケットシーに助けられたガロルフは、林に「スタンガンを持ってきてほしい」と言った。林は、新しい敵「バラニグ」とガロルフの戦いに、またも巻き込まれていく。
公開日: 2016/05/30
ライトノベル
 
波が高まって、やがて凪。いい気分だ舞台はプール。水をたたえた空間だが人工物であり、やや密閉感じもある空間。主役は2人の女性。というより、身体と視線だ。もしかすると互いを捕らえる正確さと貪欲さは異性間のそれをしのぐものかもしれない。言葉は不要。過不足のないしなやかな動きがあればいい。波のようになめらかに高まってやがて凪へ。身体だけではないが身体にあくまで忠実な欲求を解放させて、今、いい気分だ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/05/30
ライトノベル
 
私は鏡、鏡は彼女、彼女は私不可思議な短編小説である。登場人物は3人。女が2人で男が1人。しかし女のうちの1人は、確かにそういう女性が存在すると会話の中で示されるだけで実物はシーンの中に現れない。そしてその現れない彼女と今ここにいるもう1人はとてもよく似ていて、服も共有、部屋も共有、そしてどちらがどちらなのかわからなくなる瞬間がある、というその生活が、女と男の食事中の軽い会話の中で明らかになる。鏡の中のエロス、としてのポルトレ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/05/30
ライトノベル
 
その要約を物語にすると、女は殺されても生きるだろうミステリ小説の好きな女性が、移動の時間を利用して買ったばかりのミステリに読みふける。至福の時間だ。それがおよそどんなストーリーなのか、といった説明がまず地の文をなし、後半では恋人に近い存在の男性にむかってそのミステリの重要な鍵である「失踪」という概念について語る。そこでは会話、という推進力によって、今ここにはない架空の、この小説の中で作られた架空の物語が生き生きと立ち上がる。その時、読者が読んでいるものは果たして何か。フィクションの中にもう一つのフィクションが入れ子状になった一編。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/05/30
ライトノベル
 
ある小説の助走のような小説は、そのままひとつの完璧な小説になった作家自身が「あとがき」に書いたようなひとつの明確なイメージ、明確だが小説としては何年も結実しなかったイメージの定着がここにはある。この小説では登場人物の誰もが物語を作ろうとしている。作ろうとしながら、自分自身にも物語を持っているのは女性たちだ。1人の男性作家によって彼女たち自身のティーンエイジャーの頃の生きた時間が呼び出され、語られ、しかしその語りの一部にはフィクションも含まれている、という微妙なあり方。誰もが現実を超えた手の届かない存在に向けて大人になった今の時間を生きる。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/05/30
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冷めたコーヒー、1人で飲むか、2人で飲むのかこのうえなく愚かでバカな男がいて、しかしその男には友人もいれば親しい女性もいて、彼と彼女はまったくもって不本意な行動に駆り立てられる。この短編小説の主役はその彼と彼女のほうである。まさか自分がそんな行動を取らなければならなくなるなんてにわかには信じがたい状況が2人を待っている。いわば2人とも被害者だがその2人のあいだにもまだ信頼が生まれるには至らない。さて、せっかく買ったコーヒーは、この先、1人で飲むのか、2人で飲むことができるのか。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/05/30
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論理的に、あくまで論理的に『微笑の育てかた』と題された短編集に含まれた一編。「微笑」が育つ背景には、「傷心」の生産もあった、というところだろうか。物語はシンプルである。女が2人、男が1人。一方で1対1の関係があり、別の一方で別の1対1の関係があり、双方に男が共通している場合、2つの1対1が2つのまま維持されるのが困難になる場合がある。と、こんなふうにあくまで論理的に、通常なら感情や心理と呼ばれる人間の領域も論理的に書かれるのが片岡義男の短編の特質だ。そして最後に来るのは、「笑い」。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/05/30
ライトノベル
 
二つでは終わらない、まだ三つ目の夏がある自由恋愛。あるいは嫉妬。そのように呼んでしまうといかにも陳腐に聞こえるが、この短編が少女向け小説のレーベルからリリースされたことには驚いてもいいだろう。夏があり、高原のホテルという小世界があり、女性が2人、男性が2人。4人のあいだには2組のカップルがあり、その組み合わせがふと変化する。まるで日差しを受けたプールの水面のように。変化する前と後で2つの夏がある。変化に身を委ねることができない1人を置き去りにして、早くも3つ目の夏が始まろうとしている。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/05/30
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微笑とは何だろう? そのことを探るために、例えば2つの微笑を用意してみること微笑とは何だろうか。破顔一笑や、大きな喜びとは違って、抑制の効いた、それでいて隠しようもなく何かが放射されてくるようなその顔の動きは、例えばそれが女性ものである場合、男にとって女性の微笑とは何だろうか。2人の女性がいる。その2つの微笑が「似ている」としたら、その共通部分に微笑の何かしらの本質があるかもしれない。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/05/30
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まだ始まってもいない物語の空想段階はほどよく甘い25歳と28歳と24歳。この短編には3つの時間が流れている。24歳、25歳、28歳と自然の時間の流れに沿うのではなくまず25歳から始まるが描かれる場面は28歳のそれで、そこからパッと現実に引き戻されるが、その着地点はさっきまで彼女がいた25歳ではなくもう1年昔の24歳。そのようなささやかな、しかしめまいのするような時間のアクロバットによって、彼女はいま、ある「甘さ」の中にいる。それは弱さであると同時に貴重な甘美さでもあるだろう。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/05/30
ライトノベル
 
無防備を撮り、それを交換する関係とは何だろう?短編というよりは掌編。そしてちょっと不思議な一編である。登場人物は女性2人だけ。酔った1人をもう1人が介抱し、その後、時を経て一緒に京都に旅行をする。仲が良いのは間違いないのだが、そこにポラロイドカメラという装置が介在することで様々な推測が働きそうだ。しかも互いに写真を交換したりする。彼女と彼女の関係。これはいったいなにか。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2016/05/30
ライトノベル
 
私のいとこは、おしとやかで優しくて美人。いつも挑発的なドレスを着ている私とは全然タイプが違う。でも私たちは仲良しだった。彼女は郊外に邸宅を構える若き大富豪と結婚したのだけど、この夫が少々問題で、訪ねてきた私を、ぶしつけなまでにあからさまな目で見つめてきたり、めざとく私をキッチンまで追ってきて、コーナーに追いつめて身体に触れ、私としたいというとんでもないプレイについて卑猥に囁いてきたりする。「おまえとディープでハードなア〇ルがしたいんだ。妻は物足りない」これには私もカチンときた。いとこの悪口を言って、私と不貞を働きたいだなんて。そのとき私は、いつかいとこが恥ずかしげに打ち明けた、夫に言えない願望を思い出した。ふーん……。ここは私がひと肌脱いで、2人の願望を同時に叶えてあげようかしら。
公開日: 2016/05/30
ライトノベル
 
目の前に積まれた百万ポンド。それが私につけられた値段。結婚式の直前、アテナは衝撃的な光景を目にした。じきに夫となる相手が、よりによって男性とベッドにいたのだ。両親が喜ぶ顔を見たいがために受けた縁談だったけれど、やっぱり私が間違っていたんだわ……。耐えきれずに逃げだしたアテナは偶然、意外な男性にでくわす。姉の結婚式で花婿付添人をしていた、ルカ・デ・ロッシ──巨万の富と数多の美女に愛されているイタリア人億万長者だ。彼はアテナを匿ってくれたが、翌朝、驚くべき提案を切りだす。「百万ポンドと引き替えに、1年間僕の妻にならないか?」■両親の過大な期待に押し潰されかけていたアテナに、イタリア人億万長者ルカから驚くべき救いの手が差し伸べられます。
公開日: 2016/05/30
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