コロナ後の世界、MMT(現代貨幣理論)を採り入れた日本経済を描いた、まったく新しい経済SF小説です!いつまでも続くデフレ。そしてそれに追い打ちをかけるかのようなコロナ禍。果たしてこれまで日本の経済政策というのは正しかったのか?MMTに根差した正しい財政出動が行われていたら、各地で甚大な被害を起こしている異常気象へのインフラ整備、そしてコロナ禍の際に逼迫した医療機関も、もっと有効に機能していたのではないか……。この国の未来を憂い、希望を見出すためにこの小説を書きました。まだ遅くはありません。今、私たちの手の上には二つの未来があります。───黒野伸一(著者)!【目次】序章 二〇四〇年第一章 遠雷第二章 煽動第三章 覚醒終章 二〇四三年【著者】黒野伸一一九五九年、神奈川県生まれ。『ア・ハッピーファミリー』(小学館文庫化にあたり『坂本ミキ、14歳。』に改題)で第一回きらら文学賞を受賞し、小説家デビュー。過疎・高齢化した農村の再生を描いた『限界集落株式会社』(小学館文庫)がベストセラーとなり、二○一五年一月にNHKテレビドラマ化。『脱・限界集落株式会社』(小学館)、『となりの革命農家』(廣済堂出版)、『国会議員基礎テスト』(小学館)、『AIのある家族計画』(早川書房)、『お会式の夜に』(廣済堂出版)など著書多数。中野剛志評論家。元京都大学大学院工学研究科准教授。東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。二〇〇〇年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。〇一年に同大学院にて優等修士号、〇五年に博士号を取得。論文’Theorising Economic Nationalism’(Nations and Nationalism)でNations and Nationalism Prizeを受賞。著書は『日本思想史新論』(ちくま新書、山本七平賞奨励賞受賞)、『目からウロコが落