本の花 料理も、小説も、写真も
ゆで卵、生卵、卵焼き。
向田邦子のエッセイに登場する卵には、生活の匂いや味を含んでいる『嘘つき卵』。
「つらい出来事は、前世だと思ってしまえば大丈夫」人生の助け船が提示される『辛酸なめ子のつぶやきデトックス』生をまっとうする人間のたくましさや哀歓が強く心を打つ写真集『釜ヶ崎語彙集 1972-1973』など。
食をテーマにしたもの、暮らしをテーマにしたもの。
エッセイ、小説、写真集……丁寧な文体からほとばしる本への愛を感じる208冊の紹介。
「再読」するたびに書き手と自分との関係が蓄積されていくという「再読するということ」も必見。
自分だけの一冊を見つけたい人にはぜひ読んで欲しい、読書欲が高まる一冊。
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