改訂新版 共同幻想論
国家とは何か。
そして国家と自分はどう関わっているのか。
「国家は共同の幻想である。
風俗や宗教や法もまた共同の幻想である。
もっと名づけようもない形で、習慣や民俗や、土俗的信仰がからんで長い年月につくりあげた精神の慣性も、共同の幻想である」。
原始的あるいは未開的な幻想から〈国家〉の起源となった共同の幻想までを十一の幻想領域として追及。
自己幻想・対幻想・共同幻想という三つの構造的な軸で解明し、まったく新たな論理的枠組みを提言する「戦後思想の巨人」の代表作。
改題・川上春雄、解説・中上健次 目次角川文庫版のための序全著作集のための序序禁制論憑人論巫覡論巫女論他界論祭儀論母制論対幻想論罪責論規範論起源論後記
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