かつての相談客・裕木が拝み屋・郷内のもとへ持ち込んだ、200話にも及ぶ生々しい怪談実話。<br />突如校庭に現れた生首、遊びに誘いにくる死んだはずの子供。<br />写真に写り込んだ、異様な巨体をもつ女……。<br />奇怪な記録を読み進めるうちに、郷内は複数の怪談に繰り返し登場する不気味な女の影に気づく。<br />一連の「念珠怪談」に隠された、ある驚愕の真相とは――。<br />これは読む者を奈落の底へと突き落とす「生きた怪異」、その後半の記録である。<br />