私の欲望に灼かれるといい。<br />清廉潔白と評判の王太子ルドルフ。<br />だがエヴァリーンは、幼いころから彼のことが怖くてたまらなかった。<br />向けられる眼差しの奥に潜む異常さを感じとっていたからだ。<br />やがて、軍人ヒューゴとの婚約が決まったエヴァリーン。<br />誰もに祝福され、正しい恋をしていると幸せを感じていた彼女だが、婚約パーティの日、ルドルフに無理やり純潔を奪われてしまう。<br />その後エヴァリーンは、彼の長年にわたる自分への執着心を知り――!?