垣原早馬は、ピザでアルバイトする勤労大学生。<br />今日の配達先は立派な門構えの日本家屋で、注文主の国実はいつも和服でかなり浮世離れした人だ。<br />取っつきにくそうに感じてほとんど話したこともなかったのに、突然『早馬』というのは好きな人と同じ名前だと嬉しそうに話しかけられる。<br />親しくなってみると国実は懐っこくて、年上ながら可愛らしくさえある。<br />そんなある日、配達に訪れた早馬は、部屋で倒れている国実を見つけ──!?