詐欺師は恋に騙される
「お前の腕を買ってやろう」正体がバレた時の対応は三つ。
まずはとぼけて言い逃れる。
そして相手の情報を引き出し、最後はとっとと逃げ出す。
――詐欺師の里見は、保険会社で成績優秀な外交員となっていた。
入社して二ヶ月、突如、役員から呼び出される。
専務の宇崎は三十代半ば。
整った顔立ちに、思い当たる記憶はあった。
幼いころ、養父とともに騙した新人外交員の顔だ。
事件にしない代わりに、社内の横領を突きとめる片棒を担ぐことになった里見。
監視を理由に宇崎と同居することになり…!?
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