恵渡に幕府が開かれて約百年余り。<br />第八代将軍を務めるのは七條光彬。<br />その妻である御台所は、大輪の華と呼ぶのにふさわしい美貌と怜悧な頭脳を持つ良妻。<br />しかし御台所は――紫藤純皓という男だったのだ。<br />大奥で渦巻く陰謀に立ち向かいながらも晴れて夫婦として添い遂げた二人。<br />毎夜大奥の褥で純皓に激しく抱かれる濃厚な蜜月を過ごしていたところ、恵渡の町で辻斬りが多発。<br />事件解決へと乗り出す二人に危機が迫り…!?