都内某所にある秘密のSMクラブ。<br />Sのプレイを楽しむために訪れる客が多く、店で働く「奴隷」のあたしたちは、壁に並んでご主人様に指名されるのを待つのが仕事だ。<br />今日妙な客に出会った。<br />愛想のよいサラリーマンといった男で、プレイは経験がないようだが、真のSのようだ。<br />そして、それに悦んで感じてしまうあたしも、どこかがおかしいのだろう。<br />やがて、男がクラブに通う理由が明らかになって……。<br />