拝み屋を営む著者が、これまで一度も最後まで語ることも記録に残すことも許されなかった、忌まわしき怪異譚をここに開陳。<br />‘花嫁が必ず死ぬ’といわれる旧家では、これまで代々の花嫁が数年の内に亡くなっていた。<br />花嫁が死に至るまでの年月に子を成し、からくも次の代へと血を繋げている。<br />この家に嫁いだ女性から相談を受けた著者は、いくども不可解な現象に悩まされる――。<br />戦慄の体験談「花嫁の家」と、「母様の家」の連作2篇を収録した怪談実話集。<br />