サラリーマンの川嶋羽琉(かわしまはる)は、電車に乗ると忘れられない過去を思い出す。<br />大学生の頃、毎日のように遭遇する痴漢に悩みながらも、カラダはその行為を愉しんでいたのだ。<br />それが原因で、誰とも真剣な恋愛が出来ない羽琉は、ふたりの上司にその秘密を知られてしまった。<br />「他人の手で感じてるお前を見ると、嫉妬で興奮する」敏感なカラダは、大人の男たちに限界まで追いつめられ、どちらも選べないようにされていく――。<br />