月下の涙?鬼と獲物の恋?
鬼が見える柳谷潮と、人を食べられない優しい鬼。
幼い頃に出会い一度離れ離れになった二人だったが、潮が18の年に再会を果たす深く慕いあい、身も心も溺れきる傍ら、近づく8年ぶりの伝統の祭り──豊穣祭。
大祭の満月の夜は、潮は大好きな鬼とずっと共にいられるよう篝火に願う。
しかし、運命は残酷だった。
なぜか鬼が急激に痩せ衰えはじめたのだ。
詰め寄った潮に鬼は答えた。
潮の息の根を止める、その衝撃の事実を。
新月までに潮を食べなければ、鬼は霧となって消える……。
己の命か相手の命か──迫られる究極の選択。
和風幻想シリーズ第2弾!
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