詐欺まがいの仕事、賭けごとで借金まみれの人生。<br />そんな山村に顔も覚えていない親戚の遺産の話が転がり込んできた。<br />浮かれた山村だったが、その遺産には厳しい条件がついていた。<br />幼い頃さらわれて以来、ジャングルで育った従兄弟・宏国の世話をするというものだ。<br />自分の「むら」しか知らず、日本語も解さない宏国と暮らさざるを得なくなり、いざとなったら放り出す気で引き受けた山村だったが…。<br />