人類の未来を賭けた戦い、二千年前に地上に現れた者たち、天羽との決戦がサン・ジアイ大聖堂で行われていた。
その真っ只中、神愛と恵瑠は静かに対峙していた。
二千年前の使命も人類の未来も関係ない。
それは、大切な友人を取り戻すために。
友と友、二人の激闘が始まった。
黄金の拳と青い炎、信念を貫き勝利するのはどちらか！ゴルゴダの決戦から二千年前、人類を平和に導こうとする者たちがいた。
それが天羽。
その長、ルシフェルは行き詰まった人類との交渉に頭を悩ませていた。
けれど彼は決心する。
どれだけ時間がかかろうとも対話によって理解を得ていこうと。
彼は人類との交渉を増やすため、補佐官を任命した。
その者こそ、後の天羽長ミカエルだった。
これは二人の友情と裏切り、語られることのない天界紛争の物語。
二千年前の使命と名誉に、叶えなければならない約束がある。