夜陰のキネマ館。<br />その舞台で、耕司が美少女を抱きすくめると、客席にひしめく幻の観客の熱い視線が注がれているように気がした…。<br />日本にトーキー時代が訪れつつあった昭和四年、映画館の息子耕司にも性春時代が訪れようとしていた。<br />美少女の母であるモギリの熟女とは、券売の小部屋でこっそりと…そんな少年の多情と背徳の果てに待っていたものは?懐旧の昭和モダンエロス!