創業者・小桧山誠造(こひやませいぞう)のワンマンぶりから光和相互銀行は乱脈経営に陥っていた。<br />さらに小桧山の亡き後、実権を握っていた‘四人組’と小桧山ファミリーとの間で利権を賭けた‘お家騒動’が生じる。<br />その事実を日銀と大蔵省が察知し、光和相銀はやがて自主再建か救済合併かの道を迫られるが……。<br />金融バブルの源(みなもと)を描き、激動する今日の金融システムをいちはやく捉えた快作。<br />