笹沼金一郎は、一代で日本最大の製パンメーカーを築きあげた。<br />今は心臓病で倒れ、療養生活を送っているものの、社の業績は順風満帆であった。<br />しかし、実弟の副社長を中心とする造反グループが、金一郎を窮地に追い込んだ! 乗っ取り劇を背景に、男たちの熾烈な争いと、愛憎の人間ドラマをみごとに描く企業小説の傑作!