東京・赤坂のホテルで、山城幹夫は新しい〃獲物〃である女子行員を待っていた。<br />彼にとって女は、出世欲をそそる刺激剤にすぎない。<br />山城は業界でも五指に入る勧業相互銀行の専務である。<br />だが、殿村頭取は、山城を後継者から外そうと画策する……。<br />銀行界を舞台に、男の野心を迫真の筆致で描く企業小説の白眉!