「生きることの大半は繰り返し」というとき、その「繰り返し」の中に人は生きるための喜び、とまではいかないにしても、慰め、頼り、よすが、何でもいいけどそのようなものを見いだすことができる。<br />(本文より)――変わらないということは、逆に考えれば古びていないということ。<br />書いては眠り、起きては書き、自らの日常を小説家ならではの視点で綴る名随筆。<br />