大岩昭平は闇屋から薬品メーカーに成長したワンマン社長。<br />社風刷新のため、役員と労組が結託し、社長追放策を練りだした。<br />大岩も負けてはいない。<br />高値で株を売った後、内紛を流布して株価を暴落させる。<br />社長の座は譲った。<br />だが、制がん剤成功のニセ情報で、再び大混乱を……。<br />悪徳経営者が社員を手玉にし、倒産へ導く残酷小説。<br />