公正取引委員会の立入り調査で、その大手家電メーカーはマスコミの袋叩きに遭った。<br />会社にとって初めて遭遇する批判であった。<br />…オーナーの命を受けた広報マン・堀川陽一郎は、社の暗黒面をのぞく結果となった。<br />そして、自らの足許が崩れゆくのを知りつつも、社のイメージを守るため、裏工作に徹した。<br />大企業の暗部を守る中堅管理職の苦悩を、赤裸々に描いた傑作。<br />