大日本電話公社の玉城季明(たましろとしあき)は、総裁秘書の肉感的美人・桜井ケイ子を武器に、辣腕を振るってきた。<br />しかし思わぬ左遷の打診。<br />玉城は、マルチメディア事業への進出を図る会社・アカツキの社長へと転身した。<br />そこに待ち受けていたのは……。<br />「IT革命」の戦士である一人の起業家の目を通して、この新しい産業の深層と、その最も隠微な部分を白日の下に曝(さら)す経済小説。<br />