明治34年、19歳の小林慶太(のちの五島慶太)は、大望を抱いて上京した。<br />苦学の末、農商務省の官吏となり、事業家への足がかりをつかむ。<br />持ち前の強引さで、デパート、ホテル、観光業と、次々に事業を伸ばしていった。<br />そして、西武コンツェルンの総帥・堤康次郎との鎬を削る企業戦争が展開した……。<br />〃強盗慶太〃と仇名され、東急を一代で築き上げた男の生き様。<br />