高校生の時、華麗に作家デビューした榛名忍。<br />2020年のオリンピックが東京に決まった頃だ。<br />だが、その後、大学生となった忍の書く小説は奮わなかった。<br />そんな折、学内のテレビでリオ五輪の競歩の模様を目にする。<br />独特の競技スタイルに見入っていると、背後で男子学生が泣いていた。<br />こいつは一体!? その夜、忍は編集者から、東京オリンピックに向けてスポーツ小説の執筆を勧められ、「競歩」と口にする。<br />熱き青春競歩小説がここに!