片岡義男には、珈琲がよく似合う。<br />息子を連れて地元にひとり戻ってきた幼なじみと「結婚」をしないまま、新しい「家族」のかたちを探っていく表題作ほか、小説的企てにみちた「珈琲」をめぐる五つの物語。<br />珈琲にまつわる書き下ろしエッセイも収録。<br />