【フルカラー】日本の昔ばなし
厚生労働省児童福祉文化賞受賞作品【フルカラー84ページ】若くて仲のよい夫婦がいた。
喧嘩するほど仲が良い。
一つの言葉で喧嘩して、意地張り合って、どうにも引っ込みがつかなくなった。
とうとう女房は実家へ帰る。
離れてみれば、やっぱり相手が恋しい。
もともと仲がいいのだから。
けれど、その気持ちが伝えられない。
二人は読み書きができなかった。
そこで、女房は亭主に小石を入れた袋を送った。
それは恋しい亭主への思いを込めた文字のない手紙だった。
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