英国のサラリーマン、チャールズ・ラムが、在職中から「ロンドン・マガジン」に書き継いだ自伝的なエッセイ。<br />「エリア」はこのエッセイの語り手の名である。<br />「エリア随筆」は、1823年と33年に2分冊として刊行され、大人の味をもつエッセイの至宝として今日でも綿々と読み継がれている。<br />本書は長年この書の親しんできた訳者が10編を選んで訳したもので、その真髄がわかる。<br />